キヤノンⅣsbのカメラ修理

今日は8月8日です。
ゾロ目で語呂も良いということもあり
たくさんの記念日が制定されています。
「親孝行の日」、「かわらの日、屋根の日」
「ひげの日」、「ひょうたんの日」
「パチンコの日」。「プチプチの日」
「タコの日」、「笑いの日」、「デブの日」。。。等々。。。
そんな中に「そろばんの日」がありますねぇ
「そろばん」を弾く音「パチ(8)パチ(8)」と読む語呂合わせからですね
今は多分廃れてしまっているでしょうが
私が子供の頃は小学生の習い事の定番が「そろばん塾」でした。
私も小3から小学校卒業まで通って
全珠連の2級までは取りました…
学校が終わってから近所の小学生がそのそろばん塾に
集合するような感じだったので
学校ともまた違って楽しかったのをよく覚えています。
そろばんは計算力が向上するだけでなく
集中力や忍耐力も付き、算数学習はもとより、
日常生活や将来のためにも大いに役立つ力が身に付く…なんていわれています。
暗算はいまだにそろばんの玉が頭に浮かびますし
確かに集中力や忍耐力はそろばんのおかげでついたような気がします。
今、実際に玉を弾いたらうまく弾けなくてボロボロなんだろうなぁ(笑
いけん、当時のそろばんの先生の読み上げ算の「ねがいましては~♪」が
頭に浮かんできてはなれません(笑

さてさて

本日は「キヤノンⅣsb」のカメラ修理を行っています。
1952年発売のいわゆるバルナックタイプのカメラですが
キヤノンお得意の変倍一眼式ファインダーを備え
シャッタースピードも1/1000
さらに世界初のX接点によるスピードライト同調を実現し
「ついにライカを超えた」と当時言わしめたカメラです。
レンジファインダー時代のキヤノンを代表するカメラとも
言われることも多いようです。
確かにボディの精度や各機能も非常に高度に造りこまれていて
当時のキヤノンの技術の高さがよくわかる1台です。

しかしながらこの時代のフォーカルプレーンシャッター機は
キヤノン以外のメーカーも含めて
シャッター幕の劣化が激しく
とてもそのままで使えない状態のものが多いのも事実です。
今回お預かりしている「Ⅳsb」も外観は比較的キレイなのですが
先幕は大きく裂けていました。
光は当然漏れてきますしシャッターもまともに動作しない状態です。
何にせよ幕交換を行ってキチンと整備調整しないと
全く使い物にならない状態です。

画像は一通り整備が完了した状態のものです。
シャッター幕は交換し、幕軸・巻上機構も整備調整を行い
各シャッタースピードの精度も十分に出ていて
動きも非常にスムーズな状態になりました。
ファインダーもできる限りの清掃を行い
非常にクリアな状態になっています。
現在様子見もほぼ終えてこれから最終チェックを行っていきます。
このタイプのカメラは
幕交換や一通りの整備が大前提となることが多く
さらにフィルム装填の煩わしさもあり
使い始めるまでもそれなりにハードルが高いとはは思います。
加えて総金属製ボディとレンズは意外と重量もあります。
それでもサイズ自体はコンパクトで
小さくて精密なものを使っている…という実感が
非常に湧き上がるカメラで
撮影していて非常に満足度の高いカメラだとも思います。
個人的には50年代のカメラはこういうバルナックタイプや
二眼レフ、レンズ固定式レンジファインダー機、
スプリングカメラ、個性の溢れた美しいカメラが
たくさん存在していて非常に楽しいと思っています。

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