プリモフレックスのカメラ修理

今日は「和菓子の日」だそうですよ。
いいですよねぇ…和菓子…
甘いものは全て好きですが
餡子が特に好きなので
和菓子には大好物が多いです。
気軽にスーパーやコンビニで買える
大福やどら焼きで充分です。
甘い餡子入りの和菓子に濃い目のお茶か
コーヒーでとても幸せな気分になれますね(笑
餡子入りの和菓子と言えば
私の地元の名物に「いが餅」と呼ばれるものがあって
秋祭りの日には出来たて熱々のものが
地元であればあちこちで手に入るのですが
これが美味いのですよ…
見た目にも上面に色とりどりのもち米が付けられていて
見た目にも楽しいのです。
もう何十年と口にした覚えがありません…
時間が少したって冷めても美味しいのですが
どうせならできたて熱々のいが餅が食べたいですねぇ
祭りの日当日だけいが餅のためだけに
呉に帰省しようかな…とここ数年毎年考えるのですが…
今年こそ実行してみようかな…
こんなこと書いてたらいが餅のことで
頭がいっぱいになってきました(苦笑)
いずれにしても秋口なってから考えましょう…

さてさて

本日は「プリモフレックス」のカメラ修理を行っています。
東京光学から発売された二眼レフですね。
「プリモフレックス」にもいろいろなタイプがあるのですが
どれも今でも人気の高い二眼レフです。
プリモフレックスに限らずこの時代のカメラは
シリーズ名しか刻印されておらず
どのタイプか判別するのがなかなか難しいのですが
断言できるほどの資料も自信もないのですが
おそらく今回の「プリモフレックス」は「ⅢA」かと思われます。
最大の特徴はフィルム装填がスタートマーク合わせ式の
セミオートマットとなっている点で
それに加えてレンズフィルター枠がバヨネットではなく
独立したセルフタイマーレバーもありませんので
「ⅢA」かと思われます。
シャッターユニットはレクタスでさ1/500~1秒・Bまでカバーします。
レンズはトーコー7.5cmF3.5です。
ファインダースクリーンにはこの時期の「プリモフレックス」の
特徴でもある「トーコーブライト」と名付けられた
明るいフレネルレンズが組み合わされています。
シャッターチャージはシャッターユニットのレバーで行い
レリーズは独立したレリーズボタンで行います。
さすがにセルフコッキングは装備されませんが
この時代の二眼レフとしてはかなり高機能で
非常に使いやすいカメラです。

お預かりしている「プリモフレックス」は
おそらくかなり長い間使われずに
しまいこまれていたものかと思われます。
それでも保管状況はそれほど悪かったようではなく
外観や付属のケースも非常にキレイな状態です。
たださすがに何十年もの経年劣化は逃れられるものではなく
レンズ・ファインダーにはかなりのカビや汚れが付着しています。
ファインダーミラーも劣化でかなり曇っています。
これではさすがのトーコーブライトでも
ファインダーの見えは非常に悪く
とてもピント合わせのできる状況ではありません。
当然テイクレンズにもかなりのカビが発生しているので
写りにも悪影響があると思われます。
シャッターは何とか動作しているのですが
やはり粘りが見られます。
現状を確認するために整備前に何度かシャッターを切ったのですが
その間にシャッターが全く開かない状況になってしまいました。
単なる羽根固着ではなく駆動部にも動作不良があるようです。

いずれにしても全体的に整備が必要です。
画像は整備に取り掛かる前の
現状確認だけを行った時点でのものですが
こう見ても外観は既になかなか良い状態なのがわかります。
あとは本来の軽快な動きを取り戻せるように
各部の清掃整備を入念に行えば
快適に使っていただける状態になると思います。
このプリモフレックスはご依頼者様のご自宅で
使われずに眠っていたものだということで
ご依頼者様もこのカメラは使ったことがないそうです。
1950年代のカメラでの写真撮影を
存分に楽しんでいただけるように
しっかり整備して仕上げていきたいと思います。

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