ニコンFEのカメラ修理

今日は「ファッションショーの日」だそうですよ。
1927(昭和2)年のこの日に
東京・銀座の三越呉服店で
日本初のファッションショーが行われたそうです。
着るものには基本的に無頓着ですねぇ(苦笑)
いやそれでも10代・20代の頃はそれなりに
気にはしてましたけど
お金かけていい服着る!ってほどではなかったですねぇ
あ、さすがにサラリーマン時代で営業職だった頃は
さすがにそれなりに身だしなみを気にしていましたよ。
その頃に比べれば今は…
うーん…少しは気にしてみようかな…(笑
まぁ今更、ファッションというか衣服をどうのこうのの前に
このだらしない体型を何とかするほうが先でしょうねぇ
健康の為にも…
今夜も天気さえ持てばがんばってウォーキングしてきます!
食事もしっかり糖質制限です!

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
ニコマートEL系を前身とする
電子制御シャッター搭載機です。
絞り優先オート露出を搭載しており
気軽にスピーディーに撮ることもでき
マニュアル機として使う際にも
その見易い露出計やファインダー情報により
非常に使いやすいカメラです。
特に個人的にFE系の2針式露出計は使いやすいと思っており
意図的に露出をコントロールする際にも非常に設定がやりやすいです。
現在の設定で中央部重点測光の標準値に比べて
何段くらい外れているかが一目でわかります。
さらに絞り値も直読式ですがファインダー内で確認できるので
ファインダーから目を離さず自由に露出コントロールが可能です。
前身もニコマートEL系は比較的初期の電子制御機とあって
なかなか電気的に不安定な部分や
少々使いづらい部分もありましたが
Feにモデルチェンジしてからは
取り回しのしやすいボディサイズになったこともあり
誰にでもおススメできるカメラになったと思います。
電子制御機ということでメンテナンスに
一抹の不安を感じる方もいらっしゃるとは思いますが
FEは電気トラブルのかなり少ないカメラです。

お預かりしている「FE」は一通り動作してはいるのですが
やはり露出計・オート・SSの精度には問題あるようです。
まずシャッタスピードですが先幕に汚れの影響があると思われ
妙に幕速が遅いようです。
そのため全体的に作られるスリットが狭く
1/1000はかろうじて開いてはいるものの
1/3000近くの露光量になってしまっています。
最高速に最も影響が出てしまっていますが
その他の速度も全体的に露光が少なめです。
そして露出計は全体的にオーバー気味で
SSの影響以上にオートはアンダー気味です。
SSはともかく露出計とオート制御は
電気的な調整の問題かと思われます。

画像はまだ分解取り掛かり始めですが
電気的な調整はもちろんですが
機械的な整備も一通り行います。
シャッター羽根の清掃は問題を抱えているので当然ですが
巻上やミラー駆動部にも古い油脂の影響と思われる
動作不良が若干確認できておりますので
そのあたりも入念に整備を行います。
フィルム室のモルトは過去に交換歴があると思われ
劣化はたいしたほどではないのですが
画像にでも確認できますが
ニコマートFT/EL時代から定番の
接眼レンズ下の座布団モルトは
おそらく一度も交換されたことがないようで
もはやボロボロに劣化しています。
せっかく分解するわけですからできる限りの整備を行っていきます。

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