月別アーカイブ: 2016年6月

ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「おまわりさんの日」だそうですよ。
あまり日頃は縁がないですね。
日頃から縁があるようだとマズイような気もしますが。。。(笑)
クルマやバイク持ってた頃は
思いがけないようなところでご縁があったりしたなぁ(汗)
全く嬉しくはなかったですが。。。(苦笑)

さてさて

今日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
「FTN」は良く見かけますし、修理依頼も多いですが
「FT2」は比較的見かけることも少ないです。

「FTN」に対してホットシューが追加されていたり
巻上げに指当てがついて同色化されていたりと
基本的な部分は同一ですが
より現代的で使いやすくなっています。

今回ご依頼の個体は
まずファインダーがかなり汚れているとのことでしたが
残念ながらプリズムが腐食してしまっています。
スクリーン、コンデンサレンズにもかなり汚れが見られるので
できる限りの清掃を行います。
少し前まではニコマートシリーズであまりプリズム腐食は
見かけなかったのですが
最近は頻繁に見かけます。やはり年月の経過の問題なのでしょうか。。。

他は、シャッタースピードが随分狂っていて
1/1000秒で実際は1/500秒程度しか出ていません。
シャッター羽根は一見、見た目はキレイなのですが
おそらく汚れにより動きが悪くなっているものだと思われます。

IMG_8080

露出計はほぼ合っているようなので
微調整で大丈夫そうです。
これから前板・ミラーボックスを外し
シャッターユニットの点検整備にかかります。

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ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「和菓子の日」だそうですよ
いいなぁ。。。美味しい和菓子食べたいですね。
基本的に甘党なので和菓子も洋菓子も大好きです。。。
調子に乗ってると体重にもろに反映してしまいますが。。。(汗)

さてさて

今日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
以前も書きましたが
「今の君はピカピカに光って~♪」の曲と共に
宮崎美子さん出演のCMで大ヒットとなったカメラですね。
当時のCMのインパクトが強すぎて
話がそっちにばかり向きがちですが
カメラとしてもX-7はなかなか魅力的です。
巻上げの感触やシャッター音は
当時の上級機、XDにも共通するものがあって
高級感のあるものです。
この頃の絞り優先AE専用機は各社から出ていますが
どれも上級機にひけを取らないほど良くできていると思います。

今回の個体は依頼者様が最近、入手されたものとのことですが
シャッターが切れたり切れなかったりしています。
オートも1.5段アンダーでこれも少々不安定です。

IMG_8078

今回は定番のプリズム腐食はございませんが
プリズム周りのモルトは当然腐食が酷いので
その辺りの処置も行います。
レリーズ及びオートの不安定な部分は
何らかの接点不良が疑われるので
これから各接点をチェックしつつ点検整備を進めます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は6月15日、
オウム(06)とインコ(15)の日ということみたいです。
子供の頃にはセキセイインコ飼ってたなぁ。。。
頭の良いオウムなんて飼ったら楽しそうですが
今からそんなこと始めると
オウムのほうが私より長生きしちゃいますね。。。(汗)

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理です。
一眼レフとしては軽量コンパクトで
今でも人気の高いカメラですね。
シャッター音も上品な音質で個人的にも好きなカメラです。

今回、お預かりした個体は
外観は非常にキレイな状態で一通り動作はしています。
しかしながら
先幕の動きが悪いようで1/1000秒で画面の半分は開いていないようです。
1/125秒あたりまで同じ理由で露光ムラが出ています。
露出計は1段少々アンダー目に出ています。

IMG_8076

定番のプリズム腐食はなかったのですが
上カバーを開けて見るとプリズム腐食を引き起こす
プリズム上部のモルトがかなりベトベトに劣化していました。
このまま放置すると近い将来、プリズムに影響が出るところでした。

これから分解を進めて
シャッター幕軸の清掃を行っていきます。
同時に各駆動部の点検整備を行っていきます。

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リコーオートハーフSEのカメラ修理

今日は「鉄人の日」。。。
1987年広島東洋カープ、衣笠祥雄選手が
2131試合連続出場の世界記録を樹立した日です。
世代的にドンピシャなのでリアルタイムで観てたなぁ。。。懐かしい
「継続は力なり」と昔から言いますが
私ももっともっと体力つけて仕事も遊びもがんばります!

