今日は「ピース記念日」だそうですよ。
ここでいうピースはタバコの銘柄のことですね。
1946(昭和21)年のこの日に
「ピース」が売り出されたことを記念して
愛煙家が制定したそうです。
当時の値段は10本入り7円で
日曜・祝日に1人1箱で限定して販売されましたが
東京・有楽町駅売店では
、販売と同時に1時間で1000箱が売り切れたといわれています。
ピースは今でも高級国産銘柄として存在していますね。
タバコを止めてから随分経ちますが
ピースももちろん過去には吸ったことありますねぇ…
ちょっと独特のヘヴィな感じが特徴的だった記憶が…
そういえばじいさんもタバコ止める前はピース吸ってましたねぇ。
家にはいわゆる「缶ピー」の空き缶が
将棋の駒入れになってたりしてました(笑
ピースの缶にほのかに残るタバコの香りが
イメージとして強く残っています。
それが何とも言えずいい香りなんですよ…
いけん、こんなこと書いてるとタバコ吸ってみたくなります(苦笑)
もう止めてから随分経ちますが
いまだに「あーこういうときは一服だよなぁ…」と
無性に吸いたくなることがたまーにあるのです。
今の身体で吸ったら速攻血管が収縮して詰まりそうなので
怖いから吸いませんが…(笑
さてさて
本日は「ペンタックスS3」のカメラ修理を行っています。
1961年発売のM42マウント機です。
当時の対応レンズであるスーパータクマーレンズを使用した場合で
レリーズによって「絞り込み」「シャッター動作」「絞り開放」までの
一連の動作を自動で行う「完全自動絞り」を実現したカメラです。
もう数年もすると完全自動絞りは一眼レフに当たり前の機能となりますが
まだこの時点では手動で絞り込んでからレリーズしないといけなかったり
絞り込レリーズ連動しますがしますが開放は手動で行ったりと
自動絞りも当たり前の機能ではありませんでした。
特にM42マウントはねじ込みマウント以外は
いろんな使用のレンズが存在するので手動絞り込みの場合が多いです。
ちなみに当時の一眼レフレンズに
「AUTO」表記があるものが多いのは
大抵の場合、「自動絞り」のことを指しています。
「S3」では完全自動絞り以外にもシャッターダイヤルが
「等間隔式」になったり、SS最高速が1/1000になったり
スクリーンがクロスマイクロプリズムになったりと
使い勝手がS2に比べるとかなり現代的になってきています。
フィルムカウンターだけはまだ自動復元とまではいきませんでした。
それは次の「SV」に持ち越されます。
機能的にはそれまでのペンタックスの最高級器「K」に並んでいます。
使い勝手の点では上回っていると思います。
「SV」までのアサヒペンタックス系のカメラは
当時からなにもされていない個体であれば
まず間違いなくシャッター幕の劣化が問題になり
幕交換を前提とした修理となります。
ただ、今回の「S3」は幕にしなやかさもあり
過去に幕交換を行っているものと思われます。
それでもずいぶん前のことかとは予想されます。
今回の「S3」は幕の硬化、シワ、ヨレ等がないにも関わらず
シャッター後幕が走行しません。
全く走行しないわけではなくSSをいくつに走行しようが
完全いシャッタ-全開のまま少し固まった後
思い出したかのように「よっこいせ」とゆっくり走行する感じです。
走行後はミラーもちゃんとダウンします。
幕軸及び幕駆動部に汚れ・古い油脂・錆等で
相当動きにくい状態になってるのかと予想されます。
あまりに錆びついているようだと結構修理は難航するものと思われます。
撮影には全く使える状態ではないですが
それでも一応は動くので何とかスムーズに
本来の動きになるように整備を行っていきます。
ここからさらに分解を進めて
幕軸や駆動部の状態を確認するのですが
思っていたよりも錆びつき具合が尋常ではなく
これはなかなか時間がかかりそうです。
手で動かしてもかなり重いと感じるほどの動作不良です。
こういう状況だと一発で簡単に直るという方法はないと思われるので
錆びた部分を必要な分だけ根気よく磨いて
薄く注油を行い本来のスムーズさをとり戻す作業を行っていきます。
こういう場合は焦りは禁物です。
しっかり落ち着いて時間をある程度気にせずに
集中して作業を行っていきます。
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