ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「花まつり(灌仏会)」ということで
お釈迦様の誕生日なのですね。
子供の頃、通っていた幼稚園が仏教系で
確かこの日はお祝いだったような記憶が。。。
この頃はお釈迦様の」いろんなエピソードが載った
絵本を読んだり聞かせられたりしていたと思います。
でも花御堂に甘茶をかけた記憶はないなぁ。。。
やっててもおかしくないのだけど。。。
40年以上前の話なので
さすがに記憶がかなりあいまいです(苦笑)
確か昨年も同じことを言ったような気がしますが
クリスマスやハロウィンが盛り上がるよりも
「花まつり」が盛り上がるほうがいいと個人的には思うのですが。。。
まぁ、今年はちょっと特殊な状況なので無理ですが。。。

さてさて

本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
「ニコマート」は「ニコン」の中級機を担うブランド名で
機械制御シャッターの「FT系」と
電子制御シャッターの「EL系」が存在します。
今回の「FTN」は前モデルのFTに
開放F値補正機能(いわゆるガチャガチャ)が追加され
レンズ交換の際の開放F値セットが簡単になり
ファインダー内にSS表示もされるようになったモデルです。
非常によく売れたカメラで
おそらく現存するニコマートの中では最も数が多いモデルだと思われます。
この時代のフラッグシップは「ニコンF」で
操作系も異なるので純粋な意味での
サブカメラにはならなかったかとも思いますが
その丈夫さや堅牢性はFに負けないほどだと思います。

お預かりしている「ニコマートFTN」も
若干の高速シャッターの精度不良やみらーの粘りはあるものの
機械的な部分は一通り動作しています。さすがですね。
もちろんもっと軽くスムーズに動くように整備すれば
精度もでてきますしまだまだ長く使える状態になると思います。
問題なのはやはり露出計で
指針が全く安定しません。ただ、指針の動きから予想して
いわゆる抵抗不良とかではなく接点の接触の問題かな。。と思われます。

写真は分解し始めて間もなくのものですが
この後、電池室からの配線交換や抵抗の清掃を行い
露出計指針は安定するようになったのですが
今度は明るさが変化しても指針の位置がほとんど変わらなくなりました。
受光体(CdS)に問題があるのかもしれません。
なかなか一筋縄ではいきません(苦笑)
先にミラー駆動部やシャッターユニットの整備を行ってから
じっくり露出計トラブルの原因も探っていきます。

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