ニコンFのカメラ修理

昨日が「節分」ということで
今日が「立春」ですね。
暦の上では春とはいえ今週は寒波到来で
冷え込む日が続きそうです。
例年は2月3日が「節分」であることが多いことから
今日が「大豆の日」だったりもします。
それから今日は「ジュディ・オングの日」らしいですよ。
アメリカ・ネバダ州が1990(平成2)年に制定しています。
台湾出身の歌手・女優のジュディ・オングさんが
文化の架け橋として活躍したことを記念したものだそうです。
記念日の制定は、1990年にネバダ州ラスベガスにて
ショーを開いたことがきっかけだったそうです。
「魅せられて」の大ヒットの頃(1979年)
布団のシーツやカーテンを手にもって広げて
モノマネしてたなぁ…(笑

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた名機ですね。
当時としては非常に高価な最高級機でしたが
かなりの台数が発売され現存数もそれなりに多いカメラです。
私のじいさんも長年愛用していましたが
買った際には相当ばあさんと揉めたらしく
家庭崩壊の危機に直面したようです。
(後にばあさんに何度も聞かされた(苦笑))
そんな話はさておき
「F」は非常に丈夫な部品を高い精度で組み上げた
完成度の高いカメラです。
そのため発売から66年が経過しようとしている現在でも
ある程度の整備を施せば当時と同じように動作するカメラです。
整備された個体をじっくりゆっくりと動作させていると
その精度の高さを感じることができるかと思います。

お預かりしている「F」は
ご依頼者様のご自宅でかなり長い間
仕舞い込まれていた個体のようです。
おそらく何十年も動かされず眠っていたものと思われます。
各部の動きはかなり重々しいながらも
とりあえずはシャッターは切れるようです。
ただシャッタスピードの精度は当然出ておらず
スローガバナも固着してしまっています。
加えてミラー駆動部の動きにも粘りが見られ
頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
それでも何かが破損しているという状態ではないので
とにかく各部の動きをスムーズに戻す整備を行うことで
本来の動きとシャッターの精度も出せると思われます。

装着されていたファインダーはアイレベルですが
さすがに多少のプリズム腐食が発生してしまっています。
ただ腐食は大きなものではないのが不幸中の幸いで
実際にはそれほど気になるレベルではありません。
画像には写っていませんがファインダーの内部のモルトは
やはりボロボロに劣化しているので
そのあたりの整備も含めてできる限りの処置を行っていきます。
ボディ側は各部品の洗浄清掃でかなり動きはよくなってきています。
加えて必要最小限の注油を行い
若干の微調整でSS精度もしっかり確保できそうです。
やはりというかさすがですね。

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