月別アーカイブ: 2019年5月

ペンタックスMXのカメラ修理

今日は5月7日で「コ(5)・ナ(7)」で
「コナモンの日」だそうです。
お好み焼き、うどん、たこ焼き。。。などなどですね。
この連休中は広島・呉に墓参りに行っていたので
ヒサビサに「お好み焼き」と「細うどん」を満喫してきました!
お好み焼きは東京でも食べようと思えば
食べられますが
「呉の細うどん」はこちらではなかなか食べられないので
滞在中は毎日食べていました。
地元のスーパーで売っている「うどんパック」を大量に
買って帰ろうかとも考えたのですが
日持ちがしないのであきらめました。残念!
もう墓参りはついでで「細うどん」のために
また近いうちに呉に行かなくては!

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
軽量コンパクトな一眼レフで
「ペンタックスMシリーズ」の中で唯一の機械制御シャッター機で
非常に人気のあるカメラです。
発売開始は1976年です。
その4年前に発売され「軽量コンパクトな一眼レフ」の代名詞となっていた
「オリンパスOM-1」を強烈に意識して開発されたようで
同じようにシャッターリボンを紐状にする等々の工夫を重ね
OM-1よりも縦・横・厚み、それぞれ0.5mm小さく作られています。
露出計はLED式でここは発売された時代が反映されていますね。

お預かりしている「MX」は
高速側シャッター(1/1000~1/125)が全て
ほぼ同じスピード(露光量、1/100程度」で変わりません。
加えてたまにミラーアップしたまま固着してしまいます。
メーターも少しオーバー気味です。
MXはシャッター走行やミラー周りにトラブルの多いカメラです。
一見、まともにシャッターが切れているように見えても
測定してみるとまったく精度が出ていなかったり
先幕・後幕のバランスが大きく崩れていることの多いカメラです。
いえ、横走りシャッター機で長期間放置されていたものなら
よくある話なのですが
「MX」は何故かその度合いが酷いものが多く
精度が出ているものに滅多に巡り会わないような気がします。
もちろん、しっかり清掃整備注油した上で
調整を行えば無事に直るものがほとんどなのですが。。。

(装着されているレンズは当店のテストレンズです)

幕軸、ミラー駆動部の清掃注油、
他各稼動部の清掃整備を行った上の
調整で問題ない状態に仕上がりました。
この時期のペンタックス機、特にMXは内部モルトも
非常に多いのでそれももちろん交換しています。
内部モルトが多いのでモルト屑が内部に入り込みやすいのも
細かいトラブルが多い原因かもしれません。
少し時間を置いて様子見した上で
最終的にチェック及び微調整を行って完成となります。

「Mシリーズ」以降のペンタックス機らしい
スマートな佇まいが良いですね。
黒だと尚更締まって見えてそれが強調されるような気がします。

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オリンパスXA4のカメラ修理

今日は「立夏」でもありますが
「コロッケの日」らしいですよ。
揚げたて熱々のコロッケは香ばしくて美味しいですよねぇ~
ちなみにコロッケはまだ平気ですが
ここ数年で「メンチカツ」は食べられなくなってしまいました。
食べている最中は美味しいのですが
食べた後にどうにも胃がもたれてツラいのです。
あぁ。。。やっぱち色んなところが
歳相応に傷んで来ているのでしょうね。。。(涙)
この間、広島で出会って40年超えの親友と
焼肉行きましたがカルビはあまり美味しく感じないし(苦笑)
ロースやヒレが最高に美味しかったです!
脂の多いもの全てがダメなわけではなくて
ホルモンはガンガン食べられるのですよねぇ。。。不思議だ(笑)

