日別アーカイブ: 2026年3月20日

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「LPレコードの日」だそうですよ。
1951(昭和26)年のこの日に
日本初のLPレコードがレコード会社の日本コロムビア株式会社から
「長時間レコード」の名前で発売されたそうです。
私が高校生くらいまでは音楽メディアの主流は
レコードとカセットテープで
LPレコードもEPレコードもお小遣い貯めて
よく買ったり借りたりしていました。
当時のLPレコード(アルバム)はだいたい2,800円で
EP(シングルレコード)は700円でした。
いつも利用していたレコード屋さんでは
700円ごとにスタンプカードにスタンプ押してくれて
20個スタンプが押されてカードがいっぱいになると
700円のEPレコードが無料で買える…なんてシステムでした。
懐かしいですねぇ…
今でも当時買ったレコードはほとんど残っていますし
大人になってもちょくちょく買い足しているので
LPレコードはそれなりの枚数を持っています。
いまや音源をメディアで持っているのは時代遅れでしょうが
当時の思い出と一緒に持っているようなものなので
やはり手放せないのですよねぇ(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
ミノルタ初のTTL測光機であり開放測光機です。
前モデルの「ニューSR-7」で採用した新ダイキャストをベースに
露出計関連の機構を一新したカメラです。
測光方式が当時としては少し変わっていて
ファインダー視野の上下を2個のCdS受光素子で測光し
風景撮影の場合等で空の強い明るさで全体が露出不足になる傾向を
補正できるのが特長です。
現在主流の分割測光の簡易的なモノとも言えます。
約7年にわたって生産されロングセラーとなったカメラです。
後継のSRTスーパー、SR505、SR101も基本的な構造は
SR-T101と同じなのでミノルタの機械制御シャッター機は
このSR-T101でほぼ完成形と言えるのかもしれません。
基本的に丈夫で動作も安定していて使いやすいカメラです。
ロングセラーでヒット作なので
現存台数も多いのですが長い間放置されていた個体でも
精度はともかくとしてもとりあえず動作するものが多い印象です。
さすがにそのままで普通に使えるかといえばそうではありませんが…

お預かりしている「SR-T101」もとりあえずシャッターは動作します。
ただシャッターを切っていると頻繁に
ミラーアップしたままになってしまいます。
機構上、巻き上げるととりあえずミラーは下りてはきます。
シャッターの動きが悪くシャッター動作後に
ミラーをダウンさせる動きにリンクできない状態です。
当然そんな状態なのでシャッターの精度は出ていません。
加えて露出計はバッテリーチェックも含めて
電池を入れても全く動作しません。
やはり一通りの整備が必要な状況です。

シャッターダイヤルからの伝達と
絞り連動環からの伝達は連動糸で行われます。
この連動糸の取り回しが分解時に少々手間ではありますが
手順がわかっていればたいしたことではありません。
整備性は非常に良好です。
各部品の作りもそれなりにしっかりしていて
生産時期によっては一部樹脂部品に劣化がみられる場合もありますが
各部品の造りも基本的には良好です。
まずは各部品が滑らかに動作できるように
汚れや古い油脂類の除去を行ったうえで最低限の注油を行います。
これでミラーアップは解消すると思われ
シャッターの精度もある程度は確保できると思います。
あとは最終的に微調整で精度を出していきます。
露出計はやはり電池室からの配線腐食と
それに伴うSW部の緑青が不動の原因でした。
ハンダの劣化等も含めて各部の導通を良好にしたうえで
電気的調整で露出計の精度も確保していきます。

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