日別アーカイブ: 2019年12月22日

ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「冬至」ですが
それに関連して「酒風呂の日」でもあるそうです。
酒風呂。。。やったことないのですが
少し調べてみると保湿効果が高く
肌のたるみや開いた毛穴を整えてくれる作用があり
血液の循環もよくなり非常に温まるそうなのです。
さらに洗浄効果も高くお肌もツルツルになるとのこと。。。
良いことばかりじゃないですか!
どのくらい入れるのかというと1~2カップ程度とのこと
そのくらいでいいのなら試してみようかな。。。
ついでに少し飲みながらゆっくり温まればいいのですね!
うん、早速、今夜試してみます。
ちなみに肌の弱い方には刺激が強すぎることもあるようです。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
一眼レフやレンズ固定式レンジファインダー機に比べると
二眼レフの修理依頼は少し少なめですが
それでも毎月コンスタントにご依頼がありますね。
当店で修理依頼の多い二眼レフというと。。。
ミノルタオートコード、リコーフレックス、
そして今日行っている「ヤシカフレックス」ですね。
「ヤシカフレックス」と一言でいっても
実は様々な種類が存在します。
モデル名は全て「ヤシカフレックス」としか標記されていないので
なかなか判別の難しいところですが
現在だとネットで色々な資料も見られるので
随分判別が簡単になりました。

今回お預かりしている「ヤシカフレックス」は「C型」だと思われます。
特徴はビューレンズとテイクレンズの間に
赤い楕円に囲まれ赤文字で「yashica」の文字があることです。
これがあって前面にSS・絞りのダイヤルがなければ
まずC型だと思われます。
シャッターはコパル製で最高速は1/300
レンズは3枚玉のヤシコールです。
セルフコッキングはなく、
フィルム装填・巻上も赤窓式のシンプルな構造です。
お預かり時にはお約束のシャッター羽根粘りが見られるほかは
それほど大きな問題はないかと思われたのですが
実際に整備に取り掛かってみると
これがまた結構な分解品(それもおそらく素人による)で
シャッターユニット内にもいろいろ問題がありました。
特にセルフタイマー周辺は無理にいじくった跡があり
セツフタイマーは壊れてしまっていたのですが
修復にかなり時間を費やしました。
さらに。。。二眼レフといえばファインダーミラーが腐食している場合が多く
基本的に交換なのですが
今回のヤシカフレックスは既にミラーは交換されてはいるのですが
樹脂製の裏面鏡面処理のミラーが取り付けられていました。
二眼レフだけではなく一眼レフのミラーや
レンジファインダーのミラー部分にしろ
カメラに使われるミラーは光学表面鏡(スパッタリングミラー)です。
ここに一般的な裏面鏡処理のミラーを使うと
当然反射位置が変化してしまいファインダー上のピントが狂ってしまいます。
もちろん今回は正しい表面鏡に交換し
ファインダー上のピントも調整しなおします。

他、レンズ清掃、シャッター整備等々を行った結果
申し分ない状態に仕上がったと思います。
致命的な部品破損等がなくてよかった。。。というところです。

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