ミノルタALのカメラ修理

今日は「一万円札発行の日」だそうですよ。
1958(昭和33)年のこの日に
最高額紙幣の一万円札が日本銀行から発行されました。
聖徳太子の一万円札ですねぇ~懐かしいなぁ
私はいいかげんジジイなので
やはりこの聖徳太子の一万円札のイメージがいまだに強いですねぇ
福沢諭吉さんになったのは1984年で
もう気づけば37年前なのです
で、2004年に表は福沢諭吉さんのままで
最新の偽造防止技術を駆使し
裏面のデザインがそれまでの雉から
京都・平等院の鳳凰像に変更されています。
で、最近、ニュースにもなりましたが
2024年に渋沢栄一さんの新一万円札が発行予定です。
大丈夫かな…生きてるかな(苦笑)
大病を患ったこともあって
最近数年後の話題が出ると
「あれ?私、そのとき生きてるかな?」って
ついつい思ってしまうのですよねぇ
いけんいけん、何事も前向きに。。。(笑
そういえば、そろそろ十万円札とかもあってもいいような気もしますが…
いや、このキャッシュレスに向かう時代の中、不要かな…
そういえば二千円札ってまだあるの???(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタAL」のカメラ修理を行っています。
先日、同じくミノルタの「A5」の修理を行いましたが
「AL」は「A5」をベースに
セレン光電池使用の露出計を追加し
フィルムカウンターを自動復帰タイプにしたものです。
そのフィルムカウンターは底部に移動しています。
露出計はミノルチナやALSと同じく
絞りリング、SSリングと連動して中心に指針合わせを行うタイプのものです。
まだファインダー内表まではなく
上カバー上の指針窓で設定・確認します。
「A5」がベースなのでシャッターは同じく
シチズンMLTシャッターで最高速1/1000を誇ります。
搭載レンズはレンズはロッコールPF45mmF2に統一されています。
1961年発売のカメラです。
この年の年末には初代ハイマチックが発売されます。
年代から考えるとなかなかコンパクトにまとまって
使い勝手の良いカメラです。
ただしこの時代ですから総金属製なので
重さは非常にずっしりとしています。
まぁ、そこが良いところでもあります。

お預かりしている「AL」はファインダーにクモリが少々
距離計連動部の動きが悪いのか
ピントリングにたまに二重像が付いてこないような
動きをすることがあるようです。
レンズにもカビが散見されます。
シャッター一通り動作しています。
セールスポイントのひとつでもあるセレン式露出計は
セレンそのものは十分に元気でしっかり起電していますが
SSリング・絞りリングの摺動抵抗に劣化か汚れがあるようで
露出計がかなり不安定な動きをしています。
ALSやミノルチナでもそうですが
このタイプの絞り・SS連動型の露出計だと
セレンよりもこの連動部の摺動抵抗のほうが問題になることが多いです。
交換といってもなかなか程度の良いものが
手に入りにくい部分です。
シャッターユニットは動作しているとはいえ
羽根粘りの予防も兼ねて一通りの整備を行います。
油切れの部分や逆に出てはいけないところへの
油滲み等もこの年代のカメラなら間違いなくあると思われるからです。

まだ現状チェックを行って上カバーを外しただけの段階です。
「A5」と同じくプリズムを使用した独特の構造の
ファインダー部が見えていますね
これからまずはシャッターユニットを分離し
シャッター周りの整備、露出計関連の摺動抵抗部の
清掃・調整あたりから行っていきます。
それにしてもこの時代のミノルタ機は
整備性も良く造りもしっかりしています。

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