今日は「宇宙の日」だそうですよ。
1992年に世界中が協力して
宇宙や地球環境について考えようという
「国際宇宙年」ということがあり
これをきっかけに記念日が制定され
日付は一般公募で決められたのだそうです。
その結果、宇宙飛行士・毛利衛さんが
日本人として初めてアメリカ航空宇宙局の
スペースシャトル・エンデバーに搭乗し
宇宙へ飛び立ったこの日が選ばれたのだそうです。
小学校高学年くらいの時に
天体観測にやたらとハマった時期があって
家にあった6cm屈折望遠鏡を毎晩のように
家の前に出して惑星やいろんな星雲星団を探してみてました。
雑誌とかでみるような大望遠鏡で撮った写真のようには
なかなか見えないのですがそれでも楽しかったですねぇ
なんなら望遠鏡がなくっても
肉眼で星座をたどっているだけでも楽しかったです。
どこまでも広がる宇宙はいろいろと想像を超える世界で
現代でもわからないことだらけですが
誰でも夜空を見上げればその一端を見ることができる
身近な存在でもあるのですよね。
最近、なかなかキレイな夜空を見上げることもありませんが
もう少し季節が進んでくると
空気が澄む時期にもなりますし
たまにはゆっくりと星座をたどってみたいものです。
さてさて
本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月必ず数台は修理依頼のある
当店では最も扱う事の多いカメラです。
といってもほんの少しばかりヒサビサですね。
軽量コンパクトなマニュアル一眼レフといえば
真っ先に思い浮かばれるカメラだと思います。
発売開始は1972年です。当初は「M-1」のモデル名でスタートしました。
後に電子制御が発達してくると
軽量コンパクトな一眼レフはもっと増えてくるのですが
この時代にこの大きさと軽さは他に全くなく
マニュアル機械制御ととなると
後のカメラも含めてもライバルはほとんどいません。
この時代の同時期の一眼レフというと
ニコマートFT2やキヤノンFTb、ミノルタSR-Tスーパーとかですから
比べるとOM-1の小ささ軽さが際立つと思います。
その上に作動音も静かで非常に上品な印象です。
巻上等の操作感も何とも言えない心地よさがあり
現在でも人気なのは充分にわかる気がします。
お預かりしている「OM-1」は一通りは動作しているものの
シャッター等の駆動部に少々動作不良が見られる状態です。
前後の幕速バランスが少々崩れているため
高速シャッター域での精度が出ていない状態です。
スローシャッターはスローガバナの粘りが出ていて
1秒や1/2秒だと今にも開いたままで止まりそうな動きをしています。
トラブルの多い電池室や
その周辺の配線には大きな問題はないのですが
SW周りに接触不良もあるようで指針が少々不安定です。
撮影に致命的なトラブルまではないですが
全体的にかなりくたびれていて
全体的な整備でリフレッシュが必要な状態です。
まだ現状の動きを確認している段階です。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
心配されるプリズム腐食は今回はありません。
ずいぶん昔のことかと思われますが
以前に対策が打ってあるようです。
「OM-1」は当時の他メーカーができなかった
小型軽量を思い求めたため
他の機種では見られない独特の構造や工夫が
数多く見られます。
画像にも写っていますが底部に配置された
SS調速機構なんかもそうですね。
それゆえに繊細な部分も多く
修理整備はそれなりに
中身がわかっていないと難しい部分もあります。
見慣れた景色ではありますが
今日も慎重に整備に取り掛かっていきます。
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