月別アーカイブ: 2017年7月

ヤシカ35のカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうですよ。
山梨の桃、美味しいですよねぇ~
とってもジューシーでとっても甘いのにさわやかで。。。
昔は山登りの帰りによく買って
その場でも食べて家にも持って帰ったものです。。。
あぁ、今すぐ大月あたりに桃を食べに行きたいです。。。

さてさて

本日は「ヤシカ35」のカメラ修理を行っています。
ヤシカのレンズ固定型レンジファインダー機といえば
「エレクトロ35」があまりにも有名ですが
今回はヤシカ初のレンズシャッター式レンジファインダー機である
「ヤシカ35」です。
レンズはヤシノン4.5cmF2.8を搭載し
(45mmF1.9搭載機もあるらしい)
シャッターはコパルMXVを搭載
発売開始は1958年です。

今回、お預かりした「ヤシカ35」は
まずは二重像が見えにくいとのことでお預かりしました。
後でよくチェックしてみると
シャッターは動作しているのですが
油シミのため、動きが少々悪いようです。
高速シャッターが全体的に遅くなっています。
スローガバナも固着気味で
1秒のシャッタースピードのときに2秒くらいかかってしまいます。

ご指摘いただいている二重像の件ですが
通常、二重像が薄い場合は
ファインダー内のハーフミラーの劣化であることが
多いのですが
なんとこのヤシカ35は二重像を映し出す部分に
贅沢にもプリズムを使っています。
プリズム内部の清掃はできないので
ファインダー光路を全体的に清掃します。
この時代のレンジファインダー機の二重像は
もともとそんなにはっきり見えるものではないと思われますが
お預かり時よりは随分見えやすくなりました。
これならピント合わせも実用上問題なさそうです。

もちろん、シャッターユニット整備、レンズ清掃等々
各部点検整備一式を行います。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「虹の日」だそうですよ。
虹の写真って過去、何度か撮ったことがありますが
なかなか満足のいく写真になったことがないです。。。
まず虹に出会うのは偶然のことが多いので
そのとき撮影に適したカメラを持ってないことがほとんど。。。
機材を持っていたとしても
撮影に適した場所に自分がそのときいる確率がまた低くて
もたもたしていると意外と虹はすぐ消えてしまうのですよねぇ。。。
でも、そのうちまた虹の写真には挑戦したいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ニコンがその後、業界トップをひた走る大メーカーになったのも
この「F」があればこそ。。。だったと思います。
当時の超高級カメラであり、唯一のプロ向け一眼レフであり
数々の伝説と共に今でも人気のカメラですね。

確かに分解するたびに思いますが
ひとつひとつの部品が非常に頑丈に
(ある意味、オーバークオリティに)できていて
また組み付け精度も他メーカー同時期の一眼レフとは
比べ物にならないほどキチンとできています。
当時から頑強で少々のことでは壊れない。。。と言われていますが
発売から60年近く経過した現在でも
普通に保管されてさえいれば
まず動かない。。。なんてことはないカメラだと思います。

それでも油キレや汚れなどにより
精度は狂ってきますから定期的なメンテナンスは必要です。
今回、お預かりしている「F」は
ご依頼者様が最近、手に入れたものとのことです。
先ほど、「動かないなんてことはない。。。」と書きましたが
今回はめずらしく普通に動きません。
シャッターを押すとまずはミラーがアップしてから
シャッター幕が動作するのですが、
ミラーが。。。ゆっくりと1/3ほどあがったところで。。。
止まってしまいます。
指で押してやると上まで上がってシャッターが何とか切れます。
単なる油切れではここまで動きが悪くなることはないのですが。。。

分解してミラーボックスを外してみると。。。
ミラーを駆動する軸やその周りにたくさんのサビが発生していました。
さすがにこれではスムーズに動けません。
サビが発生している部分はキレイに磨き
薄い皮膜ができるように新しい油を塗っていきます。
この処置以降は気持ち良く動作するようになりました。
ミラーボックス周りがこれだけ錆びているということは
他の部分もあまり良い状態でないことは容易に想像できます。
わかりやすいところではスローガバナが全く動かない状態でした。
他の各動作部も点検清掃注油を行います。

写真は整備後に撮ったものです。
非常に気持ちよく軽快にシャッターが切れるようになりました。
今回は数少ない弱点でもあるプリズム腐食もなく
とても快適に使える1台に仕上がりました。

