コニカC35のカメラ修理

今日は「スイカの日」だそうですよ。
日付はスイカの縞模様を綱に見立てて
「な(7)つのつ(2)な(7)」(夏の綱)と読む
語呂合わせからだそうです。
語呂合わせの出来はともかく
今日もよく冷えたスイカが食べたくなるような猛暑です。
このタイミングに「スイカの日」はバッチリですね。
とはいえ…大人になって一人で暮らしていると
意外とスイカを食べる機会ってないのですよね(笑
丸のスイカは明らかに手に余りますし
1/4カットとかでもちょっと大きいですし
(食べるのにも大きいですが何といっても冷蔵庫で場所をとる)
それより小さなカットスイカは少々お高いような気もしますし…
それならもっと甘みの濃い桃に手が伸びてしまいます…
でも真夏に水分たっぷりのスイカにかぶりつくのは
何とも言えず爽快ですよねぇ
「ウォーターメロン」と呼ばれるだけあって
果肉の90%以上が水分です。
でもブドウ糖や果糖、ビタミンA、カリウムなどを
バランスよく含んでいるそうです。
果肉や種子に含まれるカリウムは
むくみ解消や利尿作用があるため
暑さで体力を消耗し水分を過剰摂取することで
起こりがちな夏バテに効果があるとされ
また、スイカには体の熱を冷ます作用があるそうです。
熱中症対策にも良さそうですねぇ
小玉を買ってきて冷蔵庫に押し込んでおこうかなぁ…(笑

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
ご存じ「じゃーに~コニカ」です。
愛称通りに気軽に旅先に持っていくのに最適なカメラです。
ハーフ判カメラと変わらない大きさを35mm判で実現し
露出は露出計と連動してプログラムオートとすることで
誰にでも簡単に撮影できるカメラです。
それでいてレンジファインダーは装備していて
しっかりピントも合わせることができます。
レンズはヘキサノン38mmF2.8を搭載します。
エントリーモデルではありますが
しっかりとした写真が撮れるなかなかの実力者ですね。
その類まれなコンパクトさと操作の簡単さも支持されて
大ヒットしたカメラです。
このC35の成功で他メーカーは慌てて
手持ちのコンパクトカメラの小型化を進め
同じようなジャンルの
対抗馬を続々と発売していきます。
大ヒットモデル故に現存台数は非常に多いですが
お求めやすいカメラでもあったため
手荒く使われたり保管状況が悪く
コンディションの悪い個体も多いカメラです。
基本的にはシンプルなカメラなので
よほどの破損個所がない限りは修理可能なカメラでもあります。

お預かりしているC35はシャッター羽根に若干の粘りがあるものの
とりあえずはシャッターは切れています。
しかしながら生命線ともいえる露出計が電池を入れても全く動きません。
露出計連動のプラグラムオート機のため
電池が入っていなかったり露出計が動作していないと
絞り開放・1/30で無条件に切れてしまいます。
室内や薄暗い場所ならまだしも
通常の天気の良い屋外であれば写真は真っ白になってしまいますね。
それでも低光量時のシャッターロックとかの機能がなく
強引にでも切れてしまうのは
考え方によっては便利ではありますが…

電池室は一見キレイです。
でも電池室を外して裏側のハンダや配線をチェックしてみると
やはり明らかに腐食してしまっています。
配線の交換がやはり必要です。
腐食の酷いものになるとCdSや露出計本体まで
腐食の影響が出て交換が必要になる場合もあるのですが
今回は配線の交換だけで大丈夫そうです。

小さくまとめられてる割には
整備性も非常に良いカメラです。
ここからさらに分解を進めて
露出計周りの修理整備、シャッター周りの整備を進めていきます。
レンズは比較的キレイな状態なのですが
ファインダーは全体的に非常に曇っていて
まるで濃霧注意報が出ている海原のようです(笑
二重像もほとんど見えません。
デリケートなハーフミラーの蒸着は大丈夫そうなので
できる限りの清掃でこちらもクリアにしていきます。
しっかり整備されたC35は非常に使いやすく写りも良いカメラです。
ご依頼者様にも本来の性能を存分に楽しんでいただければと思います。

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