さてさて

本日は「オリンパスXA4」のカメラ修理を行っています。
XAシリーズは「XA、XA1、XA2,XA3、XA4」と
ラインナップされていましたが
XA4は28mmF3.5のレンズが装着され
接写(マクロ撮影)が可能というのがポイントでした。
最短撮影距離は0.3m
一眼レフで28mmレンズであれば
このくらいは寄れるのが普通だし
最大撮影倍率はたいしたことはないのですが
このサイズのカメラで0.3mまで寄れるというのは
たしかに貴重ですね。
ただしXA4もそうですがレンジファインダーを搭載する
無印XA以外のXAシリーズはピントは目測です。
近づいた状態では少々ピントに苦労しそうではあります。
1985年発売ということもあり
DXコードに対応しています。

お預かりのXA4はとにかく電源が安定しないようで
シャッターも切れたり切れなかったりです。
バッテリーチェックも反応しないことがあるので
電池室周りの問題か思いきや
どうもそれだけではないようです。
各接点に白い粉状の付着物等もあったりと
とにかく磨けるところは全部磨きます。
そうこうしているうちにやっと動きが安定してきました。

で、精度の調整も行い組みなおして少々様子見です。
付属の専用ストラップは短くしたときに0.3m
途中の瘤まで伸ばした状態で0.5mと
接写時の距離測定に使えるようになっています。

ところで最近、シャッター不良のXAの修理が結構多いのですが
正直なところ、修理不可能なものも多いです。
今回も同じタイミングでもう1台XA4の依頼があって
いろいろ手を尽くしているのですが
こちらはシャッターは切れるもののシャッタースピードの制御が
全くできない状態でもう少し努力してみますが
なかなか難しい状況です。
ある程度、分解してみないと
修理可能かどうかはわからない場合が多いので
待っているお客様にしても
こちらとしても少々苦労の多いカメラです。
それでも魅力的なカメラなことに間違いはないのですが。。。

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オリンパスペンD3のカメラ修理

今日は「こどもの日」です!
「こどもの日」といえばやはり鯉のぼりですよねぇ。。。
私も子供の頃には鯉のぼりあげてもらっていたなぁ
うちの実家は昔ながらの長屋でしたが
路地の端に山から切ってきた10mちょっとくらいの大きな竹に
4月後半あたりから5月5日まで
毎朝鯉のぼりを上げて夜降ろすのが日課になっていました。
天気の良い日は下からずっと眺めてたことを覚えています。
鯉のぼりといえばカープ!
昨日は劇的なサヨナラ勝ちでしたが
今日のデーゲームにも勝って
何とか再び5割に戻っていただきたいものです!

さてさて

このブログも休みの関係で少々久しぶりですが
お店は7日までお休みです。
。。。。とはいえ、手間仕事で個人事業主な私は
そんなに調子の乗ってのんびりしてるわけにもいかず
今日から少しずつひっそり仕事を始めます。
本日は「オリンパスペンD3」
デラックス版のペンの3代目です。
2代目から露出計の受光素子はCdSとなり
電池を必要とするようになりました。
3代目はレンズがF1.9からF1.7にグレードアップされています。
今回は同じタイミングで
異なるお客様から一台ずつお預かりしてるので
一気に2台進めていこうと思います。

まず1台目は電池室の一部腐食及びそこからの
リード線腐食のため露出計が全く動きません。
加えてシャッター羽根粘り、スローガバナも粘り
レンズカビとこのままだととても使える状況ではありません。
2台目も電池室及びリード線腐食で露出計不動
こちらはシャッター羽根は粘りどころか
レリーズしても全く開きません。
露出計は電源が供給されれば大丈夫かと思われましたが
CdSそのものが劣化しておりほとんど指針が振れません。
中古良品と交換で対応します。

写真は一通り整備が完了した後のものです。
レンズシャッター機はシャッター羽根粘りは宿命ですが
ペンシリーズは小さな羽根を
小さなバネの力で動かしているせいか
羽根粘りの確率が非常に高いような気がします。
定期的にメンテナンスが必要だと思われます。
ご依頼者様はどちらも女性の方ですが
やはりペンシリーズは小さくて(重さは結構ありますが)
持ち歩いて気軽に撮るには持って来いのカメラですね。

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