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ニコンFEのカメラ修理

お盆といえば8/13~8/16まで。。。と何となく思っていましたが
元々は旧暦(太陰暦)の7月15日なのですよね。
暦がグレゴリオ暦に変わってからは8月15日に行われるのが
一般的になったようですが、
東京や関東の一部では新暦の7月15日をお盆とする
風習もあるようですね。
。。。どちらにしても、もうお盆の話か。。。
季節が移り行くのは早いですね。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
「シンプルニコン」のキャッチフレーズを持つ中級機です。
シャッターはコパル製の縦走り電子制御シャッターです。
機械式制御シャッターのFMとは兄弟機の関係にあります。
前身のニコマートEL系・FT系と同じ流れですね。
ニコマートELの頃はまだ電子制御機としては
初期のモデルということもあり
動作の不安定さもまれに見受けられますが
FEとなってからは非常に安定した動作をするようになりました。
ごくごく稀に電子基板の不良の個体も存在しますが
劣悪な環境下での保存やショック品でない限り
そんなに致命的な故障は少ないカメラだと思います。

とはいえ、定期的なメンテナンスはやはり必要です。
今回、お預かりしているFEはもともと電源が全く
入らない状態でした。
電源部の接触不良が原因でこれは比較的簡単に直ったのですが
ファインダー内や各動作部には古い油に埃が付着したような状態で
いずれ大きなトラブルを引き起こしそうな状態です。
今のところ、露出計やSSは調整のみでOKな感じですが
予防の意味も含めて
各部清掃点検整備を行います。

ニコマート系もそうですが
FE/FM系も接眼レンズの下に大きなモルトが挟み込まれています。
写真でもわかりますが
劣化が進んでかなりボロボロになってしまっています。
これの破片がシャッター羽根の隙間に入り込んで
動きを悪くすることも多いです。
もうひとつ、レンズマウント部には
Ai絞り爪と連動するための連動リングがあるのですが
これが動きの悪いものも多いです。
指で軽く回しても離せば勢い良く戻るのが正常です。
今回も指で回して離すと
非常にゆっくりとしか戻ってこない状態でした。

これから本格的に分解を進め
シャッターユニット周りから整備を行います。

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コニカC35FDのカメラ修理

今日は「ゼリーの日」でもあり「ゼラチンの日」ということです。
果物がたくさん入ったゼリーをほぼ毎日のように
コンビニで買ってますが手軽で美味しいですよねぇ~
でもゼラチン質といえば。。。コラーゲンたっぷりの
「豚足」もいいですよねぇ~
やっぱり豚足だとビールが合うかなぁ。。。
お昼前から何故か食欲全開ですな。。。(笑)

さてさて

本日は「コニカC35FD」のカメラ修理をしています。
このC35FD、通常のC35が露出をプログラムオートで
行うのに対してFDでは「シャッタースピード優先オート」で
露出を行います。
つまり、より撮影者の意図を反映した写真作りができるということですね。
レンズも38mmF1.8の大口径レンズが搭載されています。
キャッチコピーもノーマルC35の「じゃーに~コニカ」に対して
「凄腕じゃーに~」です。
よりこだわりを持ったユーザー層がターゲットなわけですね。
発売は1973年。現在でも人気の高いカメラです。
ちなみに輸出用は「コニカオートS3」として販売されていました。
こちらも最近はたまにみかけますね。

お預かりしたC35FDは
まず距離計がズレているようで
ファインダー二重像は縦方向も水平方向もズレています。
露出計不動の個体も多いカメラですが
その点は今回は大丈夫なようです。
シャッターもとりあえず切れている。。。のですが
測定機でオートの計測を行っていると
露出計はまずまず合っているのに
高速シャッターを使うと妙にオーバー目になります。
「オートの設定がズレているのかな。。。」と思ったのですが
いろいろ点検してみると
羽根の動きが明らかに遅いようです。
パッと見た感じ羽根はキレイなのですが
羽根の重なっている裏の部分を見てみると
結構な量の油シミが確認できました。
羽根固着。。。とまではいかないものの
汚れ・油が羽根の動きを妨げているようです。

