ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「敬老の日」なのだそうです。。。
未だに「敬老の日」というと
9月15日のイメージが離れないですねぇ
それは体育の日や成人の日も同様なのですが。。。
おまけに祝日を固めて連休にすると
確かに嬉しいですが(まぁ私には関係ないのですが)
どの日が何の日なのかわからなくなってしまいますねぇ
「敬老の日」は元々1947年から始まった
「としよりの日」が始まりです。
この時に既に9月15日だったのですね。
しかしこの頃から考えるとこんなに高齢者が増えるなんて
想像できていなかったかもしれませんねぇ
私もいいかげんじじいですが
いつまで生きられるのやら。。。(苦笑)
ちなみに敬老の日がいわゆる「ハッピーマンデー」になったのは
2003年ですが(うぉ、もうそんなに前なのね)
従来の9月15日も国民の祝日ではありませんが
「老人の日」とされて記念日として残っています。
9月15日~21日は「老人週間」ともなっているのですね。

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
X-7のブログの時はいつも書いていしまいますが
「いまのキミはピカピカに光って」のCMソングとともに
宮崎美子さん出演のCMで大ブレイクしたカメラです。
カメラそのものも相当売れましたが
それ以上にCMのインパクトが強く
当時カメラに興味なかった方でも
CMを覚えていらっしゃる方は多いと思います。
非常に売れたカメラなので現存している台数も多いのですが
この時代のミノルタ機の多くのモデルに見られるように
プリズム前面に貼られたモルトが加水分解することによって
引き起こされるプリズム腐食の多いカメラです。
ファインダーを覗くと中心より少し下の横方向に
黒い帯が見えるパターンです。
XEやXDでも見られるパターンですね。

今回、お預かりしているX-7も
プリズムが腐食してしまっています。
プリズムは交換で今回も対応しますが
抱えているトラブルはそれだけではありません。
まず電源は入ります。BCも動作し点灯します。
しかしながら露出計は全く点灯しません。
シャッターを半押ししてもどこも点灯しません。
そのままレリーズボタンを押しても基本的には何も反応せず
何度かレリーズを続けていると
思い出したように突然シャッターが切れますが
今度はシャッターが開きっぱなしです。
開きっぱなしになるのは露出計が点灯しないことも関係していそうです。
機械的なトラブルではなく電気的な問題かと思われます。
これはなかなか苦労しそうです。
露出計が上方向に振り切ったままになってしまうことは
良くある症状でこれは絞り連動の摺動抵抗が原因なのですが
電源は入っているのに
全く点灯しないというのはあまり見ない症状です。
基板内トラブルだと修理不能の可能性もありますが
まずは接点やSW類を徹底的に清掃してみるしかなさそうです。
外装は非常にキレイな個体で
おそらくそれほど使われていないのでは?と予想されます。
しかしながら40年経過すると
さすがに使用頻度が少なくても経年劣化はいろいろ起こります。

わかりにくいですがプリズム前面に
劣化したモルトが張り付いているのが写っています。
これがプリズム腐食の原因です。
80年デビューの電子制御機なので
分解はフレキとの格闘です(苦笑)
ここから前板を外して
レリーズ部センサーのチェックと清掃を行っていきたいと思います。
ちなみにX-7は1977年発売のXG-Eがベースになっていますが
このXG系は横走りシャッターをユニット化した
ミノルタならではの独特の構造で作られています。
そのため前板を外すとミラーボックスだけではなく
シャッター機構部もごっそり一緒に外れます。
で、ダイキャスト側に残るのは巻上機構のみといった形になります。
生産コストはおそらく随分下がるのでしょうが
整備性はあまり良いとは言えず
分解組み立ての難易度は高いほうに入ると思います。
というわけで、これから難儀な作業に入るので
集中して慎重に取り掛かりたいと思います。

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