今日は「110番の日」らしいですよ。
1月10日の語呂合わせですね。
ちなみに「119番の日」は1月19日ではなく
11月9日だそうです。
110番、頼りにはなりますが
極力利用することがないほうが良いですよね…
119番も110番も過去に何度か
ダイヤルせざるを得ない状況に
追い込まれたことがありますが
いずれの出来事も二度と経験したくないことばかりです(苦笑)
何でもない平和で穏やかな変わり映えのない日々が
できるだけ続くように日頃から祈らなくてはいけませんねぇ…
ところで110番は戦後の連合国軍最高司令部(GHQ)の勧告で
1948(昭和23)年10月1日に、東京などの8大都市で始められました。
東京では最初から110番でしたが
大阪・京都・神戸では1110番、名古屋では118番など
地域によって番号が異なっていたのだそうです。
全国で110番に統一されたのは1954(昭和29)年のことだそうですよ。
110番にしても119番にしても
ダイヤル式黒電話のストッパーまでの距離が短い「1」を多くしつつ
誤報を防ぐためと落ち着くためにダイヤルが長い「0」や「9」を
最後に設定したと言われています。
電話のダイヤルを回したことがない方も今は多いでしょうね…
さてさて
本日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
「ニコマートFT」系と言えばガチャガチャが搭載されて
ファインダー内SS表示が追加された前作の「FTN」が
最大のヒット作で長く作られたせいもあり
現存台数も圧倒的に多いカメラです。
「FT2」はそれに比べると生産台数も少なく
現存台数もそれ程多くないカメラです。
しかしながら、電池が水源電池から酸化銀電池へと変更され
ホットシューも追加、
シンクロソケットもX接点のみの単一化が進められ
非常に使い勝手の良くなったモデルです。
特に電池に関しては現在のSR44が普通に使えるということで
メリットも大きいと思います。
お預かりしている「FT2」は
まず露出計が電池を入れても全く反応しません。
電池室は一見かなりキレイです。
電池室裏のハンダ劣化か巻上レバー連動SW部の接触不良かと思われます。
加えてこの時代の非Aiニコン機の特徴でもある
ガcガガチャが効かず絞り環を一往復しても
レンズの開放値がボディ側にセットされません。
この状況だとたとえ露出計が問題なくても
実際の露出計指針はでたらめな状態になってしまいます。
機械的な連動部なの汚れ等による動作不良かとは思われます。
機能的なブラッシュアップも効果的ですが
内部回路等もFTNに比べると洗練されています。
ただ基本的な機械的駆動部はたいした違いはありません。
肝となるコパルシャッターユニットに変更がないので
それはそうですよね。
非常に堅牢で信頼性の高い部分はそのままに
より使い勝手が良くなったモデルだと思います。
まだ取り掛かり始めの段階ですが
ここから分解を進めて修理及び一通りの整備を行っていきます。
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