ニコンFのカメラ修理

今日は「ウィンクの日」だそうです。
「はーとおんうぇ~ぶ♪はーとおんうぇ~い~ぶ♪
あ~なたはこ~な~い~♪」ではなくて
片目をつむるウィンクのことですね。
あ、ちなみに私はWinkよりもBabeが好きだったので。。。
話を戻します(笑)
私、目が小さいのでウィンクあまり上手くないのですよねぇ。。。
片目だけつむっているつもりでも
「両方閉じてるよね?」なんて言われる始末です(笑)
おまけにきき目が左なのに左目をつむるウィンクしかできません。。。
まぁ、いいおっさんがウィンクできなくても全く問題ないのですが
カメラのファインダー覗くときには
片目つむりますものね。。。
左目しかつむれないので必然的に右目で見るクセがついています。
きき目も右目の人が多いので
カメラも右目で覗くほうが便利なように作られているものが多いようです。
(でも私は本当はきき目は左なのですが。。。(汗)
まぁ、きき目が左だから左で覗くと右はつむらなくても
ファインダーはよく見えます。。。あ、こっちのほうがいいのかな。。。(苦笑))

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ニコン初の一眼レフ機であり
世界初のプロ用(特に報道写真において)一眼レフと言って良いと思います。
日本初の一眼レフは1952年に旭光学工業から出た
アサヒフレックスⅠ型が最初ですがまだペンタプリズムも持たず
クイックリターンミラーもありませんでした。
ニコンFの発売は1959年ですがこの頃から
35mm判カメラの主役はレンジファインダー機から
一眼レフへと移っていくわけですね。

お預かりしている「ニコンF」は製造番号から判断すると
1963年に製造されたものと思われます。
ご依頼者様が最近入手されたものとのことで
巻上レバーは指当てのある「ニューF」タイプのものに交換されています。
こちらのほうが指が痛くならなくて良いかもしれません。
一応、一通りは動作しているのですが
高速シャッターの精度は全く出ておらず
1/1000設定時に1/500も出ていません。
加えて先幕と後幕の幕速バランスが崩れていて
高速シャッターだと写真両端で露光量の差が気になるところです。
おそらくほとんどメンテナンスが行われていない個体だと思われますが
それでもそれなりに動いてしまうのは
さすが「ニコンF」と言ったところだと思います。
しかしながら重い関節をギシギシ言わせながら
無理矢理動かしいるような状況なので
整備することによって小さな力でもスムーズに楽チンに
動いてくれるように整備していきます。

写真は一通り整備が完了した状態で
装着しているのは当店のテストレンズです。
高速シャッターの精度も含め非常にズムーズに動作するようになりました。
ニコンFはプリズムの腐食しているものが多く
今でもたまに問い合わせをいただくことも多いのですが
残念ながら当店にも交換用のプリズムはございません。
今回の「F」もプリズムの腐食が目立つ状態だったのですが
ご依頼者様から腐食のほとんどないプリズムの
アイレベルファインダーをご用意いただいたので
今回はプリズムの載せ換えも行っています。
これで気持ちよく撮影に使える1台に仕上がったと思います。

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