ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は「アイスクリームの日」だそうですよ。
GW明けの日曜日の都内はでまさに初夏の日差しで
アイスクリームがとても美味しく食べられるお天気です。
日本初のアイスクリームは
1869(明治2)年に町田房蔵という方が
横浜の馬車道通りに開いた「氷水屋」で
「あいすくりん」という名称で製造・販売したものだそうです。
一人前の値段は2分(現在の価値で約8000円)と大変高価でした。
「あいすくりん」を初めて製造・販売した日が
5月9日であるという説もあるらしいのですが
これを裏付ける資料は確認できていないのだそうです。
いやぁ。。。気軽にコンビニで買えるような値段になってよかったです(笑)
でも確かに私が幼い頃の「本格的」アイスクリームって
レストランや喫茶店で出てくるウエハースの添えられた
ちょっと高級なもの。。。っていうイメージありますねぇ
今日はお店の中も冷房入れようかな。。。と思うくらいの温度ですが
あとでコンビニ行ってハーゲンダッツ買ってこよう
ヒサビサにサーティワンも行きたいですねぇ
(で、また血糖値が上がって困ることになる(苦笑))

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
先日も同じ機種の修理がありましたね。
当時のニコンフラッグシップである「F2」に
Ai対応のフォトミックAファインダーが装着されたカメラです。
ライバルのキヤノンF-1が
同じように露出計内蔵でもスマートなデザインなのに対して
F2は露出計内蔵のフォトミックファインダーを装着すると
かなり武骨で少し頭でっかちです。
それでも電池室がボディ側に移動したことにより
先代「F」のフォトミックに比べると随分スマートになりました。
このくらいであればF-1とは正反対な武骨さもカッコ良く見えますね
でも大きく重いこともあり前回も書きましたが
「鈍器」感が半端ありません
これも少し不器用だけどとにかく質実剛健で信頼性が高いという
当時のニコンの良さを明確に表しているような気がします。

先に書いた通りフォトミックAファインダーはF2の時代に
モデルチェンジされたAiニッコールレンズ群に対応するファインダーです。
いわゆる「カニ爪」では連動せずレンズ側のAiリングと連動します。
ファインダー側のAi連動爪は引っ込めることができるので
非Aiレンズも装着可能です。
ただその場合は露出計は絞込測光となります。

お預かりしているF2フォトミックAは
一通り動作はしているのですが
スローガバナが固着気味でたまに低速シャッターで
シャッターが止まったままになってしまいます。
加えて高速シャッターの精度不良も見られ
全体的に動きが少々不安定です。
さらにシャッター動作指示にミラー駆動部から
残響音がかなり残る状態で
内部の音止めモルトが劣化してることが予想されます。
F2でよくトラブルになる電池室からの電圧供給や
SW部には問題はなさそうなのですが
露出計側の摺動抵抗に汚れ・劣化があるのか
こちらも少し動作が不安定です。
致命的な大きなトラブルはないのですが
全体的に少しずつくたびれている感じなので
ここらへんでリフレッシュしておけば
また当分気持ちよく使用できる状態になると思われます。

ボディ側の整備は一通り完了した状態で
これからファインダー部の整備清掃に取り掛かる段階です。
シャッターやスローガバナ、ミラー駆動部の
動きの不安定さはすっかり解消されています
露出計側の不安定さは抵抗ブラシ部の汚れが原因のようです。
これからプリズムや接眼レンズの清掃も合わせて
一緒に整備を行っていきます。
黒のF2フォトミック。。。カッコ良いですよね
私も自分用に無印フォトミックF2黒を持ってはいるのですが
未整備の状態で放置したまんまです。
どこかで自分のものも少し整備して使ってやらなければ…(汗)

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