日別アーカイブ: 2021年4月7日

ヤシカエレクトロ35のカメラ修理

今日は広島カープと読売ジャイアンツで活躍した
球界のキムタクこと木村拓也元選手の命日なのですね。
ドラフト外で日本ハムに入団したものの
出場機会に恵まれず広島カープに移籍し
強肩・俊足のユーテリティープレイヤーとして大活躍しましたが
2006年シーズン途中で巨人に移籍
巨人でも活躍しましたが2009年シーズンで現役を引退
2010年シーズンは巨人軍の一軍内野守備走塁コーチとして
第二の野球人生をスタートしたものの
2010年4月7日、マツダzoom-zoomスタジアムでの
カープとの試合前、本塁付近でシートノック中に
突如として意識を喪失しそのまま倒れ込み帰らぬ人となりました。
死因はクモ膜下出血…脳出血は本当に突然、その人の命を奪っていきますね
キムタクさんは当時37歳、あまりにも早すぎます。
球場で意識を失ってから懸命の救助が行われたのにも関わらず
一度も意識が戻ることはなかったそうです。
ただ、周りの方のお話によると
広島入り直前に「ひどい頭痛に見舞われて、2時間ぐらいしか眠れなかった」
「食べる量は変わらないのに痩せた」と話していたといいます。
わずかな前兆だったかもしれませんが
体調の異変には気をつけなければならないのかもしれませんね
キムタクさんは本当に早すぎる死でしたが
先日も知人も話していて
標準的な自然界での人間の身体の耐用年数は
きっとせいぜい50年くらいで
それ以上生きていると何が突然起こってもおかしくないよねぇ
なんて話をしていました。
そう考えると私も良い年齢だし実際にいろいろ変調もあるので
1日1日をしっかり生きていかないとなぁ…なんて考えてしまいます。
(…と思いながらも次の瞬間には
「ま、なるようにしかならないか…」と開き直りますが(苦笑))
話が逸れました…なんにせよキムタク選手は
本当に努力の人でプロに入ってからスイッチヒッターになり
入団当時は捕手だったのにピッチャー以外はどこでも守れる選手になり
当時のカープやジャイアンツでも本当に欠かせない選手でした
あなたの活躍は決して忘れません。安らかにお眠りください。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35」のカメラ修理を行っています。
今月もしっかりありますねぇ…エレクトロ35…
意外と…といっては失礼ですがコンスタントに修理依頼のあるカメラです。
一言でエレクトロ35と言っても10年以上生産されたシリーズですので
いろいろなモデルが存在するのですが
今回は記念すべき初代エレクトロ35です。
初代の整備依頼は比較的珍しいですね
とはいってもこの初代と基本的な構造は全く変わらない
「GS」や「GSN」あたりの依頼は多いので
外観も中身もある意味見慣れた風景です。
初代と2代目の「G」(GT)まではレンズのコーティングが
旧コーティングでレンズ銘も「ヤシノンDX」です。(カラーヤシノンDXではない)
レンズの構成やスペック自体は変わらず45mmF1.7の大口径レンズです。
シャッターユニットはエレクトロ専用ユニットともいえる
「コパルエレク」で最高速は1/500、露出は基本的に絞り優先オートです。
電池もエレクト35のために開発したと言われている
HM-4N型積層水銀電池ですが、これはさすがに現在は入手不可能ですので
電池アダプタ等を使って4LR44あるいはLR44を4個使って6Vで駆動させます。

お預かりしているエレクトロ35は
まず全く電源が入りません。電源が入らないためシャッターも
一定速でしか切れずオートは効きません
バッテリーチェックも点灯しないので
根本的に電池室からの電圧供給ができていないものと思われます。
電池室を見てみると蓋側、端子側それぞれ緑青が発生しており
おそらく端子裏の配線も腐食のため断線かと思われます。
まずは電源供給できるようにすることが優先ですが
エレクトロでいつも確認する巻上時の「カタン」という
レリーズ軸の戻る音もしないので電源が入ったとしても
オートはまともに制御できないものと予想されます。
これもいつものパターンでレリーズ部のゴムブッシュの劣化によるものと
思われますので分解時に対処していきます。
それらがクリアになっても電子部品の問題で
まともに動作しないことはたまにあり
その場合は修理不可能の可能性もそれなりにあるのですが
こればかりはまずはそこまでやってみないことにはわかりません

エレクトロはやはりこの少し大柄な前期モデルで
ギランギランの独特なシルバーが良いですね。
レンズにも随分汚れカビ、
ファインダーも曇っているので
動作的な部分が修理・整備できた後に清掃を行っていきます。
まだ現状確認を行っただけの状態です、。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

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