フジカ35Mのカメラ修理

今日は「モノレール開業記念日」だそうですよ
東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年のこの日に
浜松町~羽田空港間の「東京モノレール」
(東京モノレール羽田線)が開業したことに由来しています。
飛行機になることがすっかりなくなったので
東京モノレールももう10年以上乗ってないような気が…(苦笑)
モノレールってこれしか乗ったことがないような気がします。
でも動画とかを見ると
東京モノレールみたいな跨座式ではなく
乗っていると空を飛んでいるようにも見える
懸垂式モノレールには乗ってみたいですねぇ
湘南モノレールがそうだから意外と身近にあるのですよねぇ
今度江の島行くときにはモノレールで行ってみましょう!
モノレールと言っても意外といろんな種類があり
調べてみると面白いです
そういえば私が東京に来る少し前に広島・瀬野の住宅団地に
「スカイレール」っていう乗車時間5分くらいの
ロープウェイみたいなかわいいモノレール路線ができて
「おお~行く用事ないけど乗ってみたい!」って思いましたが
あれも立派な懸垂式モノレールだ!
少し前までは遊園地内とかの施設内モノレールが
それなりにあったのですが随分なくなってしまいましたね
結局、上野動物園のモノレールも乗る前に廃止になっちゃったし…
とりあえず近日中に湘南モノレールは
一度乗りに行ってきます!

さてさて

本日は「フジカ35M」のカメラ修理を行っています。
1957年発売の富士写真フイルム初の35mm判レンズシャッター機です。
基本的な構造はレンジファインダー装備の
この時代らしいレンズ固定式カメラなのですが
細かいところにいろいろ変わった部分のあるカメラです。
まず巻上レバーはボディ上面ではなく底部に配置されています。
ピント合わせは通常の鏡胴のピントリングではなく
上カバー背面の指の腹で回すタイプのダイヤルで合わせます。
さらに巻き戻しクランクは上カバーの上面ではなく
側面に配置されています。
これが使ってみると意外に使いやすいのですが
整備する側としては機構が少し複雑になるので
分解時に少し面倒です(苦笑)
レンズはフジノン45mmF2.8を搭載します。
写りの評価の非常に高いレンズです。

お預かりしてるフジカ35Mは
まずシャッター羽根が固着してしまっているようです。
レンズシャッター機の宿命ともいえるトラブルです。
汚れ・油の付着によっておこります。
今回は粘りなんて生易しいものではなく
完全に貼り付いてしまっているような状況でした。
シャッター羽根及びシャッターユニットの洗浄を行い
その上で再調整を行います。
各部油切れの兆候もありましたが
それなも清掃・注油の上調整を行います。
レンズはできる限りの清掃を行い
ファインダーはかなりクモリ・汚れが酷く
二重像がほとんど見えないような状態でしたが
こちらもできる限りの清掃で対処いたします。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
今回はご依頼者様から素材を提供いただき
革張替えも一緒に行っております。
外観のできる限りの清掃も合わせて
見た目にも良い仕上がりです。
もちろん各部の動き、精度もシャッターの動作も
何も問題ない状態になっています。
ファインダーもかなりクリアになりました。
少し注油の馴染みも含めて様子見をしている段階ですが
後程、最終チェックを行い
問題なければ完成となります。

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