日別アーカイブ: 2025年4月21日

ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は記念日制定の少ない日ですね…
そんな中で今日は「川根茶の日」となっています。
「川根茶」とは、静岡県の川根地域で摘採された茶葉を
同町内の製茶工場で加工し
出来上がった「荒茶」を使用し製品化したお茶のことだそうです。
「日本の三大銘茶」としては、「静岡茶」「宇治茶(京都)」
「狭山茶(埼玉)」が挙げられることが多いですが
「静岡茶」の中でも「川根茶」は名の知られた銘柄の一つなのだそうです。
なかなか本格的な良い茶葉でお茶を飲むことはないですが(笑
やはり日本茶…というか「緑茶」が普段の飲み物としては落ち着きますねぇ
日頃、コーヒーやウーロン茶もよく飲みますが
やはり何でもないときや食事の際のお供となるのは
やはり「緑茶」がメインになりますよねぇ
(夜の食事の際のお酒は別枠で…(笑))
朝起きて一番に口にするのは水ですが
仕事場に出てきてまず淹れるのは「緑茶」ですし
お昼と午後3時に少し甘めのカフェラテ入れる以外は
基本緑茶を口にしています。
そして飲み物の話からは外れますが
たまに無性にシンプルをお茶を注いだだけの
「お茶漬け」が食べたくなるのですよねぇ…(笑
それにお漬物(広島菜漬けがベストですが
こちらでは手に入らないので野沢菜で)があれば
もはや無敵ですね!

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
「コニカC35」の大ヒット以降、コンパクトカメラの小型化が
一気に進みますがミノルタハイマチックシリーズも
例に漏れず小型化がすすめられました。
まずは大口径レンズを搭載する「ハイマチックE」が1971年に登場し
続いて翌年の1972年に38mmF2.7レンズ搭載で
さらに小型になった「ハイマチックF」が発売されます。
ライバルとなる「C35」と同等のレンズ搭載ですが
「ハイマチックF」は電子制御シャッターを搭載し
露出計制御の精度の高さとスローシャッターを使うような
低光量の場面に強いというのがセールスポイントでした。
踏査されるシャッターユニットはセイコーESLで
露出制御はプログラムオートとなります。
シャッターレリーズのストロークが妙に長くて
「ジャキーン」といった感じの独特のフィ-リングです。
おそらく好き嫌いは分かれるかとは思いますが
個人的にはこれはこれで独特の特徴があって私は好きだったりします。
当店では「ハイマチックF」は意外とコンスタントに
修理依頼のあるカメラです。
撮影が簡単で写りもよくて良いカメラだと思います。
私も一時期こればかり使っていたことがありました。

お預かりしてる「ハイマチックF」は心配される
電子制御の動き等には大きな問題はないようです。
電池室もキレイなものです。
ただ測定器で露出計制御を確認してみると
2段近くアンダーに制御されているようです。
さすがに写真が暗くなってしまいますね。
そしてファインダーを覗いてみると
さすがにファインダーにそれなりに汚れがあることと
距離計二重像はしっかり見えているものの
ピントリングを回しても二重像は全く動きません。
ファインダー下部の連動部が固着しているものと思われます。
お預かりしたときに鏡胴部のGNナンバー表示帯の
留めねじが外れてしまっていたのですが
裏側のネジ受け板が内部で転がっているようで
カメラを振ると鏡胴内でカラカラと音がしています。
細かなトラブルを含めて前提的に整備を行っていきます。

まだ取り掛かり始めの段階です。
ファインダー底部裏側の距離計連動部は
結構しっかりと固着していました。
ある程度分解してしっかり清掃注油を行います。
電子制御シャッター機の肝はやはり
マグネット部と各接点なのでこれからシャッターユニットを分解して
マグネット清掃及び各接点の清掃を行います。
その上で最終的に電気的な調整も行い
露出制御の精度を出していきます。
この類の小型化された電子制御機としては
「ハイマチックF」は整備性が良好な方です。

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