月別アーカイブ: 2019年4月

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「恐竜の日」だそうですよ。
私も子供の頃は図鑑で色んな恐竜を見ては
「遠い昔にはこんなのがいたんだ、すごいなぁ。。。」と
思っていたものです。
ところでその図鑑とかに載っている恐竜の想像図ですが
例えばジェラシックパーク等で
お馴染みのティラノサウルス。。。
私が子供の頃の図鑑に書かれてた想像図は
まさにゴジラのような感じで
上体はほぼ直立に起きていて
尻尾は地面に着いていたのですね。
それが今は尻尾は基本的に地面に着けずに
身体はほぼ地面と水平に延ばして
えらくイメージが変わってしまっています。
これも生体力学の進歩でより実物に近いらしいのです。
私の想像する恐竜の時代は
ゴジラみたいな怪獣がのっしのっしと歩くイメージだったのですが。。。(汗)

さてさて

本日も(!)オリンパスOM-1の修理を行っています。
いや、本当に、ここのところOM-1の修理が多いのです。
今月に書いたブログでOM-1の成り立ちについては
散々書きましたのでここでは割愛いたします。
なんにせよ。昔も今も大人気の軽量一眼レフなのです!

お預かりしているOM-1は
まず高速シャッターの精度がまったく出ておらず
1/1000は全く開いていません。
1/500でやっと半分開くといった感じです。
1/250で一応全て開きますが
走り始めと走り終わりの露光量は1段以上異なり
シャッターが走行している間に
どんどんスリットが狭くなっていくようなイメージです。
幕速を測定してみても
先幕の速度が明らかに異様に遅いので
先幕の幕軸が汚れ等で動きが悪いのだと思われます。
ここで単純に先幕のテンションだけあげても
一時的に症状は改善されますが
根本的に原因が解消されていないので
すぐにまた同じような症状が再発します。
やはりきちんと分解して幕軸の清掃を行わなければなりません。

他、定番のプリズム腐食がございますので
プリズムは交換で対処します。
実は受付時、ファインダーをぱっと覗いた感じでは
一見、キレイに見えたのです。
でもよく見るといつもの視野した部分に
モヤモヤはないものの剥がれたような跡が見えます。
腐食した部分をキレイに蒸着ごと落としてあるのです。
少しでも腐食跡が目立たないようにと以前に処置されているようです。
どちらしても蒸着が剥がれているところでは
ピント合わせもできませんし、
一度気づくとはっきり腐食跡が見えます。
プリズムを降ろしてみると腐食部分がキレイに磨かれていました。
蒸着も何もない素通しの状態です。
このままでは当然ダメですので交換で対処します。

作動音とか作動感触は
正直なところ古いカメラは個体差の問題もあり、
どれも整備すれば完全な状態になるとは言えないのですが
今回のOM-1は巻上の感触もあまり良くはなく
シャッターを切ったときに「キィーン」と残響音が
いつまでも残り耳障りでした。
整備後はOM-1らしい軽快な巻上の感触と
余計な音のしない上品なシャッター音が復活しました。
是非、存分に撮影を楽しんでいただければと思います。

キヤノネットのカメラ修理

今日は「いちご大福の日」だそうですよ。
いちご大福に関する情報を世界に向けて発信する
「早稲田大学いちご大福研究会」が制定。。。とのことですが
そんな研究会があるのですね。。。
餡子が大好きな私ですから
大福全般が大好物ですが
いちご大福はやはりめっちゃ美味しいですよねぇ。。。
以前、会社員時代に外回りをしていた頃は
ちょっと休憩とコンビニに寄るたびに
レジの横においてあるいちご大福をついつい買ってしまっていました。
あの頃は1日に3個以上食べていたことも多かったかも。。。
さすがに今はそんなに食べられないし
そんなに食べていると間違いなく身体に影響が出るので
節制していますよ(苦笑)

