コニカC35のカメラ修理

今日は「オープンカーの日」だそうですよ。
花粉症でなければこの時期のオープンカーは
気持ちよいですねぇ。。。
実は昔、オープンカーに
4、5年ほど乗っていたことがあるのですが
ヘルメットやウエアに気を使わなくて良い分
バイクよりオープンカーのほうが開放感はあります。
シーテヒーティングのついているクルマで
サイドウインドウだけ上げてしまえば
オープンで真冬でもたいして寒くはないです。
つらいのは冬より真夏でしたね。。。
日差しの強い日中は
さすがに幌を降ろすことはあまりありませんでした。。。
でも気候の良い季節に
海岸や高原をオープンカーで走るのは
何事にも変えがたく気持ちよいものですよ。
私もまた。。。いや。。。もうクルマ買うこと自体がないかな(笑)

さてさて

本日は「じゃーに~コニカ」のキャッチフレーズでお馴染みの
コニカC35のカメラ修理を行っています。
当ブログでの登場回数も多く
ここをご覧になっていただいている方の中にも
所有されている方が多いと思います。
現行品で売られている頃も
テレビCM等の効果もあって
大ヒットしたカメラです。
コンパクトで使いやすく
カメラにさほど詳しくない方でも買ったその日から
撮影が気軽に楽しめる。。。という点がヒットの要因でした。
大ヒットしたカメラなので
現存している個体数も非常に多いのですが
元々お求め易いカメラだったため
酷い扱いをされている個体も多く
これから手に入れる場合はそれなりに注意が必要です。

お預かりしているC35は
無印のC35にフラッシュマック機構が追加された
「C35フラッシュマチック」です。
フラッシュを使わなければ無印のC35とほぼ変わらないモデルです。
C35といえばシャッター羽根の粘りや動作不良が多いのですが
今回も羽根がゆっくりとしか動きません。
毎回、書きますが
C35の羽根粘りは他のレンズシャッター機でありがちな
羽根に付着した油が原因のことは少なく
シャッターを駆動している円盤部品の回転が悪いため
起こることがほとんどです。
今回も同様です。
加えてこの症状の出ている固体は
かなり高い確率で「B(バルブ)」が効かず
シャッターが開きっぱなしになりません。
これも今回も同様です。
他、元々が1.3V仕様のため、LR44で使うと
露出計、オートともに2段近くアンダーになってしまっています。
これももちろん調整します。
モルトは以前、交換されているようなのですが
あまり上手い交換とは言えず
あちこち隙間だらけです。
これではさすがに光線漏れが出てしまうと思われます。
もちろんこれも全て交換します。

これからまずはシャッターユニットの
整備に取りかかります。
ところで、C35は同じ時期に出た同クラスのカメラと比べると
露出の過不足によるシャッターロックが全くないカメラです。
だから電池がなくなっていても
露出計が光不足で振れていなくてもシャッターは切れますが
逆にいうと意外にユーザー側に
ある程度のスキルを求めているカメラだとも言えると思います。
ただ、少々写真が暗くなっても
とりあえずシャッターを切りたいといったときには
重宝しますし、また現在のフィルムであれば
少々の露光不足は何とか救えちゃうことも多いですから
現在であれば余計なシャッターロック機構は
ついていないほうが良いかもしれませんね。

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