今日は8月4日ということで
当然のように「箸の日」や
「橋の日」だったりするのですが
「ビヤホールの日」だったりもするのですね。
1899(明治32)年のこの日に
東京・銀座の新橋際に
日本初のビアホール「恵比壽(ヱビス)ビヤホール」
(銀座ライオンの前身)一号店が開店したことに由来しています。
コロナ禍となってから
ビヤホールはもちろん居酒屋も含めて
長らく外では飲んでないですねぇ…
ちょうどコロナの流行が本格化する直前に
頭いかれて入院していたから
ここ1年半くらいは寝る前に自宅で少し晩酌する程度です。
そういえばビヤホールではないのですが
20代の頃にいた会社の忘年会だったかな…
立食パーティーで周りに煽られて
大ジョッキを一気するふりをして
頭から豪快にビールをかぶる先輩がいたけど元気かな(笑)
まぁそんなはちゃめちゃなのはともかく
普通に思い切りビヤホールやビヤガーデンで
美味いビールをがぶ飲みしたいですねぇ
そういうのがたまにはないと
夏らしくないような気がしますが
今はしかたないですよねぇ
来年の今ごろは思い切り外で飲めるかな???
さてさて
本日は「コニカオートS1.6」のカメラ修理を行っています。
コニカⅠ~Ⅲから「S」にモデルチェンジされ
その「Sシリーズ」にシャッタースピード優先AEが搭載されたのが
「オートSシリーズ」です。
もともと「Sシリーズ」はセレン光電池を使用した露出計を
搭載していましたが「オートS」は登場時から
受光素子はCdSに変更されています。
そのタイミングで「S」のほうも「オートS」と部品共通化を図った
「SⅢ」にモデルチェンジされています。
「オートSシリーズ」のほうは
最初にヘキサノン47mmF1.9を搭載する初代オートSが発売され
次にCdS受光素子が当初の上カバー前面から
レンズ上部に移動されフィルター使用時等に露出補正が不要となった
オートS2が登場します。レンズはヘキサノン45mmF1.8です。
そしてそのオートS2のレンズを
ヘキサノン45mmF1.6に変更したのが
今回のコニカオートS1.6です。
うーん、こうして流れを汲みとっていくと
S2とS1.6のネーミングに非常に違和感を感じますが
この時代ではこういう整合性のなさはよくありますよね
1967年発売のカメラです。
シャッターはオートSシリーズ共通となるコパルSVAです。
シャッタースピード優先AEがウリですが
マニュアル露出も可能です(露出計はオフとなります)
この時代ですから少し大柄ですが
使いやすい上に非常に写りの良いカメラです。
お預かりしている「オートS1.6」は
まずシャッターが全く切れません。
巻上もロックしたままです。
単なる羽根固着なら
巻上ロックにならない場合も多いのですが…と
考えながら現状をチェックしていると
セルフタイマーがかかったままになっています。
あ、まずはこれが固着しているせいだということで
とりあえずセルフタイマーを応急処置で
何とか動く状態にしてやると
今度はレリーズするとシャッター羽根が数秒かかって
ゆっくりと開きました。
羽根自体も粘りまくりですね。
電池室やその周辺の配線は意外に良い状態です。
精度はともかくとしても露出計も動作しています。
当時の水銀電池が入ったままだったので
端子や配線が腐食しまくっててもおかしくないのですが
この辺のコンディションの差は不思議ですねぇ
保管環境に影響されるのでしょうか…
まぁ状態の良い分には大歓迎です。
レンズもカビもなくかなりキレイなのですが
ファインダーはくもりまくりです。
どちらにしてもシャッター周りを中心に
一通りの整備が必要な状態です。
これからレンズボードも分離してシャッターユニットも降ろします。
この時代の少し大柄なレンズシャッター機は
レイアウトにも余裕があり整備性は良好です。
レンズや電池室のコンディションの良さに比べると
外装はかなりくたびれている部分もあるので
整備後には外装もできる限り磨き上げます。
今回も完成後には快適に長く使っていただけるように
できる限り整備調整を行っていきます。
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