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
「キヤノネット」というと最終モデルである「G-Ⅲ」の修理が多いのですが
今回は「初代キヤノネット」です。
このカメラ、本当に伝説のカメラです。
この当時のカメラはまだまだ高級品で
普通の会社員が気軽に買えるものではありませんでした。
そんな中、キヤノンの社員が「自分達でも買えるカメラを」ということで
キヤノネットの開発が始まりました。
そうして45mmF1.9の大口径レンズた距離計、
シャッタースピード優先AE等々、当時の最新のスペックで
登場したのが初代キヤノネットです。
価格は性能を考えると破格の18,800円!
ちなみに同じ年にデビューした高級レンジファインダー機
キヤノン7は50mmF1.4が付いて47,500円でした。
その性能と価格で発売されると同時に大ヒットとなり
当時2週間分と見積もっていた製品在庫が
わずか数時間で売り切れてしまったという伝説も残っています。
他メーカーからは「ダンピングではないか?」と抗議の声もあがるほどだったそうです。
このキヤノネットの登場で
カメラの高性能化・低価格化についていけなくなった多くのメーカーが
倒産・撤退に追い込まれたそうです。

それほど爆発的に売れたキヤノネットですが
分解して構造を見てみると
非常に考えられて作られたカメラであるとことがよくわかります。
価格破壊を起こしたカメラではありますが
安っぽく作られている部分はどこにもありません。
非常にしっかりと作られていますし
使ってある部品も丈夫なものばかりです。
効率のよい構造で効率よく造られることで
一気に低価格化を進めたカメラなのだと思います。
大ヒットしたカメラなので現存している個体も多いのですが
今となっては大きめで重いボディということもあり
中古市場での評価は異様に低いです。
大きくて重いということはそれだけ余裕のある設計でもあるということです。
整備も掃除もされずジャンク箱に転がっている
初代キヤノネットを見ると少し悲しくなりますね。

お預かりしてるキヤノネットは
ご依頼者様がフリーマーケットで手に入れたものだそうです。
ご依頼者様が子供の頃に家にキヤノネットがあり
その頃の写真は全てキヤノネットで撮られたのだそうです。
そのキヤノネットは既になくなってしまったそうですが
この機会に手に入れたキャノネットで
昔のように撮影してみたいということで当店にやってきました。
心配されるのはセレン光電池の劣化ですが
今回は特に問題なさそうです。
レンズシャッター機の宿命でシャッター羽根の粘りは当然ありますが
加えて絞り羽根もかなり粘り気味で
シャッター優先AE時に絞り羽根の制御が全くできていないようです。
AEはこの時代ではスタンダードな針押さえ式ですが
初代キヤノネットのこのあたりの構造は
針押さえ式AEの構造を理解するには持ってこいの
よくできた構造になっています。
AE範囲外の光量になる場合は
しっかりシャッターロックもかかるのですが
そのあたりの制御も「よく考えられているなぁ。。。」と感心する構造です。

巻上は底部トリガー式ですっきりと何もない上カバー部に
筆記体の「Canonet」の文字がステキですね。
シャッターやAE部の動きもそうですが
ファインダーやレンズにカビやクモリもかなりあるので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
そういえば。。。
一連のキヤノネットシリーズはSS優先AEが基本ですが
露出計は動作しなくなりますが
マニュアル露出でもしっかり使えます。
露出の難しいシチュエーションの時や
じっくり考えて露出を決めたいときには
やはりマニュアルが使えると安心です。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「椅子の日」だそうです。
私もお店の椅子に1日10時間以上は座っているのですが
椅子の良し悪しは仕事の効率にも影響あります。
お店をオープンさせたときに買った
最初の椅子は座り心地も良くて気に入っていたのですが
いかんせんちょっと安物で
私の体重に耐え切れず1年ほどで壊れてしまいました。
椅子がないと困るので
取り急ぎネットショッピングで買ったものが今の椅子です。
特に問題があるわけではないのですが
もっと座り心地の良い椅子が欲しいですねぇ。。。
今度、ゆっくり見に行ってみます!

