今日は11月11日、ぞろ目ということもあって
多くの記念日が設定されているのですが
+-が11に見立てられることから「電池の日」でもあるのですね。
仕事柄、電池を扱うことも多いですが
色んな時代のカメラを修理してると
大電流の電池が開発されることによって
カメラも大きく変化したのだなぁ。。。と、よく思います。
さてさて
本日は「ミノルタユニオマットⅡ」のカメラ修理を行っています。
グレーの貼り革が何とも小粋なカメラです。
Ⅰ~Ⅲ型が存在しますが今回はⅡ型です。
発売開始は1961年。搭載レンズはロッコール45mmF2.8です。
セレン光電池が駆動する露出計にLVリングを合わせて露出を設定します。
シャッタースピード・絞りの組み合わせはカメラ任せです。
手動プログラムシャッターといった感じでしょうか。。。
とても軽快なシャッター音でミノルタらしく使い心地の良いカメラです。
セレン光電池を使用しているカメラはやはりセレンの劣化が
最大の問題点となることが多いのですが
今回、お預かりしているユニオマットはその点に関しては非常に優秀です。
LV15~LV9あたりまでほぼ正しい値を示してくれます。
ただし、レンズに汚れ・クモリがかなり見受けられ
ご依頼者様からもその点をご指摘いただいています。
ユニオマットは後玉にクモリが発生することが多いのですが
今回もほとんどのクモリ・汚れが後玉に集中しています。
ファインダーの二重像は見えてはいるのですが
動きが少しおかしく、ピントリングを回しても
二重像がうまく追従してくれない感じです。
他、シャッターユニット周り等々の各部点検整備一式を行います。
まずは距離計の動きが気になったので
上カバーを外してファインダーブロックを降ろしました。
ピントリングとの連動部が固着気味で動きが悪いようです。
これからレンズを外し清掃、レンズボードを外して
シャッター周りの整備にかかります。
余談ですがこのカメラはピント調節は前玉回転式なので
前玉を外した場合、入念なピント再調整が必要です。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。