さてさて

今日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
個人的にも好きなカメラで
かわいらしいルックスはもちろん、よく写るカメラなんですよねぇ。。。
ゼンマイ仕掛けの自動巻上げっていうのも遊び心をくすぐりますね。
ところで、このカメラが棚にぽんと置いてあるのを見ると
どうしても昔の白黒テレビをイメージしてしまうのは私だけ???

今回の個体はご依頼者様が
行きつけの喫茶店に飾ってあったのものを
いただいたものなのだそうです。
オートハーフがさりげなく飾ってある喫茶店。。。いいですねぇ
モルトはおそらく腐食が始まった時点で
キレイにはがされたらしく
フィルム室内の塗装の痛みは最小限に食い止められています。
オートハーフはセレンの死亡率の高いカメラではありますが
暗所にしまい込むことなく飾ってあったためか
少々、反応は鈍いものの何とか調整で精度は出そうな感じです。

ただ、シャッターが切れません。。。
シャッターが切れないというよりレリーズロックが解除できない感じです。
オートハーフSEは非常に凝ったメカニズムの
「オートスタート機構」(フィルム1枚目まで自動ローディング)という
機能があるのですが、このあたりの動きが怪しそうです。

IMG_8072

やはりシャッターが切れない原因は
オートスタート機構の部分の不具合でした。

オートハーフは非常にわずかなバネの力で
シャッター開閉、絞り制御を行うので
ほんのわずかな油分が羽根に付いただけで
簡単に固着を起こします。
シャッター羽根、絞り羽根の洗浄は念入りに。。。
注油が必要な箇所はあるのですが
必要最小限に細心の注意をはらって行います。

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コニカⅢAのカメラ修理

今日は「恋人の日」だそうですよ~
ブラジル・サンパウロ地方ではこの日に
恋人同士が写真を額に入れて交換し合う風習があるみたいです。
よし!私も。。。
まず。。。自分の写真がない。。。(汗)
交換する相手もいない。。。(大汗)

さてさて

今日は「コニカⅢA」のカメラ修理を行っています。
「ⅢA」は「Ⅲ」をベースとして
画角自動修正機能付の等倍ファインダーを搭載したカメラです。
「生きているファインダー」と当時は言われていました。
レンズはⅢ同様の48mmF2と50mmF1.8を搭載したものがあります。
Ⅲ同様、大きさはコンパクトなのですが
ずっしりと重量感があってなかなか質感高いカメラです。

今回の個体はご依頼者様が比較的最近入手されたとのことですが
シャッターは比較的軽快に切れています。
ファインダーは二重像のズレが少々ありますがこれも比較的クリア

ただし。。。

IMG_8062

絞りが妙な形になっています。
キレイな五角形になるのが本来の状態ですが
絞り羽根が1枚、作動ピン(ダボ)から外れてしまっているようです。

今回の個体は目だった羽根粘りは見られないので
また状況が異なるのですが、

よくある話として。。。。
絞り羽根が古い油等で固着した状態で無理に動作させていると
羽根がピンから外れることがよくあります。
ピンごと破損してしまう場合、重修理になる場合もありますので
やはり、動きの悪い場合は無理に動かさず
修理屋に相談していただければと思います。

IMG_8063

これからまずは絞りユニットの分解・洗浄
シャッター羽根分解・洗浄、シャッターユニット点検整備
それからファインダー部の整備を行います。

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ニコンF2フォトミックSのカメラ修理

今日は「傘の日」ということですが
雨は降らなさそうですね。
昔から傘を外出先に忘れてくることの多い私ですが
一時期、「ちょっと良い傘を持つようにすれば忘れないかも?」と思い
ブランドもののカッコ良い傘を購入しました。
。。。でも。。。
数日後には失くしてしまいました(苦笑)
それ以来、ビニール傘しか使わなくなりました(笑)