シャッターユニット周りはSS優先AEがあることもあり
ノーマルC35とは全くの別物です。
とはいえ針挟み込み式のAEなので
コニカやキヤノンがコンパクトカメラで
お得意としている構造ですね。
まずはこれからシャッターユニット、シャッター・絞り羽根の
点検整備から行います。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「オカルト記念日」だそうですよ。
映画「エクソシスト」にちなんだ記念日ということですが
個人的には日本のホラー映画が好きで
「リング」や「呪怨」は何度も観ました。
特に「呪怨」は劇場版になる前の
Vシネ版の頃から好きで全シリーズDVD買って
夜中に一人でよく観ていました。
最近、この手の映画観ていないけど
強烈そうなのがあれば観に行きたいですね。。。

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1966年、後継機となる「FTb」は開放測光ですが
このFTは「絞込み測光」で測光します。
セルフタイマーレバーが絞込みレバー兼用となっていて
レンズマウント側に押し込むと絞り込まれます。
この状態でファインダー上の○印に露出計の指針が
重なるように露出を調整します。
キヤノンらしいのはこのFTも後のF-1等と同じく
中央部部分測光となっていることです。
他メーカーはこの時期、平均測光だったり
中央部重点測光が多いのですが
スポット測光的にも使える部分測光は
キヤノンのこだわりを感じさせますね。

お預かりしている「FT」は
ちょっとめずらしいブラック塗装です。
元々はご依頼者様のお父様のカメラということですが
かなり使い込みつつも丁寧に扱われてきたことがわかる
外装の状態です。
真鍮の黒ボディで地金がちょっと見えるほど
使い込まれているとカッコ良いですよね。

今回、一番の問題はプリズムの腐食です。
ちょっと腐食しているなんて状態ではなく
視野真ん中の縦方向にかなり大きな腐食が発生していて
ファインダー中心のマイクロプリズム部分は
全く見えないような状態です。
これではまともに撮影できません。
シャッターは切れていますが、これも動きが悪く
1/1000で実際には1/250くらい露光してしまいます。
幕軸の清掃・注油が必要です。
露出計は何とか動作していますが
全体的にアンダー傾向で、さらに指針がフラフラと
安定しません。
全体的にリフレッシュが必要な状態です。

上の写真でも真っ白に腐食した
プリズムの様子がよくわかります。
FXやこのFTのプリズムは現存している個体の
ほとんどが腐食してしまっているのではないかと思われます。
今回は何とか代わりのプリズムが入手できましたが
今後、ますます確保するのは難しくなっていくでしょうね。

これから分解を進めてシャッター周りから
点検整備に取り掛かります。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「人間ドックの日」だそうですよ。
私もいい歳だから定期的に受けなければいけないのですよねぇ
さらに個人事業主だから
自分から積極的に動かなければ
人間ドックどころか健康診断さえもろくに受けてない。。。
何かあってからでは遅い。。。ということもありそうですし
近日中に人間ドック、行ってみようかな。。。

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理をご紹介します。
ミノルタの機械制御シャッター機の代表的モデルですね。
発売は1966年、ミノルタ初のTTL測光方式&開放測光を
採用し、それに対応するために
MCロッコールレンズ群も発売されました。
7年以上も販売され非常によく売れたカメラです。
今でも現存する個体数は多いですが
未整備で普通に使えないものも多いように感じます。
ちょっと変わっているのが
ファインダー内に受光体(CDS)を縦方向に
二つ装備し、簡易的な分割測光を行っているのですね。
ミノルタのロゴの下に小さく「CLC」と刻印されているのは
この方式を使っているという印なのです。
(コントラスト・ライト・コンペンセーターの略)

今回、お預かりしているSRT101は
シャッターの切れない状態でお預かりしました。
どうやら電池室の液漏れ腐食が原因で
底部のシャッター関連リンク機構が
固着してしまっているようです。
露出計も動かない状況です。
全体的に色々な箇所の動きが悪い状況だと見受けられます。
一緒に入庫したMCロッコールPF58mmF1.4も
内部にかなりのカビが見られ
ピントリングも重い状況ですので
一緒に整備・清掃していきます。

現在は一通りの整備完了後、油等が馴染むまで
様子見をしている状況です。
シャッター幕軸、SS制御部、ミラー駆動部
巻上部、等々、動作するところは全て
清掃・整備を行いました。結果、現在は非常にスムーズに動作しています。

