今日は「いいイヤホン・ヘッドフォンの日」だそうです。
「いい(11)イヤ(18)ホン」と読む語呂合わせからだそうです。
昔はヘッドフォンとかイヤホンとか好きではなくて
(今でも好きではないですが…)
音楽聴くならスピーカーでデカい音で聴かなきゃダメでしょ…と思っていましたが
昨今の住宅事情等を考えると
住居ではなかなか大きな音では聴けません。
クルマを持っていた頃は人のいないようなところに行って
車内で思い切り大きな音で聴くなんてこともできましたが
残念ながら都心に住んでいるとクルマは必要ありません(苦笑)
で、やはりイヤホン・ヘッドフォンの出番ですよね。
昔と違って大量の音楽データを持ち歩けるようにもなったので
スマホ+イヤホンの組み合わせはお手軽で本当に便利です。
…という感じで思い入れのある古い安スピーカーから
音楽を鳴らす回数はかなり少なめで
外ではオーディオテクニカのイヤホン、
自宅ではヤマハのヘッドフォンが大活躍です。
今どきのイヤホンやヘッドフォンはいい音しますものね
それにしても比較的最近、イヤホンをワイヤレスにしたのですが
余計なコードがないって本当にストレス減りますし便利ですね!
さてさて
本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
1980年発売開始のカメラで
宮崎美子さんのCMで一世を風靡したヒット作です。
この頃は各社から絞り優先AE専用機が
エントリーモデルに用紙されていて
価格も物品税の関係もあり
押し並べてボディのみで4万円弱でした。
その中でも「X-7」はCM効果もあり
かなりのヒット作となりました。
CMで話題になった部分がクローズアップされがちですが
ミノルタらしい使い心地のよさや
ファインダーの見えのよさも抜群で
このジャンルのカメラとしては非常によくできたカメラです。
そのあたりが大ヒットした一番の要因かと思います。
ただコストの掛けられないエントリーモデルなので
華奢な部分も多く製造から40年以上か経過する現在
保管状況の悪いものはプラスチックの劣化等もあり
部品が破損している個体も多く見かけます。
しかしながら今回お預かりしているX-7は
ご依頼者様から昔から大事にされている個体で
保管状況は非常によく
プラ部品の劣化等はほとんど見られません。
ただ、もはや持病ともいえるプリズム腐食を抱えていて
ファインダーのほぼ下半分が真っ黒な帯で覆われてしまっている状態です。
これはプリズムを配置する枠の部分に貼ってある
モルトプレーンの加水分解が原因として
プリズムの蒸着を剥離させてしまう現象です。
分解してプリズムを降ろしてみると
プリズム前部にベタベタになったモルトが付着しています。
同様の症状はX-7だけではなくXEあたりでも見られます。
ひとまずプリズムを降ろした段階での画像です。
画像にもプリズム内の黒い帯が確認できますね。
80年代の電子制御機なので
プリズムを降ろすだけでもなかなか手間はかかります。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備や
各電気接点の清掃も行っていきます。
分解前のテストではシャッタースピードに大きな問題は見られなかったものの
露出計が少々アンダー気味で
さらに実際のオート制御はさらにアンダー気味といった傾向でした。
写らないほどではないですが
さすがに写真が少し暗いだろうな…と思われるほどの状態です。
最終的には電気的な微調整も行って精度を出していきますが
まずは基本的な整備清掃を行った上での調整となります。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。