今日は3月12日…
「サ(3)イ(1)フ(2)」と読む語呂合わせで
「サイフの日」だそうですよ
私の財布…もう20年近く使ってるのですよねぇ
外が黒革で内側が真っ赤なものなのですが
お札入れも小銭入れももうボロボロです。
あちこち裂けかかってるし…
気に入っている上にちょっと思い入れのあるものだったから
気にせず使っていましたが
ちょっとあまりにもボロボロすぎてふうが悪いかも…(苦笑)
いい加減に買い替えますか…お安いのでいいから…
でも財布って毎日必ず手にするものだし
常に持ち歩くもだから気に入ったものを使いたいですよねぇ
うーん、どんなのにしようかな…
尚、予算はかけられません(苦笑)
さてさて
本日は「ミノルタSR-7」のカメラ修理を行っています。
昨日、コニカオートS2のブログで
オートS2を「世界初のCdSを受光素子に採用した
シャッター速度優先式自動露光カメラ」と紹介しましたが
今回のSR-7は「世界初のCdS素子使用の
外光式露出計を内蔵した一眼レフカメラ」です(苦笑)
SR-7のほうが1年先に発売されていますね。
要はこの数年にCdS搭載のカメラが世に次々と出てきたわけですね。
それまでのセレン光電池に比べれば低輝度にも強く
反応速度も速いです。ただしセレンと異なり電池が必要です。
セレンの劣化が良く問題になりますが
CdSもやはり経年劣化はします。
ただ、劣化の具合が軽度なものが多いことと
回路上での抵抗の調整等で多少の劣化なら調整ができるところが
セレンとは大きく異なります。
ただ、何度も言いますが電池を必要とするので
ここでも毎度のように記載する「電池室周りのトラブル」が
長い年月の中でかなりの確率で発生します。
これも使わないときに電池を抜いてくれるだけで防げるのですが…
今回のSR-7は電池室周りのトラブルはほぼありません
多少の汚れにより接触不安定な部分はありましたが
簡単な清掃でクリアできる程度です。
ちなみに今回のSR-7は1965年に登場した
「ニューSR-7」です。
機能は従来のSR-7と同じく外光式のCdS露出計を搭載し
変わりませんがダイキャストから変更され
少しボディもコンパクトになっています。
おまけに横走りシャッターもミノルタがこの時期に
試行錯誤していたユニット化はいったん諦め
通常のミラーボックス別体の一般的なものになっています。
(横走りのユニット化は後にX系で見事に復活します)
わかりやすく見分けられる部分は露出計の感度切り替えボタンが
上カバー背面からマウント脇に移設された部分です。
さらに底部のSW周りを見るとかなり見覚えのあるSWが…
そうなのです。このニューSR-7のダイキャストは
次世代のSR-T101とほぼ共通なのです。
お預かりしているニューSR-7は
電池室や露出計には問題はありませんが
1/1000から1/250の高速シャッターでシャッター幕が開きません。
正確に言うと1/1000,1/500では全く開かず
1/250では一部しか開きません。
さすがに1/250までダメだと通常の撮影でも
かなり機能を限定されてしまいます。
わかっていれば全く撮れないわけではないですが…
結局のところ先幕の動きが悪いため
後幕に追いつかれてしまい
適正なスリットが作れないことが原因です。
1/1000、1/500に至っては適正なスリットどころか
一瞬さえもスリットは作れず
シャッターが閉じたままで
最初から最初まで走ってしまうということです。
シャッター幕軸の清掃と調速カム部分の
清掃を入念の行った上での調整が必要です。
加えて低速シャッター時のスローガバナには
少々粘りが見られます。
いたることろでやはり動きが悪くなっている状態ですね。
これから本カウ的に分解整備に取り掛かります。
この時期のミノルタ機はプリズム抑え(上画像にも写っています)や
プリズム前面の遮光部にモルトではなく
コルクが使われていて加水分解がなく
プリズム腐食の可能性が非常に低く抑えられています。
X系でもこれを維持してほしかった…(苦笑)
画像には写っていませんが一緒にお預かりしら
オートロッコールPF58mmF1.4レンズは
常に絞り開放で絞りリングをどの位置にしても
絞込みレバーを動かしても絞り羽根が全く出てきません。
たたまれた状態でガッチリ固着しているようです。
そういえば以前、明らかな分解品で
絞り羽根が固着で出てこないのかと分解したら
絞り羽根が全て取り外されてて全くないレンズに遭遇して
真っ青になったことがあったなぁ…(笑
あれ以来、絞り羽根が出てこないレンズ(割とよくある)に
遭遇すると「ほんとに羽根はあるだろうな???」と
心配してしまいます(苦笑)
もちろん今回のオートロッコールはちゃんとありました
油まみれではありましたが…
もちろん清掃整備してスムーズに動作するようになりました。
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