11月は語呂合わせで
「いい〇〇の日」が非常に多い月ですが
今日は「いい風呂の日」だそうです!
季節柄、温かいお風呂に
ゆっくり入りたくなる季節ですよね。
たまには温泉でのんびり過ごしてみたいものです。
まぁ、なかなかそうはいかないので
しばらくご無沙汰してしまっていますが
お店の帰りに近所の銭湯に行って
とりあえずゆっくり温まってくるとしましょう。
子供の頃は毎日銭湯に通っていたので
やっぱりちゃんと足が伸ばせる湯船じゃないと
入った気にならないのですよねぇ。。。
さてさて
本日は「ミノルタSRTスーパー」のカメラ修理を行っています。
毎月、コンスタントに修理依頼のあったSRT系ですが
今回は少々久しぶりですね。
ミノルタの機械制御シャッター機を代表するカメラです。
SRT(101、スーパー)やSR101、SR505は
基本的な部分は全て共通です。
もちろん細かいマイナーチェンジ等を繰り返していて
今回のSRTスーパーは前モデルのSRT101に比べると
ファインダー内で絞り値が読み取れるようになり
スクリーンがスプリットイメージになりました。
他、上カバー部のデザインや巻上レバーの形状等々が変更されています。
ミノルタらしい使い心地の良さはSRT101と変わりません。
今回、お預かりしているSRTスーパーも
やはり各部の動きが悪く
低速シャッター時にはミラーアップしたままになってしまいます。
それもそのはずで
低速シャッター時には後幕が最後まできちんと走りきってなく
時には少し隙間が空いたまま走行が止まっています。
シャッターが走りきらないのでミラーも上がったままになってしまうわけです。
高速シャッターでは一見、普通に動作しているようですが
これほど後幕の動きが悪いということで
影響がないわけがなく
測定機で測ってみると
1/1000の場合で走り始めが既に1/500
視野中央で1/350、走り終わりには1/250といった感じで
後幕がかなり遅れてしまっていることがわかります。
シャッター幕軸だけでなく全体的に動作部は
清掃注油が必要な状況です。
加えて露出計はバッテリーチェックを含めて全く動きません。
電池室周りはハンダ付け部分も含めて
導通は良好な様子なのでCDS周辺のハンダ付け不良を疑います。
(SRT系はCDS周辺のハンダ劣化によるトラブルが多い)
(装着レンズは当店のテスト用レンズです)
とりあえずまだ現状チェックを行っただけの状況です。
動作部分がスムーズに稼動するようになれば
快適に撮影に使えるようになると思います。
それではこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
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