さてさて

一昨日もそうでしたが
またもや「オリンパスOM-1」のカメラ修理です。
作業予定を見てみると
今後も頻繁にOM-1の予定が入っています。
ほとんどの修理がプリズム交換も入っているので
交換用のプリズムを追加で探しておかないと
在庫切れになりそうです。。。
それだけOM-1はやはり人気なのですね。
中古品の相場を見ていても
OM-1の価格は数年前に比べると随分上がっています。

今回のOM-1も前回のOM-1と同じく
ミラー動作に問題があります。
今回の場合はシャッターを切っても
ミラーが2/3くらいまでしか上がらず
そこで止まってしまいます。
ミラーが上がりきらないので
当然シャッターは切れずそこで動作は止まってしまいます。
指で少しミラーを上げてやると
シャッターは切れミラーはきちんと戻ってきます。
おそらくミラーを駆動している支点のステーが
外れているのだと思われます。
この症状、たまにOM-1で見かける症状です。

それよりもちょっと問題なのが露出計です。
電池を入れても全く動きません。
いつもの電池室端子か配線腐食かと思いましたが
そこの導通は問題ないようです。
で、SW部を疑う前に念のため露出計本体をチェックしたのですが
直接電圧をかけても全く動きません。
これは露出計内の断線かと思われます。
こうなると露出計交換で対処します。
OM-1は絞りリングやSSリングと連動して
露出計そのものを回転させて針を動かす仕組みです。
その連動は糸連動なので
メーター交換の際には連動糸に注意が必要です。
OM-1はミノルタSRTやキヤノンAE-1のように
目立つところに糸連動が見えるわけではありませんし
上カバーを外す際に連動糸のテンションを気にする必要はありませんが
露出計関係の連動は全て糸連動で行われています。

先にシャッター周りやミラー駆動部の整備を行っておき
それから露出計周りの修理に取り掛かります。
今回のOM-1は比較的初期のモデル
(最初期のフィルム室4本スタッドボディから
2本スタッドのボディに切り替わった直後)だと思われます。
この時期のOM-1は
メーターや基板、接眼レンズ、プリズムが乗る一体型の
台座部分(プラスチック製)が経年劣化で
脆くなっていることが多く今回のように
メーター交換等が必要な場合は
取り扱いに注意が必要です。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
子供の頃は喫茶店といえば
少し薄暗い店内で
テーブル型のインベーダーゲームや
ブロック崩しが置いてある楽しいところ。。。っていうイメージで(笑)
高校生になると学校帰りに
バイトまでの空き時間に必ず立ち寄る場所になり。。。
大人になってからは。。。
スタバとかのコーヒーショップとかには
時間つぶしで立ち寄ることはあっても
昔ながらの喫茶店は行くことないですねぇ。。。
都内には比較的、レトロな喫茶店は残っていて
うちの店の近くにも何件かあるのですが
今度行ってみようかな。。。

さてさて

本日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
このカメラも修理依頼の非常に多いカメラですね。
ミノルタ初の開放測光を採用したモデルで
非常にたくさん売れたカメラです。
SRT101だけでも約7年間生産され
その後のSRTスーパーやSR101・SR505あたりも含めた
SRTファミリーは相当な数が現在も残っていると思われます。
押入れから出てきたカメラがSRTだったということも
かなり多いのではないかと思われます。
基本的に非常に丈夫なカメラで
少々の不調を抱えていても
健気に何とかシャッターは切れる。。。といった個体が多いと思われます。
現存数の多さから
中古市場にお求め易い価格で出回っていますが
シャッターは何とか切れていても未整備のものは
そのままで使用するには苦しい状況なものがほとんどです。

お預かりしているSRT101は
ご依頼者様のご実家で眠っていたカメラのようで
おじいさまが元々使われていたカメラとのことです。
今回のSRTも何とかシャッターは切れているのですが
動きの悪い駆動系を何とか動かして
息も絶え絶えに動作している感じです。
高速シャッターは全く精度が出ておらず
幕軸の動きが悪いため、1/1000も1/250程度しか出ていません。
低速シャッターはスローガバナは何とか動作しますが
幕の動作が悪いため頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
露出計は電池を入れても全く動きません。