ところで、この個体もそうですが
シャッターダイヤル下部が黒色の縦ローレットのものは
初期モデルなのですね。
基本的な部分は後期のものも同じですが
一部巻上ギアが後期ではプラスティックギアのものが
この初期モデルでは金属ギアだったり
フィルム室内スプールの形状が違ったりと
いくつか違いが見られます。

これからもう一度、動作チェックを行って
細かい最終調整を行った後、完成となります。

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は「潤滑油の日」だそうですよ。
潤滑油→OIL を半回転させると710に見えることからだそうです。
うーん、よく思いつきますね。
カメラ修理にも潤滑油はかかせないアイテムです。
特に私のところに来るカメラは古いものばかりですから
油切れが起こっていたり油が劣化していたりということも多いですからね。
まぁ、使用する量はほんの少しずつなのですが。。。
バイクに乗っていた頃は常に2ストオイルの
残量を気にしていましたねぇ。。。
あのオイルの焼ける匂いがまた何とも良いのですよね。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
SVはそれまでの主力機だったS3の改良版ですね。
セルフタイマーが装備され自動復元式のフィルムカウンターも
装備されました。
露出計はまだ搭載されていませんが
それまでのモデルに比べると
ほぼ現代のカメラとして普通に使えるカメラとなりました。
相当、ヒットしたため現存する台数も多く
何ともレトロな佇まいがステキなカメラです。
M42マウントなのでペンタックスのレンズだけではなく
いろいろなオールドレンズを楽しめるのも魅力のひとつです。

SVといえば未整備の個体だとシャッター幕が
硬化してまともに走らないものが多い。。。というイメージですが
今回、お預かりしたSVは幕は非常にキレイな状態です。
最近ではないとは思われますが
一度、幕交換されているのではないかと推測します。
幕はよさそうなのですが、問題はレリーズができず
シャッターが切れない状態になってしまっています。
ご依頼者様はこれまで普通に使っていたとのことですが
突然、押せなくなったとのお話です。

まずは下カバーを外して現在の状況
(ギアの位置関係等々)をチェックします。
きちんとチャージはされているようです。
次に上カバーと前板を外して
レリーズ周りのチェックを行います。
少しいじっていると、いきなり、「パシャン!」と
シャッターが切れました。
「レリーズの固着だったのかな。。。」と思いきや
今度はそのまま、巻上ロックでチャージができなくなりました。
ミラーボックスを外してみたところ
シャッター幕軸周りには重大な問題はなさそうなので
巻上ギア周り(底部分ではなくて上部分)に何か問題がありそうです。

まだ原因ははっきりしませんが
これから巻上部分を点検しながら分解を進めていきます。
何らかの固着が起こっているのは間違いないとは思いますが。。。
電装の全くないカメラ(電気が通るのはシンクロ接点のみ)なので
比較的、分解整備は容易な部類になりますが
さすがに古いモデルなので何が起きているかわかりませんので
油断は禁物です。
焦らず慎重に作業を進めていきます。

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「ジェットコースターの日」だそうですよ。
ジェットコースターに限らず
絶叫系の乗り物は昔は大好きで
テーマパークに行っては何度も何度も繰り返し乗りましたが。。。
きっと今乗ったら腰抜かすだろうなぁ。。。
昔よりも半端なくスリリングなものがたくさんあって
興味ないことはないのですが。。。

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1976年。
実はこのMEは「アサヒペンタックス」としては最後のカメラなんですよね。
この時代には各社、絞り優先AE専用で4万円前後というカメラが
各社、非常によく売れていました。
このMEも非常に多くの台数が現在も存在していると思われます。
しかしながら、トラブルを抱えている個体や
普通に動かないがためにジャンク品として売られていることも
多いカメラですね。
きちんとメンテナンスされた個体は
非常に軽快な操作感でかなり気持ちよく使えるカメラです。

今回、お預かりした個体も
例のごとくミラーアップしたまま固着してしまっています。
もちろん巻上もできません。
ここでも何度もご紹介しましたが
ミラー駆動部のブッシュ溶解が原因です。
今回はさらに電池がかなり長期にわたって入れたままだったらしく
電池室を開けると腐食で真っ黒に変色し
さらに粉だらけとなった電池が出てきました。
現在の電池は当時と比べると液漏れ・腐食には強くなっていますが
やはり数ヶ月以上使わない場合には
電池は抜いておいたほうが良いと思います。

