ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「ラッピングの日」だそうですよ
由来は「つ(2)つ(2)む(6)」(包む)と読む
語呂合わせからだそうです。
プレゼントをもらうことも贈ることも
随分減ってしまいましたが(苦笑)
中身が大事なのはもちろんですが
キレイにラッピングされたプレゼントは
その外観だけでテンションあがりますよね!
同じものをもらっても極端な話
スーパーのレジ袋に入ったものと
キレイにセンス良くラッピングされたものでは
気持ちの盛り上がりが全く違うと思います。
豪華にラッピングされた包み紙とかリボンとか
思わずプレゼントの箱と一緒に
記念にとっておきますものね
(まぁ後から使うことは箱以外はまずないのですが…)
いろいろ思い出したり想像していると
豪華にラッピングされたプレゼントが欲しくなってきました(笑)
中身もラッピングに負けない高級な一品でお願いします!
(誰に言っているのやら(笑))
まぁプレゼントはもらうのも嬉しいですが
贈るのもそれを選ぶのも楽しいですよね。
(もちろんこころからプレゼント贈りたいと思う
相手であることが大前提ですが)
とりあえずキレイなラッピングで
自分にご褒美でも準備してみようかな。。。(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
いわゆるペンタックスMシリーズの一員です。
Mシリーズはいわゆるカメラ好きな方の間だと
一番人気は機械制御機のMXなのだろうと思いますが
個人的には使い勝手は使い心地の面も含めて
Mシリーズの中で一押しは「MEスーパー」だと思っています。
MX以外の全てのMシリーズの基本となる
絞り優先AE専用機「ME」を母体として
マニュアル露出モードを追加し、シャッターの最高速を1/2000とし
さらにファインダースクリーンを
明るい上にピントの山の掴みやすい
「クリアーブライトマットスクリーン」に変更しています。
いろいろな機能追加と基本性能jの底上げで
エントリー機であるMEを中級機以上の高スペック機に変身させたものが
「MEスーパー」と言ってよいと思います。
発売は1979年12月、70年代のトリを飾ったカメラでもあったわけですね

お預かりしている「MEスーパー」は
一応一通り動作してはいるものの
細かいトラブルをいくつか抱えているようです。
露出計表示がたまに極端にアンダー表示になったりであるとか
(ー2段くらい?)
フィルムカウンターがたまに動かなかくなったりであるとか
チャージロックがうまく行われず
巻上が空回りするような感じになったりであるとか
巻上完了時に巻上軸が戻らないような感じにばってりであるとか…
ただどれも常時発生するのではなく
「たまに」なるわけですね
トラブルの再現性のない場合はなかなか
修理する側としては厄介です。
ただ、今回は比較的予想が付きやすいほうで
たまにアンダーになるのはおそらく感度設定盤下の
摺動抵抗の汚れが原因と思われ
巻上に関する症状は例のME特有のミラー駆動部の不具合の
前兆と思われます。
カウンターに関しては再現もできたのですが
送り機構の粘りが原因かと思われます。
それも通常の整備を行うと解消されるのではないかと思われます。

ME系のカメラは全てミラー駆動部のトラブルを
大なり小なり抱えているものが多いのですが
その原因はミラー駆動部に使われているゴムブッシュの劣化です。
モデルや生産時期によりゴムブッシュではなく
プラのスペーサーに変更されているものもあるのですが
今回はゴムブッシュの使われている可能性のある
駆動リンク部3か所のうちの1ヶ所だけがゴムブッシュで
そこが若干粘りを起こしているのが
巻上関連のトラブルをたまにひいき起こしている原因かと思われます。
もちろんゴムブッシュは除去し対策品に交換します。
もちろん電子制御機なのでマグネットの清掃や
各接点、摺動部の清掃も行い誤作動の起こりにくい状態にしていきます。
キチンと整備されていれば
ME系のカメラの動きは非常に安定します。
忘れてはいけないのはこの時期のペンタックス機なので
内部モルトが非常の多いので全て交換していきます。
特にファインダー周りにモルトが多いので
キチンと清掃の上、交換しないと
自慢のクリアーブライトマットスクリーンの上に
どこかともなくモルト屑が落ちてきて
せっかくの快適なファインダーが台無しになってしまいます。
除去残しのないように慎重に作業を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。