いろいろ問題は抱えていますが
どれも長年の汚れや油切れのために動きが悪いだけで
分解してしっかり清掃してやれば直ると思われます。
さすがは丈夫なSRTですね。
製造番号を見てもわかりますが
シルバーのボディに
SSダイヤルの基部が黒いということ初期モデルです。
外装もかなりくたびれていますが
できる限りピカピカに仕上げたいと思います。
ところで。。。この時代の旧ミノルタロゴの
金属製レンズキャップはレトロで良いですねぇ。。。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「パンの記念日」だそうですよ。
基本的には私はお米が多いのですが
なんだかんだで昼食とかに
毎日パンは食べています。
コンビニとかで買うパンにあまり感動はありませんが
焼きたてふわふわのパンはやはり感動的に美味しいですよねぇ。。。
毎朝、お店に出てくるときに
パン屋さんの前を通るのですが
あのパンの焼ける匂いは
なんであんなに食欲をそそるのでしょうか。。。
ただタイミングが悪いのか
なかなか焼きあがったばかりのパンには
巡り会えないのですが。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
最近では最もカメラ修理依頼の多いカメラです。
毎月数台は必ず修理を行っているような気がします。
「修理依頼が多い=よく壊れる」というわけではなく
それだけ人気のあるカメラなのだと思います。
話が少し逸れますが
基本的にこの時代のカメラをきちんと使おうと思ったら
壊れやすい云々ではなくて
どのカメラでも一通り整備をしておかないといけないとは思いますが。。。
OM-1の人気の要因は
やはりこの時代の一眼レフとしては
圧倒的に軽量コンパクトなことが最大の要因かと思います。
それまでの一眼レフの
「大きい、重い、煩い」といった問題点を
色々な工夫でことごとく改善していったカメラだと思います。
他のメーカーがやらなかったくらいですから
サイズダウンにはかなりの苦労があったと思われます。
そのためにやはり造りは独特のモノとなり
大きな一眼レフと比べると
少々デリケートな部分が多いのも事実です。
それでもこの軽快さと使い心地のよさを実現したのは
やはりすごいカメラだと思います。

お預かりしているOM-1はミラーアップしたままで
固着してしまっています。
もちろんシャッターは切れず巻上もできません。
ミラーを指で降ろしてファインダーをチェックしてみると
やはり定番のプリズム腐食も起きています。
露出計は不動で電池室マイナス側端子は
支点となる部分の樹脂ネジが折れていてグラグラです。

まずミラーアップはミラー駆動部の動作不良だと思われます。
巻上ができないのは別の問題で
OM系ではお馴染みの底部三連ギアの動作不良で
巻上完了時に正しい位置に戻れないことが原因だと思われます。
プリズム腐食はプリズム交換で対応します。
露出計は樹脂ネジの交換、配線の交換、SW部の清掃で
おそらく動作するものと思われます。
(露出計そのものが断線していないことは確認済み)

いろいろトラブルは抱えていますが
どれもOM-1ではありがちなトラブルで原因が
しっかり予想できるものなので
後はしっかり整備していくだけです。
まずはこれからミラーボックスを外し
シャッター幕軸周り、ミラー駆動部の整備から取り掛かります。

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キヤノンFTのカメラ修理

今日は「しっかりいい朝食の日」だそうです。
「し(4)っかりいい(11)」。。。の語呂合わせだそうです(笑)
朝ごはんは大事ですよね。
1日のスタートですから
まずはしっかり食べなくては始まりません。
最近、夜8時以降は飲み会とかがない限り
食べないようにしているので
朝起きるとお腹ペコペコです。
(寝る前に既にかなりお腹すかせていますが。。。(苦笑))
食べすぎは良くないとは思うのですが
最近の朝食はお米1合半に何かお肉系のおかずに
(たまに朝っぱらから牛ホルモンとか焼いていますが。。。)
野沢菜。。。というのがパターンです。
朝、しっかり食べる分には意外に太らないみたいです。
その代わり昼と夜はなるべく軽めに済ませるように心がけます
(心がけているだけで
なかなか軽めにはすまないのですが。。。(汗))

