オリンパスオートアイのカメラ修理

今日は「かいわれ大根の日」だそうですよ。
うーん、かいわれ大根、長らく口にした覚えがない。。。(汗)
だいたい普段がコンビニやお弁当屋さん頼みの食生活なので
野菜が圧倒的に不足しているのですよねぇ。。。
かいわれは発芽直後の芽と茎だから
ビタミン、ミネラル豊富で身体に良いはずなのですよね。
せめてたまに食べる「チャンポンめん」に入れて
食べると良いかもしれないなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスオートアイ」のカメラ修理を行っています。
1960年発売のカメラです。
レンズシャッターのレンジファインダーカメラですね。
いわゆるオート露出の先駆けとなったカメラです。
モデル名の「オートアイ」もオート露出であることを意味しています。
セレン光電池を使用したシャッタースピード優先オートを搭載します。
ちょっと面白いのがオートで選択される絞り値が
ファインダー内に表示されるのですが
円盤に印刷された絞り値がクルンと回転して表示されます。
全く回らなかったり、回りすぎてしまう場合は
オート範囲外のマークが表示されます。
レンズはD.ズイコー45mmF2.8を搭載します。

お預かりしているオートアイは
もともとご依頼者さまのお父様のカメラなのだそうです。
ご依頼者様が子供の頃、持たせてもらったときに
落としてしまい、それから全く使っていないのだそうです。
ある意味、非常に思いで深いカメラだと思います。
おそらく落としたときになくなってしまっただと思われますが
巻戻しクランクが欠落していて
このままでは巻戻しが非常に困難です。
さらにこれも落下の影響かと思われますが
ファインダー内の二重像が全く見えません。
最も心配される露出計は今のところ全く動いていないようです。

写真は一通り整備が終わった状態でのものです。
欠落していたクランクは中古部品で補充しました。
二重像が全く見えていなかったのは
ファインダー内のハーフミラーが外れて
おかしな向きになっていたことが原因でした。
ハーフミラーはどちらにしろ劣化が激しかったため
こちらも交換で対応しています。
露出計不動の原因は内部配線の劣化のためでしたが
やはりセレンもそれなりに劣化しており
配線を変えただけではとても撮影に使えるほどの精度は出ませんでした。
内部抵抗等の変更で何とか
ネガフィルムであれば普通に使えるほどの精度には復活しました。
その他、シャッターユニット、絞り羽根、レンズ清掃等々
一通りの整備を行っています。
40年ぶりくらいに使うことになるのだと思いますが
改めてオートアイでこれからも色々な思い出を
撮影していただければと思います。

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