ニコンFEのカメラ修理

今日は「お香の日」だそうですよ。
一時期、自宅でお香をたくのにはまった時期があって
いろんな香りのお香を集めていました。
お気に入りのお香をたくと
すごく癒されるし落ち着くのですよねぇ
お香立てはまだあるから
またお香買って来てみようかな。。。

さてさて

本日はニコンFEのカメラ修理を行っています。
一時期は毎月数台のFEを修理していたこともあったのですが
今回は少々久しぶりですね。
電子制御シャッター機ということで
敬遠されることも多いとは思いますが
いわゆる電子部品関連のトラブルは少ないカメラです。
前身のニコマートに比べると
ずいぶんコンパクトになり使い勝手もよくなりました。
電子シャッター機ですからもちろん絞り優先AEも搭載します。
いつも書きますが秀逸なのはファインダー内の露出計で
黒い指針は露出計の値を示し
緑色の指針は現在設定されているSSを表示しています。
ぱっと見に値がわかりやすくて非常に使いやすい露出計です。
個人的にはF3やFMも
このタイプの指針式露出計にしてくれればいいのに。。。と思います。

お預かりしているFEはかなり使い込んでいる個体です。
長年使っているうちに裏蓋を押してしまって少し変形してしまい
非常に開きにくく且つ閉まりにくい状態です。
加えて高速シャッターの精度はずいぶん狂っており
1/1000に至っては完全に開き切ってないようです。
シャッター羽根の汚れによる動作不良もあると思われます。
全体的にリフレッシュが必要な状態だと思われます。

フィルム室のモルトもボロボロでしたが
ニコマート・FE・FMに共通する
接眼レンズ下の座布団モルトも酷い状態です。
内部に比較的錆も多い状態です。
もちろんできる限り落とします。
電子制御機は各接点が正常に働いていることが
生命線なので接点の清掃を念入りに行います。

ちなみに今回のFEはスクリーンがFM3A用の
明るいものに交換されています。
それほど露出計に影響はないのですが
やはり明るい分、1/3段ほどアンダーになっているようです。
もちろんそれも調整で正しい値に修正します。

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