日別アーカイブ: 2025年1月26日

ヤシカリンクス14のカメラ修理

今日は「モンチッチの日」だそうですよ。
モンチッチの誕生日である
1974(昭和49)年1月26日が由来となっています。
モンチッチ誕生の年が私が5歳になる年なので
小学生の頃とかはモンチッチのブームの最中で
いたるところに置いてあったり、ぶら下がってたり
なにかにつかまっているモンチッチを見かけたような記憶があります。
私の家はじいさんばあさんとの3人暮らしだったので
それほど縁がなかったですが友達の家や
親戚の家に行くと必ず一つは見かけたような気がします。
懐かしいですし今見てもかわいいですよねぇ…
「モンチッチ」とは、フランス語で「わたしの」を意味する
「モン」と「小さく可愛いもの」を意味する「プチ」で
「わたしのカワイイもの」を意味します。
また、「モンキー」の「モン」と
おしゃぶりをいつも「チュウチュウ」と吸っているので
「モンチッチ」という名前が付けられたのだそうです。
男の子と女の子の双子という設定で
「モンチッチくん」と「モンチッチちゃん」なのですよね。
ちなみに誕生から50年経った現在でも現役で
最新グッズが販売されています。
こういう小中学生の頃に馴染みあるグッズとかを見ると
あまりの懐かしさについつい欲しくなっちゃうのですよねぇ(苦笑)
また余計なものが増えるので自制しなくては…(笑

さてさて

本日は「ヤシカリンクス14」のカメラ修理を行っています。
「リンクスシリーズ」は明るいレンズを搭載する
レンズ固定式の高級機シリーズです。
「リンクス14」はそれまでの「リンクス5000」のレンズを
ヤシノンDX45mmF1.4の大口径レンズに変更したモデルです。
ボディに対してもレンズの大きさがひときわ目立っていて
独特の存在感のあるカメラです。
リンクスシリーズはレンズシャッター機では
珍しいSS最高速が1/1000であることも
セールスポイントの一つでしたが
「リンクス14」ではレンズの大口径化の影響もあり
最高速は1/500に抑えられています。
シャッターユニットはコパルSVEです。
内蔵露出計はCdSを使用したもので
当時の使用電池はMR9水源電池です。

お預かりしている「リンクス14」は
まずシャッターが全く開きません。
レリーズすると作動音は聞こえるのですが
シャッター羽根は全く動かない状況です。
SSを変化させても変わりはありません。
おそらくは油分や汚れによる羽根固着と思われます。
加えてピントリングは比較的スムーズに回るものの
ファインダー内の距離計二重像は全く動きません。
ファインダー下部の連動部が固着しているものと思われます。
さらに電池が長く入れっぱなしだった時期があるらしく
電池室裏のハンダ付け部は緑青で覆われていて
リード線は当然ながら断線しています。
前面の露出計SW部にまで緑青が拡がっている状態です。
全体的に入念な清掃整備が必要な状態です。

全体的な外観もですが鏡胴のデザインも
翌年に出る「エレクトロ35」のデザインに似通っています。
シャッターユニットこそこちらは機械制御で全く異なりますが
巻上部のやレンジファインダー部の構造も
かなりエレクトロに近いものがあります。
これから分解を進めて修理と並行して
一通りの清掃整備を行っていきます。

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