今日は「国旗制定記念日」だそうですよ。
1870(明治3)年のこの日(旧暦)に
明治政府が日の丸を国旗とする商船規則により
国旗のデザインと規格を示したことに由来しています。
新暦だと2月27日となるそうです。
当時の規格は、縦横の比率は7:10で
日の丸が旗の中心から旗ざお側に
横の長さの100分の1ずれた位置とされていたそうです。
現在では多少変更され
国旗の縦横の比率は2:3
日の丸の直径は縦の長さの5分の3
日の丸は旗の中心の位置。色地は白色、日の丸は紅色とされています。
昔は多くの家で国民の祝日には国旗を玄関に掲げていたものです。
祝日は「旗日」と言われていましたものね。
私の実家も私が幼い頃はそうしていました。
だから当時は多くの家にそれなりのサイズの
日の丸の国旗があったと思います。
今はきっとちゃんとした国旗が家にあるほうが少ないですよね。
今では自衛隊やその関連の施設くらいでしか
祝日に国旗を掲げているところありませんものねぇ…
ちょっと寂しい気もします(笑
さてさて
本日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
やはり「SP」はコンスタントに修理依頼のあるカメラです。
現存数が多い上に使いやすく
ユニバーサルマントであるM42マウントで
ペンタックスのレンズ以外にも
非常に多くの交換レンズの選択肢があることも魅力です。
当時も大ヒットした超人気カメラでしたが
現在でも非常に人気の高いカメラだと思います。
シンプルなねじ込み式マウントが故に
レンズ側からの絞り値伝達機構はまったくありません。
そのため内臓露出計は「絞り込み測光」で行います。
実際に使用する絞り値までレンズを絞り込んで
測光を行います。絞り値によっては
相当ファインダーが暗くなります。
使いこなすには多少の慣れが必要かとは思いますが
慣れてしまえばさほど不便と感じないと思います。
お預かりしている「SP」はシャッタ-が切れない状態です。
シャッター幕位置から判断して
シャッターはチャージされた状態のようです。
少し調べてみるとシャッターはチャージされているのに
ミラーはチャージされていないようです。
一般的な一眼レフ機は巻上レバーを巻き上げることで
「フィルムを次のコマに送りカウンターを進める」
「シャッターをチャージする(シャッターが切れる位置にする)」
「ミラーをチャージする(ミラーを動作するバネを引っ張っておく)」
以上3点の動作を主に行うのですが
ミラーのバネを引っ張った際にチャージロックが頻繁に
空振りするようでミラーのみが
チャージされない状態になってしまうようです。
レリーズの際にはまずミラーがバネの力で跳ね上がって
それから連動してシャッタ-が作動する仕組みになっているので
ミラーがチャージされずに動かないと
レリーズしても何もアクションは起こりません。
とりあえず応急処置でシャッターを切れるようにしてみると
シャッター自体は動作するのですが
今度は高速シャッターの精度に問題があるようで
1/1000はほぼ開かず1/500も1/3ほど開きません。
先幕と後幕の幕速バランスが幕軸の汚れ等で
崩れてしまっているようです。
そのあたりの整備も含めて各駆動部を清掃整備していきます。
絞り込み測光でマウント側からの露出計連動がないので
露出計回路はシンプルです。
それもあって整備性は非常に良好なカメラです。
「SP」といえばプリズム腐食も定番のトラブルですが
今回はプリズムは腐食もなく非常に良い状態です。
過去…といっても随分昔だと思われますが
プリズム交換を行っているのではないかと思われます。
これからさらに分解も進めて
一通りの整備を行っていきます。
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