さてさて

今日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
少し前までは「FTb」がコンスタントに修理依頼があって
「FT」はめったに依頼はなかったのですが
ここのところFTbよりも頻繁にFTの修理を行っています。
FTは1966年発売開始で
絞込みTTL測光機です。
対応する当時のレンズはFLマウントです。
絞込み測光機なので
セルフタイマーレバーと兼用となっている
絞込みレバーを押すと露出計もオンとなります。
キヤノンお得意のクイックローディングシステムを搭載し
フィルム装填は慣れていない方でも簡単です。
スクリーンの上に配置されている
コンデンサレンズの中にハーフミラーを受けこみ
コンデンサレンズ背後にある受光体で露出を計測します。
構造上、中央部部分測光となり
他の多くのカメラで見られる
接眼レンズ脇に受光体を組み込む方法より
厳密な露出が得られるというのがセールスポイントです。

お預かりしているFTは
全体的に油切れのせいか動きが悪く
高速シャッターのバランスは崩れ
低速シャッターだとミラーアップしたままになってしまいます。
スローガバナも固着気味で
SS1秒だとシャッターが開いたままで
完全に固着してしまいます。
露出計はバッテリーチェックは動作するのですが
絞込みレバーを押しても全く反応しません。
おそらく絞込みレバーに連動する
露出計SW部に問題があるようです。

シャッター周りやミラー周りの整備も
もちろんこれから行うのですが
まずはミラーボックスを取り外して
前板裏側にある露出計SW部をチェックします。
接点の汚れやサビで接触不良を起こしているのかと
予想していましたがSW部接点自体は
全く悪くないようです。
試しにミラーボックスを外したまま
リード線を繋いでみると露出計は普通に動作します。
それなら。。。とそのままミラーボックスを
組み込むと露出計はまた不動となります。
どうやらSW部の絶縁が悪いようで
ミラーボックスを組み込むとショートしてしまうのですね。
原因がある程度はっきりしたので
対処を行いつつ、シャッター周り・ミラー周りの整備を行います。

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ペンタックスMEスーパーのカメラ修理

今日は「瀬戸大橋開通記念日」だそうです。
1988年のこの日に岡山県倉敷市と
香川県坂出市を結ぶ
本州・四国連絡橋の「児島-坂出」ルートが開通しました。
これで四国と本州が橋で繋がったわけですね。
広島にいた頃に一度通ったことがあるだけなのですよねぇ。。。
その後、尾道-今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)も
開通しましたが
これも全線開通前に途中までは何度か行ったことがあるだけです。
神戸・鳴門ルート(明石海峡大橋)は新幹線から
橋を見たことがあるだけですね。。。(苦笑)
どのルートも機会があれば改めて渡ってみたいですね。
ちなみに瀬戸大橋は本州四国連絡橋の中でも
唯一の鉄道道路併用橋で
世界一長い鉄道道路併用橋として
ギネス世界記録に認定されているそうです。
うーん、本四備讃線、乗ってみたくなってきました。。。

さてさて

本日は「ペンタックスMEスーパー」のカメラ修理を行っています。
絞り優先AE専用機として発売された「ME」の発展版で
マニュアル露出モードが追加され
シャッタースピードの最高速は1/2000になりました。
さらにファインダースクリーンには
クリアーブライトマットスクリーンが採用され
より明るくピントのキレも良くなりました。
基本的にMX以外のMシリーズは
MEがベースになっていますので
MEもMEスーパーもミラー駆動部周りの
定番のトラブルは同様に多発します。

今回、お預かりのMEスーパーも
数日前に修理を行ったMEと同様に
シャッターは切れないが巻上は何度でもできるという症状です。
原因はやはりミラーチャージロックがかからないためで
ミラーチャージロックがかからない原因は
(シャッターを切ってもロック位置に戻らない)
ミラー駆動部の何箇所かに取り付けられている
ゴムブッシュの劣化が原因です。
対策済みの個体もまれに見かけるのですが
ゴムブッシュではなく
プラスチックのブッシュを入れることにより対応します。
プラスチックもいつかは劣化する可能性がありますが
環境によっては比較的短い確実に劣化し
粘着質になり動きを妨げるゴムよりはかなり良いとは思います。

