今日は「生姜の日」だそうですよ。
生姜湯とか身体に良さそうですし
温まりますよねぇ
たまに冬場に無性に飲みたくなります。
これからの季節も生姜の出番は多いですよね
冷ややっことか素麺とかで…
練り生姜でお手軽に済ませてはしまいますが
冷ややっこには生姜とネギとポン酢ですよねぇ
どれが欠けても食べる気がなくなるほどです。
ご飯のおかずとしても合いますし
晩酌のお供としてもいいですし
…よく考えたら私、割と1年中結構なペースで
お豆腐(木綿)食べてますね。
夏は冷ややっこ、冬は湯豆腐で…
そしてこれまた結構なペースでポン酢も消費しています。
生姜は冷ややっこのときだけですが…
お豆腐のあのほのかな甘みが好きなんですよねぇ~
あ、でも生姜と言えば
やはり豆腐より魚料理の付け合わせですよね…
カツオやアジのたたき、しめサバ、お寿司のガリ…
そういえば長らく寿司なんて外で食べてないなぁ
(たまにスーパーのパックで買うくらい)
そんな高級なヤツでなくていいから
たまには寿司食べに行きたいですねぇ…
さてさて
本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
小旅行に気軽に持って行けるカメラという由来で
「トリップ」の名がつけられています。
その名の通りコンパクトで気軽に使えるコンパクトカメラです。
構造的にはハーフ判のペンEES-2をそのまま
35mm判にしたような造りになっています。
ピント設定は目測3点ゾーンフォーカスとし
露出はセレン光電池使用の露出計と連動した
プログラムオートです。
露出計の指針は見えない部分にありますが
指針を挟み込みことによって
2速のシャッタスピードと絞りを決定します。
開けてみるとよくわかるのですが
典型的な指針挟みこみ制御が非常にわかりやすく配置されていて
効率よく制御されているのがよくわかります。
セレン光電池使用なので電池も不要です。
露出計が動作しないような光不足の場合には
ペンEEシリーズでもおなじみの
赤ベロがファインダー内に出てきてシャッターレリーズもロックされます。
この機構とレンズを囲むように配置されたセレンのおかげで
うっかりレンズキャップを付けたまま構えてしまっても
そのままシャッターを切ってしまうことはありません。
逆にフィルム装填時の空写し等で
キャップを閉めたままシャッターを切りたい場合には
露出制御をフラッシュモードにすればシャッタを強制的に切れます。
少し話がそれますがフラッシュモードの話が出たので
少し補足しておくとトリップ35のフラッシュモードは
あくまでも露出計が動作しないような暗い中で
フラッシュを使うためのモードです。
明るいところで1/30固定マニュアル的には使えません。
詳細を書くと長くなるので割愛しますが
明るいところで露出計が動作していると
そちらの制御が優先となってしまい
フラッシュモードで絞りを設定していても
その絞りまで絞れない場合もありますので注意が必要です。
トリップは基本的に明るいところでは
オートで気軽に撮るカメラということですね。
構造もシンプルなカメラなので
セレンの劣化を除けば致命的なトラブルは少ないカメラともいえますが
絞りやシャッターの固着や粘りはやはり多いといえます。
ただ今回お預かりしているトリップは
若干の羽根粘りはありますが
それよりもスプールが巻き上げても全く回らなくて
フィルム巻上ができない状態になっています。
フィルム巻上は多くのカメラで
主にスプロケットの歯で行われて
スプロケット歯の大きな力でで巻き上げたフィルムを
比較的小さな力で回るスプールが巻き込んでいくという形になるのですが
スプールが全く回らないとさすがに巻上は空回りしていしまいます。
今回も案の定、ほぼすべてのコマがかぶってしまって
当店に修理に持ち込まれたという状況です。
まずは巻上周りがどんな状況か確認するために
レンズユニットおよびシャッターユニットを
ごっそり外します。ファインダーや露出計も一緒に外れます。
この画像の後でカウンター部を外すのですが
そうするとスプール上部がすべて見える状態になります。
予想はしていたのですが
スプール連動の歯車が大きく3つに割れてしまっている状態でした。
ここのギアはプラスチックなので
もともと劣化して少し脆くなっているところへ
何かの要因で大きな力が加わったのかと思われます。
スプール軸ごと中古良品と交換することで対応します。
巻上の修理整備がある程度終わったら
続いて少し粘りの見られるシャッターや絞りの整備を行い
レンズ・ファインダーの清掃を行い
露出計オートの調整を行っていきます。
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