この時期はGW直前ということもあり
記念日制定の少ない時期ではあるのですが
今日もこれといった記念日がないですねぇ…
「日本ダービー記念日」なんかが今日だったりしますが
私、競馬ってやったことないのですよねぇ…
競馬だけではなくてギャンブルめいたものに
ほぼほぼ手を出したことがありません…
ちなみに明日も「25日」というキリの良い日のわりには
記念日制定が少ないのですが
「歩道橋の日」なんてのがありますね。
生まれ育った長屋のすぐそばに螺旋階段の歩道橋があって
毎日渡ってしたので歩道橋と聞くとすぐにそのイメージが浮かびます。
その歩道橋、今でも健在で実は先日の年末年始に帰省した際
立ち寄って写真や動画を撮ってきました。
色は塗り替えられているものの50年前とさほど変わらぬ雰囲気で
なんだかタイムスリップしたような気になりました。
あ、余談ですが明日(25日)は所用のため
臨時休業といたします。
ご迷惑おかけいたしますがご容赦くださいませ。
さてさて
本日は「ペンタックスMV1」のカメラ修理を行っています。
1979年発売のカメラです。
ペンタックスMシリーズのカメラは昨日の「MX」を除き
基本的には「ME」とそれをベースとしたモデルです。
「MV1」も「ME」をベースとして
さらにコストカットや機能面等のスリム化が行われ
激戦区となっていた「絞り優先オート専用のエントリークラス」を
受け持つカメラです。
ベースの「ME」も機能的にはこのクラスなのですが
さらにコスト面での競争力を上げてきた機種となります。
機能的には「ME」と同様ですが
外装はプラスチックを多用しさらにコストカットが進んでいます。
ファインダー表示も簡素なものとなり
SS表示だった「ME」と異なり
露出の状況を3色(グリーン→適正、オレンジ→アンダー、
レッド→オーバー)で表すようになりました。
なんだ信号機みたいと思っていましたが
シグナルファインダーと呼ぶようです。
でもSSなんて表示されてもピンとこない場合には
これで充分ではあるのですよね。
撮影はシンプルにわかりやすく行えるカメラなので
当時は普及機としてかなり貢献したカメラです。
お預かりしている「MV1」はご依頼者様のお自宅で
かなり長い間使われずに眠っていたものだと思われます。
まずは巻上レバーが欠落していて巻上が行えません。
そのため受付時には現状が全く把握できていなかったのですが
改めて巻上レバーを手配して仮付けし確認してみると
とりあえずシャッターは切れるようです。
「ME」系での定番のトラブル
「ミラーアップ」や「巻上不良」はないようです。
これも後からわかりましたが上記のトラブルの原因となる
ミラー駆動部のブッシュはゴムではなく対策品の
プラスチック製になっていました。
機械的なシャッター駆動は良かったのですが
電池を入れても露出計及び電子制御が動作しません。
電源が全く入らないようです。
シャッターは機械的に一定速で切れるだけで制御はされない状態です。
電池室からの配線等に問題があるものと思われます。
さすがにこの状態では普通に写真を撮ることはできません。
やはり配線の腐食が原因のようです。
内部構造は基本的に「ME」と同様ですが
MEで採用されていたソケット式の基盤が
省略されているため「ME」では分解時に
ソケット基盤を抜くだけでよかった部分が
全て配線を外す形式になっています。
多少手間がかかりますね。
機械的駆動部の清掃整備
電気的な配線の交換、接点・マグネットの清掃を行った上で
露出制御の調整を行っていきます。
昨日の「MX」同じく「Mシリーズ」なので
内部モルトがいたるところに多用されています。
入念に見落としなく交換を行っていきます。
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