今日は「駒ヶ根ソースかつ丼の日」だそうですよ。
これがっつり食べたいときには本当に美味しいのですよねぇ。。。
通常のかつ丼と異なりご飯の上に千切りキャベツを敷き
その上に秘伝のソースをくぐらせたカツを乗せた丼なのです。
駒ヶ根では「かつ丼」というとこのソースかつ丼のことを指し
通常の玉子で閉じたかつ丼を頼もうとすると
「卵とじかつ丼」とか「煮かつ丼」とかで特別に頼まないと
出てこないのだそうです。
ところで「駒ヶ根市」といえば
中央アルプス・木曽駒ケ岳の麓ということがその名の由来です。
もう少し範囲を広げれば
駒ヶ根市のある伊那谷では西に中央アルプス・木曽駒ケ岳
東に南アルプス・甲斐駒ヶ岳が鎮座しており
木曽駒を西駒、甲斐駒を東駒と呼ぶことも多いそうです。
「駒ヶ岳」は由緒ある山の名で
全国に駒ヶ岳と名の付く山はたくさんありますが
その代表といえばやはり「甲斐駒ヶ岳」と
「木曽駒ケ岳」ですよね。
もう一度、普通に歩けるようになったら
また登りたいですねぇ。。。
さてさて
本日は「キヤノンAE-1」のカメラ」修理を行っています。
キヤノンのカメラというと
時代の節目節目でその強力な技術力を持って
その後のカメラ業界の在り方を変えてしまうメーカーという
イメージもあります。
その昔でいえば1961年のキヤノネット
レンズ固定式とはいえ、その当時考えられる
最新の機能をすべて備え、価格はそれまでにないお求めやすさ。。。
社会現象にまでなり一般向けカメラの高機能化・低価格化に
ついていけなくなったかなりの数のメーカーがカメラ生産から
撤退したといわれています。
「AE-1」も同様のインパクトのあったカメラだと思います。
キヤノンが電卓やコピー機等の別分野で培った
マイクロコンピュータ技術を惜しみなくつぎ込んだ
その後続く「Aシリーズ」の最初の1台でもあり
全てのベースともなる1台です。
シャッタスピード優先AEを備えた電子制御機というジャンルは
決してAE-1が最初ではありませんが
露出・SS制御をマイクロコンピュータで行うことにより
300点以上の部品を削減し、
生産の効率化によるコストダウンも大幅に進められたそうです。
もちろんAE-1は発売と同時に大ヒット作となりました。
AE-1の大ヒットにより
カメラの電子化・高機能化・生産効率化はさらに進化することになり
間接的についていけなくなった中堅どころのメーカーは
かなりあったのではないかと思います。
今回、お預かりしているAE-1は
ご依頼者様が以前から持っているカメラなのだそうです。
ただし、ここ十数年は使っていないとのことです。
AE-1はじゃなり荒っぽく使われている個体も多いのですが
今回の個体は外観も非常にキレイで
大切に扱われてきたことがうかがえます。
電池を入れればとりあえずは動作するのですが
シャッターを切ると「ギャイン!」と定番のシャッター鳴きです。
シャッター鳴きとは言いますが正確には
ミラー駆動部のギアの油切れが原因です。
今回もミラーの動きもやはり緩慢です。
シャッター幕軸の油切れもあるようで
高速SSでは全く精度も出ていません。
あ、しまったな。。。鳴きの原因となる
ギア部分をこっちに向けて写真撮ればよかった(汗)
今回はそんなことはないのですが
ミラーボックス中が油だらけになっているのに
肝心のギア部には油が届いてなくて
まともに動けない状態になったAE-1もたまに見かけます。
注油はピンポイントで必要最小限に行いましょう。
マウントネジ穴からのあてずっぽうな注油はトラブルのもとになります。
これからミラー駆動部やシャッター幕軸の清掃・注油
マグネットの清掃等々、一通りの整備を行います。
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