さてさて

今日は「ニコンF2フォトミックS」のカメラ修理を行っています。
F2フォトミックには「フォトミック」、「フォトミックS」、
「フォトミックSB」、「フォトミックA」、「フォトミックAS」の
5種類が存在しますが
今回のフォトミックSは従来のフォトミックの
針式の露出計がLED表示となり
同時に低照度の露出にも対応できるようになったモデルです。

今回の個体は
もともと親御さんが使用していたものということで
大切に使われていたのがよくわかる状態です。
長期間、保管されてようでファインダー内や
付属のレンズにカビは見られますが
ボディやファインダーの外観にキズはほとんどありません。

簡単に動きをチェックしてみると
まず、シャッターは先幕の動きが悪いようで
高速シャッターだと後幕に追いつかれて
画面端が未露光になってしまっています。
中速域のシャッターでも同じ理由で露光ムラが見受けられます。
フォトミックSファインダーに関しては
電源が入ったり入らなかったりするので
電池室をチェックすると、
F2ではよくある電池端子のステー破損が発生してるようです。
(電池室マイナス側の端子がグラグラになっている状態。)

IMG_8059

その他、油切れの兆候が各所に見られます。
これから動作部分の点検整備を一通り行います。
フォトミックファインダーも清掃に加え
測光精度がアンダー気味なので調整を行います。
一緒に依頼を受けている標準レンズに関しても
カビ取り、ヘリコイドグリスアップ等々を行います。

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キヤノンAE-1Pのカメラ修理

今日は「時の記念日」ですね。
効率的に時間を使わなくちゃ。。。と日頃は思う反面、
たまには山の上で1日ボーッとしてたいなぁ・・・とも思う。。。
どちらにしてもみんな平等に限られた時間しかないわけですから
後悔のないように毎日過ごしたいですね!

さてさて

今日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機であり革命児でもあった「AE-1」を
さらに改良したモデルです。
中の基本的な構造はAE-1と似通っていますが
電気基盤や抵抗、SW類を見ても
確実に時代は進んでいるなぁ。。。と感じます。
プログラムモードと速度優先AEを搭載しますが
基本的な扱いは非常にわかりやすく
適度にコンパクトでとても使いやすいカメラです。

今回の個体はしばらくの間使われていなかったとのことで
全体的に油切れで動きの悪い箇所が散見されます。
定番の「シャッター鳴き」に加えて
オート時の絞り制御の動きも悪いようです。

IMG_8055

参考までに簡単なチェック方法を。。。
シャッターチャージの状態で
黄矢印のプレビューレバーをマウント側に押し込みます。
その状態で赤矢印の絞り制御レバーが
軽やかにスムーズに動くのが正常な状態ですが
動きが重かったり、ジャリジャリ鳴いていたりすると
オートが不安定で精度も出ていない状態です。

シャッター鳴きが出ている個体はまず間違いなく
シャッタースピードも狂いがちですが
今回も1/1000で実際は1/500程度の露光量で
画面の両端で約1段の露光ムラも見られました。

IMG_8057_2

さらにこれから分解を進めて
まずは適切な点検整備、清掃注油を行い
その上で調整をしていきます。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は6月9日ということで「ロックの日」だそうです。
音楽のRockも鍵のLockも両方みたいですね!
ちなみに今日は「ネッシーの日」でもあるみたいです。
最初に新聞にネッシーらしきものの写真が掲載された日のようです。
ネッシー、実在していてほしいなぁ・・・(笑)

さてさて

先日、ご紹介したばかりですが
今日も「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
1台入るとなぜか立て続けに同じモデルが修理に入るというのは
よくある話なのですが
それにしてもここのところSRT101が頻繁に入ってきています。

今回の個体は
まず露出計が全く動きません。。。
感度が悪いとか場合には先日ここでも書いたように
ハンダ付けの劣化等々が考えられるのですが
今回の場合は。。。

IMG_8052

底部、露出計SWの接触不良が原因でした。
最近、ここのトラブルをよく見かけます。
赤矢印と緑矢印が導通すれば露出計ON、
赤矢印と黄矢印が導通すればバッテリーチェックが作動します。
今回は赤矢印の部分が錆びてしまっているため
何も動かない状態でした。
他のSRTであったのですが
露出計の針がふらふら安定しない場合もここに原因がある場合があります。

