コニカⅡB-mのカメラ修理

今日は「ファミコンの日」だそうですよ。
1983(昭和58)年のこの日に
任天堂から家庭用ビデオゲーム機
「ファミリーコンピュータ」が発売されています。
懐かしいですが…実は私、世代ど真ん中の割には
ファミコン持ってなかったのですよねぇ
発売時には中学生ですが
この頃は部活に一生懸命だったし
高校になるとバンドや外で遊ぶことに一生懸命になり
あまりゲームに縁がなかったのですよねぇ
それ以前のもっと昔には
アーケードのインベーダーやギャラクシアン
家庭用のブロック崩しなんかには夢中だったのですが…
で、再び家庭用のゲーム機を手に入れたのは
社会人になってしばらくたった20代前半の頃の
「プレイステーション」だったので
ファミコンにはあまり馴染みがないのです…
まわりには夢中でやってる友達もたくさんいましたが
その頃から超マイペースなのであまり興味はなかったかなぁ…
でも友達の家とかで見かけることは多かったので
やはり懐かしいですねぇ

さてさて

本日は「コニカⅡB-m」のカメラ修理を行っています。
一般向けコニカブランドとしては初のカメラとなる
コニカⅠの後継機、コニカⅡの派生モデルです。
ベースとなる「コニカⅡ」の発売が1951年で
「ⅡBーm」の発売が1957年です。
同年にはさらに後継機となる「コニカⅢ」も発売されているので
「Ⅱ」の系譜としては末期にあたります。
「Ⅱ」をベースにいくつかの機能が簡略化されたモデルです
「Ⅱ」との違いはタイム露出ダイヤルを廃止し
レンズの沈胴式を省略し(といってもわずかに沈胴するだけですが…)
搭載レンズが50/2.8から45mmF3.5に変更されています。
シャッターユニットはコニラピッドSから
セイコーシャMXに変更されています。
それほど大きな変更はありません。
巻き止め機構に二重露光防止機構はありますが
セルフコッキングの搭載は次世代の「Ⅲ」からです。
巻上ノブでのフィルム巻上とは別に
シャッターチャージはレンズ鏡胴上のチャージレバーを操作して行います。
レリーズはボディ上面のレリーズボタンで行い
ノブ巻上を行っていないと押すことはできません。
チャージ動作だけが少し手間ですが
慣れるとそれほど手間とは感じなくなりますし
手順通り操作を行えば意図しない多重露光や
未露光コマを作ってしまうこともありません。

お預かりしている「ⅡB-m」は
一応一通り動作はしています。
しかしながら随分使われないまま仕舞い込まれていたようで
レンズ、ファインダーにはかなりのカビが発生し
シャッター羽根、絞り羽根には粘りが出ています。
レンズシャッター機の修理の時はいつも書きますが
粘っているあるいは固着してる状態で
シャッターや絞りを動かしていると
羽根自体が破損する可能性が高いので
少しでも粘りが見られるようなら
早急に整備に出していただきたいと思います。

カメラとしてはシンプルな構造ですが
非常にしっかり造られたカメラです。
外装の質感も高く持ってるだけでも満足感の高いカメラです。
レンズやファインダーのカビは
それほど深く浸食しているものはなく
入念な清掃で全く問題なくクリアになりました。
もちろんシャッターの動きも非常に快調になりました。
安心して使っていただける状態に仕上げられそうです。

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