写真中央に見えるのが外した電池室です。
当然ながら本来繋がっているはずのリード線は
腐食でボロボロになっていたので張り替えます。
ME(というよりこの時期のペンタックス機全般)は
内部モルトやゴム部品が多く
色々なところに固着の原因が潜んでいます。
発売当時は全く問題なかったでしょうが
さすがに何十年も経つと全てチェックしていかないと
また同じようなトラブルが起こります。
まずはシャッターユニット周りから
点検整備一式を行います。

オリンパスペンD3のカメラ修理

今日は7月8日ということで
「質屋(7・8)の日」だそうです。
買取や金貸しとは一味違う昔ながらの金融屋さんですね。
少し昔だと
いわゆる「質流れ品」のカメラとかが中古市場に
よく出てくることもありました。
お金を借りる担保にできるほど
当時は「カメラ」いうと高級品・嗜好品だったのですよね。
現在の質屋さんのサイトをちょっと覗いてみたのですが
担保になるもののメインはブランドのバッグや貴金属、
そして高級時計みたいですね。
高級時計のステイタスは今も昔も変わりませんね。

さてさて

本日は「オリンパスペンD3」のカメラ修理を行っています。
通常のペンシリーズのデラックス版として登場したのが
「ペンD」シリーズです。
「D3」はその3代目にあたります。
32mmF1.7の大口径レンズに
最高速1/500のシャッターを装備します。
(ちなみにシャッターユニットはコパル製)
他のペンと同じくピントは目測なので
F1.7開放付近だとなかなか手強いカメラだと思います。
使いこなす楽しさもありますね!

露出計はCDSを利用したもので
露出計の指示するLV値を見て
シャッター・絞りを設定するようにできています。
発売開始は1965年。
現在でも非常に人気の高いカメラですね。

今回、お預かりした「ペンD3」は
まずシャッター羽根が開きかけ(閉まりかけ)の
中途半端な位置で止まってしまっています。
その状況なので当然、シャッターを切ることもできず
巻き上げることもできません。
レンズシャッターお決まりの油・汚れによる
羽根固着のようです。
露出計は一応動作していたのですが
CDS使用ということでもちろん電池を必要とします。
念のため、電池室裏をチェックしてみたところ
リード線腐食のため、ピンセットで軽く触っただけで
ぽろっと断線してしまいました。
リード線は張替えが必要ですね。

まずはシャッターユニット及び
シャッター羽根・絞り羽根の洗浄・整備から取り掛かります。
その後、電池室~露出計基板までのリード線張替えを行い
各部の調整を行います。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「七夕」ですね!
天気がちょっと残念そうなことと
天気が良くても今夜は月が出ていますから
天の川を観るにはちょっと不向きですね。。。
それでも「夏の大三角」は
(こと座・ベガ(織姫)、はくちょう座・デネブ、わし座・アルタイル(彦星))
見つけられると思うので
是非、夜空を見上げてみてください!

さてさて

今日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
とても滑らかな巻上感触を始め
操作感に非常に優れたことで有名なカメラですね。
発売開始は1974年です。

ミノルタXEといえば現存している個体の8割以上が
プリズム腐食を起こしていてファインダー視野下部分1/3が
真っ黒となっているものが多いですが
今回、お預かりしたXEのプリズムは非常にキレイです。
もちろん。プリズムを外してみれば
腐食の原因となるモルトは加水分解しており
このまま何年も放っておくとプリズム腐食が始まりかねない状況でした
もちろん適切な処置を行っておきます。

それよりも今回のXEの最大の問題箇所は
「巻き上げてもスプールが回らずフィルムが進まない」
ということです。
シャッターは普通にチャージできるので
何度も同じコマに露出してしまうことになります。
実はこの症状、XEでたまに見かけるトラブルです。
XEは巻上レバー部に多重露光用のレバーがありますが
この多重露光機能が常に効いていて
フィルムが巻き上がらないのです。
汚れや油切れによる部品の固着が直接の原因です。

多重露光部分だけでなく巻上部にも
動きの悪い部分が見受けられます。
他、オート・露出計も随分ズレが見受けられます。
心配される電子基板部品等々には異常はないようなので
これから本格的に各部点検整備一式を行います。

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