IMG_8053

まだ露出計が動いただけなので
これからシャッター部・ミラー駆動部、等々の分解整備を行い
精度を出していきます。

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コニカFTAのカメラ修理

今日は「世界海洋デー」だそうですよ。
私はある程度、大人になってからは
どちらかといえば「山派」ですが
生まれ育った町が瀬戸内海から近かったせいもあり
海を眺めていると何とも落ち着きますね。
今でもそうなのかもしれませんが
秋~春までの海はとってもキレイなのに
夏が近づいてくるにつれて海がゴミで汚されていくのですね。
海も山もそうですが、ゴミは持ち帰りましょう!

さてさて

今日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
先日の「ニコマート」に続いて
シャッターユニットは「コパルスクエアS」を搭載しています。
。。。ということは。。。先日の「ニコマート」と同じく
シャッター周りはかなり丈夫です。
よっぽどサビの発生が酷いとか
ショック品でもない限り、ある程度作動しているものがほとんどです。

ただし。。。今回の個体もそうですが
露出計周りはトラブルの可能性が高いです。
FTAは電池室の腐食が多く見られる傾向があって
今回も電池室腐食により露出計は不動です。
FTAはレンズ一体型のコンパクトカメラ等でよく見られる
「針挟み込み型」のシャッタースピード優先AEを搭載しています。
露出計がダメだと当然、オートも不動になってしまいますので
ここはきっちり直しておきたい部分ですね。

加えてFTAのアイピース部分のレンズは
なぜか曇りやすいようです。
清掃で取れる場合もあるのですが
とれない場合がほとんどなので
今回の個体もクモリの少ない中古品と交換を行います。

IMG_8047

一眼レフに関してはほとんどの場合

メカニカルシャッター = マニュアル露出専用
電子シャッター = オート露出搭載

・・・という図式が成り立つのですが
FTAはメカニカルでAE搭載。。。ちょっと変わってますよね。
そのオート時の絞り制御の方法も独特です。
なかなか面白いカメラですよ。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「楽器の日」だそうですよ。
えっと。。。なになに?

古くから言われている「芸事の稽古はじめは、6歳の6月6日にする」という
習わしに由来しています。この日から始めると上達が早いと言われています。

10代の頃はギターばっかり弾いていた時期がありましたが
そっか。。。6歳から始めていればかなり上手くなってたかも。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートはもちろんニコンのカメラですが
この頃は最高級機としてニコンFが君臨し
その普及モデルとしての位置づけで「ニコマート」ブランドを展開していたのですね。
で、今日はニコマートシリーズの中で
メカニカルシャッター版の「FTシリーズ」の2代目となる
「FTN」なのですが。。。。

現在の感覚で思う「普及機」とか「廉価版」をイメージすると大間違いです。
このニコマートFT系、めちゃくちゃ丈夫でFと変わらないほど信頼性も高いです。
造りこみも安っぽいところなんて全くありません。
コパル製の「コパルスクエアS」というユニットシャッターを使用するため
うまくコストダウンできたのじゃないかと想像します。
このシャッターユニットの作動音やショック、巻上げ感触は
またFとは全く違った感覚で好みは分かれるかもしれませんが
シャッターやミラー駆動部という一眼レフで最もトラブルを多発する部分が
非常に頑丈にできています。

今回のニコマートFTNも油切れの兆候が少々見受けられるものの
シャッターは快調に切れています。
しかしながらニコマートFT系のちょっと弱いところである
露出計周りにトラブルが見受けられます。
精度もマイナス1段ほどで合ってはないですが
指針がフラフラと不安定で
たまにすっとダウンしたり「ピクッ」と反応したりします。
おそらくマウント基部にある抵抗の劣化が原因と思われます。

IMG_8040

これからミラーボックスを分離してシャッターユニットの点検整備
それからマウント部を分解して抵抗部分の点検整備を行っていきます。

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