今日は「測量の日」だそうですよ。
1949(昭和24)年のこの日に
測量を正確、円滑に行うことを目的とし
基本測量や公共測量の定義などを定めた
「測量法」が公布されたことが由来となっています。
いろんな目的であらゆる測量が行われていますし
建築現場等で測量を行っているのを目にすることもありますが
やはり測量と言えば「地図」ですよねぇ
子供の頃にやたらと地図見るのが好きな時期があって
ヒマさえあれば呉市や広島県の地図見てたり
なぜか家にあった呉市の住宅地図なんかも
家の近くを流れている川がどこからきて
どこで海に繋がるのだろう???って思って
一生懸命見ていたのを思い出します。
あんなに正確な地図が普段の生活に普通に溶け込んでいるのも
測量のおかげなのですよねぇ
これも今ではGPSとかも活用されてまた変わっているのでしょうねぇ
よく考えたら今でもちょくちょく
グーグルで地図見たりストリートビュー見たりとかしてるな…
(それも行きもしないところの…)
そういうのが好きなのは本質的に変わってないのかも…(笑
さてさて
本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
当時のフラッグシップ機である「ニコンF2」に
露出計内蔵の「フォトミックファインダー」が装着されたモデルです。
フォトミックファインダーの露出計の構造自体は
以前の「Fフォトミック」からさほど変わってはいないのですが
抵抗体の材質が変わって耐久性が明らかに増したことと
電池室がファインダー側でなく、ボディ側になったことで
フォトミックファインダーのデザイン的にも随分と洗練されました。
それでもまた頭でっかち感は少々ありますが
このくらいであれば「武骨でカッコ良い」ニコン的デザインと
納得できると思います。
個人的には迫力のF2フォトミックのデザインはかなり好みです。
(フォトミックS系になるとちょっと頭でっかち感が気になりますが…)
そしてフォトミックファインダーを装着すると
ファインダー内でSS、絞り値が確認できるようになります。
これはやはり便利です。
表示位置も露出計指針の真横でかなり見やすい表示です。
電池室がボディ側に移動したこと自体は良いのですが
F2はその電池室が定番トラブルの原因になっています。
電池室の底部マイナス側の端子を支える基部部分(プラスチック)が
経年劣化の為、脆くなり折れてしまい
電源供給ができなくなるがお決まりのパターンです。
F一桁機で部品破損する箇所なんて非常に珍しいのですが
ここだけはどうにも弱い部分のようです。
それでも現行品だった当時は全く問題なかったのでしょうが
発売から50年以上経ってしまった現在では
この頃のプラスチックはやはりダメですね。
それにこの破損部分はそれなりに常に力がかかる部分のなのも
壊れやすい原因となっています。
これからミラーボックスを外して
まずはその問題の電池室を取り外して
端子基部の修理を行っていきます。
加えてシャッター幕軸や巻上部、ミラー駆動部の整備も行っていきます。
高速シャッターの精度はやはり出ていない状態だったので
このあたりの整備で改善されると思われます。
ファインダー側はファインダー側で
露出計自体もかなり不安定なことと
たまに安定してもかなりオーバー目に指針が指すようなので
抵抗体の清掃等を行って調整を行います。
電池室の件は致し方ないですが
それ以外はやはりさすがF一桁機で
特に駆動部分の金属部品はこれでもかと言わんばかりに
強度の高い部品が非常に高い精度で組付けられています。
分解してみるとそれがよくわかり
毎度のことながら感心してしまいます。
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