まずは劣化してベタベタになっているゴムブッシュを
キレイに取り除くことから始めます。
電子制御シャッター機ですが
今回も電子基板関連に問題はないようです。
この時期のペンタックス機なので
内部モルトも多めです。もちろん全て交換します。
未整備のMEスーパーは
このミラー駆動部の問題を抱えている個体が非常に多いですが
きちんと整備してしまえば
コンパクトで使い心地もよく
なかなか良いカメラだと思います。
もう少し評価が高くても良いのでは。。。と思うのですが。。。

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キヤノンF-1のカメラ修理

今日は4月8日。。。
お釈迦様の誕生日、「花祭り」ですね。
花で飾った小さなお堂に
生まれたばかりのお釈迦様である誕生仏を安置し、
甘茶をかけて祝います。
クリスマスよりも「花祭り」が
もっと全国的な行事になればいいと思うのですが。。。(笑)
子供の頃、通った幼稚園が
お寺さんだったので
お釈迦様のお話はよく聞かされました。。。
幼稚園か。。。自宅から歩いて20分。。。
子供の足だと30分かな。。。
月曜日から土曜日までで
朝8時半~午後3時までだったかな
水曜日と土曜日はお昼まで。。。
ばあさんが毎日送り迎え(もちろん徒歩)してくれたのだけど
今考えると大変だったろうなぁ。。。

さてさて

本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
キヤノン初のプロ向け最高級一眼レフですね。
このF-1が出るまではキヤノンは
一眼レフの分野ではかなり出遅れてしまい
最高級一眼レフの分野ではニコンの一人勝ちが続いていた状況でした。
このF-1が発売されたときに
ニコンから発売されていたのはF2です。
ここからその後、延々と続く
フラッグシップ一眼レフ2強時代が始まったといって良いと思います。
ニコンF2もキヤノンF-1も横走りチタン幕シャッターで
最高速は1/2000、ファインダーは着脱式と
スペック的にはかなり近いものでしたが
露出計付きのフォトミックファインダーを装着すると
無骨さが前面に出てしまうニコンF2に対して
露出計を最初からボディ側に組み込んだF-1は
低い構えのアイレベルファインダーの効果もあって
非常にスマートでスタイリッシュなデザインです。
個人的には無骨なF2フォトミックもキライではないですが
やはりF-1はいつ見てもカッコ良いですよねぇ。。。

お預かりしているF-1は
ご依頼者様が新品の頃から使っているものだそうです。
非常に外観もキレイで大切に使われているのがよくわかりますが
巻き上げるとたまにミラーアップしてしまいます。
この状態になってしまうとレリーズは非常に固く
何とか押せたとしても
その場合にシャッター幕は開いていません。
ミラーチャージロックが上手くかかっていないのが原因だと思われます。
ミラーチャージ周りをよくよくチェックしてみると
やはりバネが一部外れていました。
当然、チャージ周りの動きも悪い状態だったので
一緒に整備を行います。
その他、シャッター幕軸周り、巻上げ機構、
露出計、ファインダー等々の整備を一通り行います。

写真は一通りの整備を終え組み上げた段階でのものです。
レンズは当店のテスト用レンズですが
F-1にはやはりS.S.C(スーパースペクトラコーティング)の赤文字が
入った旧FDレンズが似合いますねぇ。。。
もちろん初期銀枠のFDレンズも似合いますが。。。

こうしてF-1を整備してテストするたびに
「やっぱりF-1はいいなぁ。。。自分用に手に入れようかな。。。」と
一瞬頭をよぎるのですが
「いやいや、これ以上マウント増やしても使わないし。。(汗)」と
我に帰るということを毎回繰り返しているような気がします(笑)

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ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「歯垢なしの日」だそうです。
歯は大事ですよねぇ。。。
歯や歯茎に問題を抱えていると
美味しく食べられませんし
歯が食いしばれないと力も入りませんものね。。。
歯茎から入った細菌が血流に乗って
全身を巡ることで色々な疾患を引き起こすこともあるそうです。
できるだけ小まめに歯磨きするようにはしていますが
きっと磨き残しも多いのでしょうねぇ。。。
幸い、昔から虫歯にはなりにくい体質らしく
虫歯の治療で歯医者さんに行ったことは
生涯で2回ほどしかないのですが
年齢も年齢ですし、歯は大切にしていかなくてはいけませんね!

