日別アーカイブ: 2018年8月24日

リコーオートハーフのカメラ修理

今日は「バニラヨーグルトの日」らしいですよ。
バニラヨーグルト。。。日本ルナから発売されている商品ですね。
私、食べたことないのですよねぇ。。。
ちょっと調べてみたら「すごく美味しい!」と評判のようなので
今度、買ってみます。
普通のヨーグルトは比較的頻繁に食べていて
先日、お客様にすごく美味しい蜂蜜をいただいてからは
ヨーグルトに蜂蜜を少し多めにかけて
いただくのにすっかりはまっています。。。
ヨーグルトの酸味と蜂蜜の甘さが
絶妙のコンビネーションです!
あ、そろそろ蜂蜜がなくなるから
いただいたものと同じものを買いにいかなくては。。。

さてさて

本日は「リコーオートハーフ」のカメラ修理を行っています。
オートハーフも基本的な部分はどれも同じですが
色々なモデルが発売されています。
今回は初代オートハーフです。(1962年発売開始)
他モデルとの大きな違いはレリーズボタンが
前面パネル上に配置されていることですね。

オートハーフといえば「オートハーフS」以降の
前面アルマイト板に非常に多くのバリエーションを持つ
デザインの印象が強いですが
初代は前面パネルは一体型で非常にシンプルなデザインです。
ポップで派手なオートハーフももちろん良いですが
初代のこの潔いデザインも良いですね。
当時、発売されてた「L&M」というタバコの箱の大きさを
目指して作られたそうです。
開発者の安宅さんは
「50歳の自分の母親でも簡単に撮れるカメラ」という目標を掲げ
開発されたそうです。
露出は自動露出、ピントも固定焦点のためピント合わせは不要
さらに巻き上げはゼンマイ仕掛けで自動。。。と
フィルムを装填してゼンマイを巻いておけば
あとは構えてシャッターを押すだけ、という非常に簡単なカメラです。
加えてポケットにも入るコンパクトさで
(総金属製のためそれなりに重さはありますが)
ハーフサイズでたくさん撮ることもできる。。。と良いこと尽くめです。
当然、大ヒットしました。
またこれが良く写るのですよねぇ。。。

お預かりしているオートハーフは
上の写真の通り年代を考えると非常にキレイな状態です。
ファインダー・レンズには多少汚れはありますが
清掃でキレイになりそうなレベルです。
心配されるのは毎度のことですが
セレン光電池の劣化です。
今回もオートが全く効いていなく常に絞り開放で露出してしまうので
セレンを第一に疑ったのですが
今回はセレンは比較的キチンと起電しているようです。
問題なのは露出計で内部で完全に断線してしまっています。
そのため全く露出計が動かないので
常に絞り開放になってしまうわけですね。

とりあえず現状を確認するために露出計を取り外したところです。
この露出計は残念ながらもう使えそうにありません。
部品取りの個体から露出計を移植することで対処します。
以前にも書きましたが
オートハーフのシャッターは非常に小さなバネの力で
駆動しているためほんの少しの汚れで簡単に固着します。
まずはこれからシャッターユニットの清掃から取り掛かります。

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