日別アーカイブ: 2018年8月19日

ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は8/19ということで
「バイクの日」ということです。
私も5年前までは乗ってたのですよ
諸事情あって手放してしまいましたが
また手に入れたいですねぇ。。。
あくまで私の主観ですが
やはり乗って楽しいのはクルマよりバイクです。
便利なのはクルマだとは思いますが。。。
よく考えたら今、自転車すらないのですよねぇ。。。
とりあえず足代わりのバイクでも探そうかな。
撮影に行くにもあれば便利だし。。。

さてさて

本日はヤシカフレックスのカメラ修理を行っています。
ヤシカフレックスとひとくくりに呼びましたが
実はいろいろ種類があります。
それもモデル名はほぼ全てヤシカフレックスだから
わかれいにくい上に似たようなものも多く
見分けるのはなかなか大変です。
搭載されるシャッターユニットや
レンズ前面バヨネットの有無、巻止め、カウンターの方法
外観等々で判断します。

今回、お預かりしているヤシカフレックスは
レンズ前枠にバヨネットがあり
絞り・SSはダイヤルでなくレバー式であることから
いわゆる「C型」かと思われます。
発売は1955年です。
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/300
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマット
巻止めはありますがセルフコッキングはありません。
レンズはヤシコール80mmF3.5です。

お預かりしているヤシカフレックスは
シャッタースピードに関係なく
シャッターを切るとシャッター羽根が
全開に開きっぱなしのまま固着してしまいます。
レンズシャッター機によくある羽根の粘りかと
最初は思ったのですがどうやら違うようです。
シャッターユニット内の油切れで
動きが悪いのかとも思いましたがそうでもないようです。
もちろん、油切れや羽根の粘りもあるのですが
羽根の動きを毎回止めるほどではないのですね。
チャージレバーを軽く押し込むと
とりあえずはシャッターは切れるようです。
何かひっかかっている感じがします。

シャッターユニット前面までを分解し
ユニット内の動きが見えるようにして
何度かシャッターを切りながら観察していると
ようやく原因がわかりました。
シャッター羽根と連携してセルフタイマーと連動する
ステーがあるのですがこれが変形してしまって
シャッター全開のところで他の部品にあたってしまっています。
最初はレリーズレバー近辺かチャージレバー近辺かと思って
シャッターユニット向かって左側ばかり観察してたのですが
原因は右側のセルフタイマー連動部だったので
なかなか気づきませんでした。
しかしこんなところが曲がってしまうのは不思議ですね。。。
考えられるとしたら無理矢理セルフタイマーレバーを
動かない方向に動かしたのかな。。。
確かによく見ればセルフタイマーレバーも少し曲がっています。

原因さえわかってしまえばあとは対処するだけです。
シャッター羽根の汚れ、スローガバナの油切れ等々も
確認できていますのでシャッターユニット内の整備も
もちろん行います。
それが終わればヘリコイド部、巻上部の整備
レンズ清掃、ファインダー整備へと続きます。
この時代の二眼レフはどれもそうですが
ファインダーミラーは劣化が酷いため
今回も交換で対処します。

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