ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「本みりんの日」だそうですよ。
「いい(11)み(3)りん(輪=0)」と読む語呂合わせと
鍋物や煮物、おせち料理などで
「本みりん」を使う季節であることからだそうです。
個人的には煮魚によく使うイメージかな…
味が染み込みやすくなって
煮崩れしにくくなるのですよね。
ばあさんがやたらと煮魚好きで
この季節になるとメバルの煮つけが
やたらと食卓に並ぶのですよねぇ
メバルの旬は一般的には春先ですが
瀬戸内の黒メバルは秋口から年明けまでが旬ですね
広島のスーパーではメバルがたくさん並んでいるでしょうねぇ
実は子供の頃は煮魚少し苦手だったのですが
これも大人になって日本酒飲むようになると
一気に大好物へと変貌しました(笑
話を本みりんに戻しますが
スーパーには酒税のかからない1%未満のアルコールに
みりんの風味に似せて旨み調味料や水飴などの糖分その他を加えた
「みりん風調味料」も多いですよね…
でもやはりここはアルコールが14%くらい入って
しっかり熟成された日本の伝統的調味料「本みりん」ですよね
キッチンに常備はしていますが
メバルの煮つけは少々ハードルが高いので
(でもそのうちちゃんと休みの日にでも自分で作ります!)
とりあえず鍋物で使っていきます。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
ミノルタ初のTTL測光の一眼レフ機で
さらにミノルタ初の開放測光機でもあります。
このカメラの開放測光に対応するために
レンズ群もTTL露出計に絞り値が連動するMCロッコールレンズ群に
モデルチェンジされました。
それまでのSR-2からSR-7までのノウハウもあり
機械制御シャッター機としても非常に完成度の高いカメラです。
その基本設計の良さがSR-T101を7年以上のロングセラー機へと
押し上げ、さらに後継のSR-TスーパーやSR505/SR101へも
基本設計はほぼそのまま受け継がれます。
大ヒット商品でもあるため現存する台数も非常に多いですが
台数が多い分コンディションが千差万別です。
しかしながら分解品や水没品、ショック品でもない限り
致命的なトラブルを抱えている個体は少ないと思います。
さすがに未整備でそのまま使えるものは少ないとは思われますが
精度やフィールはともかく一応は動く…という個体が多いと思います。
ただその動きにくい身体で
健気に動作している様子を見ると
何だか切なくなってしまうことも多いですね(苦笑)

お預かりしているSR-T101は
これも一通り動作はしている状態です。
本当にこのカメラはタフですね…
さすがに巻上や幕軸、ミラー駆動部等の動きはあまり良くはなく
高速シャッターの精度も出ていません。
露出計もSW周りの接点が悪いようで少々不安定なことと
SR-T系ではお馴染みのハンダの劣化もあり
かなり値がオーバー目に出てしまっています。
それでもやはり致命的なダメージはなく
一通りの整備でかなり快適に使える状態になると思います。

シリアルナンバーやSSダイヤル基部の形状から判断して
比較的初期の個体かと思われます。
プリズム前面の遮光にはモルトではなくコルクが使われており
プリズムに悪影響もありません。
SR-T系では初期モデルのみここにコルクが使われていますが
それ以降の個体でもモルトではなく
加水分解しにくい素材がここに使われています。
これは後のX系にも同様の仕様で行ってほしかった部分です…
さすがにファインダースクリーンには汚れも酷く
この時代ならではのコンデンサレンズには
カビがびっしり生えています。
ここも含めてしっかり清掃して調整を行っていきます。

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