ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「春の睡眠の日」だそうです。
(ちなみに「秋の睡眠の日」は9月3日)
「春眠暁を覚えず」とは昔からいいますが
私の場合は年から年中眠いですけどね(笑)
サラリーマン時代に比べれば
通勤時間も5分だし、
睡眠時間は確保できているはずなのですが
6時間睡眠が3日続くと
昼間、集中力が続かなくて話になりません。。。
7時間寝ていると割りとしっかりしているような気がします。
起きる時間が決まっているのだから
その7時間前に寝ればいいのですが、これがなかなか。。。
まぁ夜中までお店にいていろいろやってるから
しかたがないのですが。。。
それにしても睡眠は健康の基本ですから
時間だけではなくて質の良い睡眠をとらなくてはいけませんね!

さてさて

今日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
先週もMEスーパーの修理がありましたね。
ペンタックスMシリーズの中核といえるモデルだと思います。
絞り優先AE専用機でエントリーモデルだった「ME」に
1/2000のシャッタースピードとマニュアル露出を与え
スクリーンも明るいブライトマットスクリーンに変更し
一気に高級機へと変身させたカメラとも言えると思います。
もともとMEの操作性はエントリー機らしからぬ
気持ちよさがありましたからMEスーパーくらいの機能が
本来の姿のような気もします。
唯一、好みによっては操作しづらいと感じるかもしれない点は
やはりプッシュ式のシャッタースピード設定だと思われます。
慣れてしまえばそれほどの問題ではないのですが
個人的にどっちが良い?と聞かれれば
やはりダイヤル式のほうが使い勝手が良いとは思います。

お預かりしている「MEスーパー」は
ご依頼者様が最近、某オークションで手に入れたものだそうです。
動きはそれほど悪くはないのですが
一番の問題は自慢のブライトマットスクリーンが
キズだらけな上に何か焼けたように変色しています。
おそらくアルコールか何かで拭いたのではないかと思われます。
ファインダースクリーンはモルト屑等が付着しやすい位置にありますし
拭きたくなる気持ちはわかるのですが
よっぽどきちんと取り扱いがわかっている方以外は
決して触れてはならない場所です。
ほこり、ゴミの付着等が気になる場合は
ブロアで飛ばす程度にとどめていただければと思います。
スクリーンは一般的にプラスチック製で
非常に小さい溝の集まりでフレネルを形成しています。
溶剤の類には非常に弱く
アルコール等で軽く拭くだけでフレネル表面が溶けてしまい
拭き跡として残ります。
おまけに非常にキズも付きやすい材質なので
軽くツメやピンセットの先端で触れてしまっただけでも
非常に目立つキズとなってしまいます。
スクリーンの洗浄・清掃はできるだけプロにお任せいただければと思います。

スクリーンは中古良品と交換で対処いたします。
スクリーン交換希望のご依頼も比較的多いのですが
キズの全くないスクリーンの確保は年々困難になってきています。
現在、スクリーンのキレイなカメラを使っている方は
その取り扱いにくれぐれもご注意いただければと思います。
スクリーン以外にも分解前にチェックを行った結果
シャッタスピード、露出計、オート露出
それぞれが非常に不安定な状態のなことが発覚しています。
考えられる原因箇所を整備しつつ
分解を行い組み立てていきます。

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