今日は「LPレコードの日」だそうですよ!
LPレコードって言ったって
ピンと来ない人のほうが既に多いですよねぇ(汗)
LPレコード(片面25分ほどの収録)が12インチで
1分あたり約33回転(3分間で100回転)
シングルレコード(片面5分ほど)が7インチで
1分あたり45回転ですね。
A面、B面っていうイメージも
もはやおじさん(じいさん)しかわからないですよねぇ。。。
子供の頃には家に家具調のステレオがあって
(この頃のステレオ(これも死語?)は
家具調のでっかいものが流行っていた)
小学4年生くらいになった頃には自分でも
少ないお小遣いの中でレコードを買うようになり
レコードクリーナーを使ったり
針を落としていたりすると少し大人になったような気がしました(笑)
今でもプレーヤー(安物ですが)は持っているし
レコードクリーナーの匂いを嗅げば懐かしい気持ちになりますね。
また新宿あたりで中古レコード屋さんめぐりに行かなくては!
さてさて
本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
ここ1年くらいの間だと一番修理依頼の多いカメラではないでしょうか。。。
上品なシャッター音にシャリッとした軽やかな巻上
もちろん、一番の長所はそのコンパクトさだとは思いますが
使い心地の良さも非常に魅力的なカメラです。
基本的にはシンプルな機械制御シャッターの一眼レフですが
その大きさと静かさを実現するために
いろいろな独自の工夫が行われているカメラです。
そのため、他メーカーの大きく重い一眼レフに比べると
多少デリケートなところもあります。
決して壊れやすいカメラではありませんが
より定期的にメンテナンスの必要なカメラだと思います。
クルマやバイクでも乗り心地や性能を追求したものは
より定期的に整備の必要があることと同じだと思います。
お預かりしているOM-1は
まず定番のプリズム腐食。。。これはもう交換で対処いたします。
今回のOM-1はさらにそれに加えて
ミラー先端部の腐食も酷いのでミラーも交換いたします。
続いて、これも定番。。。
電池室端子留めの樹脂ネジの破損による
露出計不動。。。樹脂ネジだけでなく配線も腐食しています。
樹脂ネジは特殊なサイズのため
ワンサイズ太いネジからダイスで切り出して作って使います。
配線は交換いたします。
高速シャッターは開ききらず
低速シャッターはスローガバナへのリンクが働かず
全て1/60で切れてしまっています。
どちらも積年の汚れによる動作不良と思われます。
稼動部分は全て清掃して動作をチェックしていきます。
いろいろトラブルは抱えていますが
どれもOM-1でありがちなトラブルばかりです。
扱いなれているカメラでも
見たことのない、或いは原因の予測できないトラブルは
とんでもなく時間がかかることもありますが
分解品やショック品でない限り
大抵は同じようなトラブルが起きるものです。
今回は症状をみているだけで
原因がある程度予測されるものばかりなので
あとはきっちり丁寧に整備すれば大丈夫だと思います。
きっちり整備されたOM-1の使い心地は
やはり上質で気持ちよいものです。
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