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズを代表するモデルと言っていいと思います。
絞り優先AE専用のコンパクトな一眼レフです。
発売は1976年です。
MX以外の「Mシリーズ」は全てこの「ME」がベースとなっています。
電子制御式の縦走り金属羽根シャッターで
シャッターユニットは「セイコーMFC-E」を採用しています。
電子制御シャッター機とはいえ
電子基板そのもののトラブルは比較的少なく
大抵のトラブルはミラー駆動部かシャッターユニット内の
機械的トラブルです。

お預かりしているMEはシャッターが切れません。
レリーズボタンは押せるのですが
押してもうんともすんともいいません。
巻上は何回でも巻き上げることができ
ロックされることがありません。
おそらくミラーチャージロックがかからないため
チャージ完了とならず巻上がロックされないのだと思われます。
ミラーチャージができていないため
レリーズボタンを押しても
まずミラーを跳ね上げることができず
ミラーが跳ね上がらないのでその後の一連の動きは
全く始まらない。。。といったところだと思われます。

とりあえずミラー駆動部を確認するため
ここまで分解しましたが
やはりミラーチャージロックが動作不良のため
全くかからない状態でした。
ミラー駆動周りの整備を行って
ミラーボックス単体での動きを確認して
ボディ側に組み込み連結テストを行ってみると
今度はミラーアップはするものの
シャッターが全く動作しません。
もう一度、ミラーボックスを外して確認します。
今度はシャッターユニットのトリガーを蹴るレバーが
変形のため上手く蹴ることができないようです。
変形を修正して再度組み込んだところ
今度は機械的な部分の動きは一通りストレスなく
動作するようになりました。

これから電気的な制御部分も含めて
露出計やオートの整備調整を行っていきます。

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オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日は「北極の日」だそうです。
1909年のこの日に
アメリカ海軍の軍人ロバート・ピアリーという方が
世界で初めて北極点に到達したそうです。
北極点は無理ですが。。。
そのうちバイクでも手に入れたら
関東の北のほうには行ってみたいかな。。。(笑)
いえ。。。関東に来てもう長いですが
群馬・栃木に足を踏み入れたことがないもので。。。(汗)
子供の頃は意味もなく
自分の住んでいる市の最北端とか最南端を
地図で探してやたらと自転車で行ってみたりしていました。。。
いや、何があるわけでもないのですが
端っこまで来たという妙な達成感が良かったのですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンS」のカメラ修理を行っています。
初代ペン登場の翌年(1960年)に発売された
ペンの高級モデルです。
シャッターは5枚羽根となり
速度も1/8-1/250までの6速となりました。
搭載されるレンズは3cmF2.8で
後に(1965年)2.8cmF3.5のペンS3.5も追加されています。
出計は搭載されていませんが
マニュアル露出できっちり撮れるペンとして
現在でも非常に人気の高いカメラです。
修理依頼ももちろん多いカメラです。

お預かりしているペンSは
巻止めがなかなか止まらず
酷いときにはどこまでも巻き上げられてしまいます。
ペンSのトラブルの大部分は
シャッター羽根の粘りが原因なのですが
この巻止めが止まらない減少も
元を辿ればシャッター羽根の粘りが原因です。
見た目上はシャッターは閉じているのですが
粘りのためきっちりと本来の位置まで戻っておらず
それが原因で巻止めが動作しなくなるわけです。
シャッター羽根をバラしてみると
やはり重なる部分に油シミがかなり付着しています。
このままだと時期にシャッター羽根そのものも
全く動作しない状態になったと思われます。

シャッター羽根、絞り羽根の清掃・調整
レンズ・ファインダー清掃等々の各部点検整備一式を行いました。
巻上も以前より格段にスムーズになりましたし
もちろん巻止めも誤動作なく作動します。
ちょっとめずらしい純正フードが装着されています。
小さくて何ともかわいいですよねぇ。。。
これからの季節、気軽に持ち歩くには
持って来いのカメラだと思います。

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