リコーFF-1のカメラ修理

今日は「おにぎりの日」なのだそうですよ。
1987(昭和62)年11月に当時の鹿西町内の
杉谷チャノバタケ遺跡の竪穴式住居跡から
日本最古の「おにぎりの化石」が発見されています。
「鹿西」の「ろく(6)」と、毎月18日の「米食の日」から
この日を「おにぎりの日」と制定したのだそうです。
発見された「おにぎりの化石」は
弥生時代中期のものと推測されています。
2000年前あたりということでしょうか。。。
そんな昔から米食があっておにぎりがあったのですねぇ
自分でおにぎりを握ることは最近は少ないですが
(登山に頻繁に行っていた頃はよく作って持っていきました)
たまに炊き立て熱々の具も何もない「塩むすび」を
食べたくなるのですよねぇ
熱々すぎて握るのも結構大変ですが美味いのですよ
子供の頃はばあさんまだ羽釜でご飯炊いていたのですが
この炊き立てのお米で握ってくれる「塩むすび」が
とにかく無性に美味しかった記憶が残っていて
その記憶を追っているのかもしれません。
記憶の味はもはや美化されている部分もあるでしょうから
私が自分で少々工夫してもあの味には届かないとは思いますが…
でも炊き立てご飯の「塩むすび」が美味いのは間違いないです。
ひさびさに明日の朝飯で握ってみようかな…

さてさて

本日は「リコーFF-1」のカメラ修理を行っています。
「FF-1」ひさしぶりですね。数年ぶりのご依頼ではないかと思われます。
1978年発売のコンパクトカメラです。
できるだけ持ち運ぼにもコンパクトなサイズにするために
鏡胴を折り畳み式にしたカメラです。
シャッターは電子制御のプログラムシャッター
当然、露出制御もプログラムオートです。
フラッシュ使用時にのみ絞り設定ができるようになっています
(その場合、SSは1/30固定)
ファインダーはアルバダ式でピント合わせは目測です。
ピントリングには3m設定の位置に◎マークとクリックがあります。
その位置にしておけば日中晴天時ならばほぼパンフォーカスで
撮影できるということですね。
気軽に持ち歩けて簡単に素早く撮影できることに特化したカメラです。
搭載レンズはリケノン35mmF2.8です。

このカメラは電池が入っていないと
シャッターを切ってもシャッター作動音はするものの
シャッターが実際は開かないというカメラなのですが
今回、お預かりしている個体は
電池を入れて電源も入っている(LED動作ランプも点灯する)のに
実際にシャッターを切るとシャッターが開かないトラブルを抱えています。
FF-1に多いトラブルとして同じような症状で
シャッターユニットリンク部の固着というパターンがよくあるのですが
その場合はシャッター制御に関係なく
同じような動作音がします。
しかいながら今回は受光部にあたる明るさに応じて
シャッターを制御しようとしてシャッターの作動音も変化しています。
それでいてシャッター羽根は実際には開かない…といった状態です。
…となると単純に羽根固着なのか…もう開けてみないとわかりませんね。

まずはシャッター羽根回りの様子が
ある程度確認できるところまで
分解してみて動作を確認しています。
羽根固着ではなさそうです。
マグネット自体は動作しているようなので
羽根駆動部に何かしらの問題を抱えているようです。
整備性は正直いって良くはないカメラなので
これはなかなか苦労するかもしれません。
焦らずに集中してできるところから
原因をさらに探っていきます。

ところで今回の「FF-1」はシルバーなのですが
これは結構めずらしいですね。
シルバーが存在することは知っていましたが
実物は初めて手にしました。
発売している当時はブラックとシルバーが
普通にラインナップされていたらしいのですが
シルバーは残念ながら当時人気がなく
生産数も非常に少ないらしいのです。
今となっては逆にレアアイテムなのだと思います。
貼り革の模様もブラックとは異なります。
なかなかこれはこれでいいですね。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。