今日はこれといった記念日のない日なのですよね…
これほどいろんな記念日が制定されていても
月に何度かはこういう日がありますね(苦笑
ところで全く関係ないのですが
次の定休日には「人間ドック」に行ってきます。
数年前の2月に脳梗塞を起こしてから
この時期に人間ドックに行くのが恒例となっています。
ちょうど脳の定期検診(MRI)もこの時期に行うので
1月は通常の通院と合わせて毎週のように通院です。
この時期は寒くてあまり出かける気にもならず
ちょうどよいのでドックもこの時期にしています。
おかげさまで大きな問題は今のところ見つかっていないのですが
小さなトラブルはなんだかんだ人間ドックで見つかって
対処しています。
中には放置しておくと怖いことになるようなモノもあったので
やっぱり自覚症状がなくてもこの年齢になると
定期的にある程度は身体を調べないとダメなのでしょうね。
個人的な考えなのですが自然界本来での人間の身体の
耐用年数って50年程度な気がします。
社会的に成熟しているから寿命が延びてはいますが
50歳過ぎると本来の耐用年数を超えているから
不具合もいろいろ出てきますし
メンテナンスや定期点検はより入念に行わないといけないのかと考えます。
古いカメラや機械と同じようなものですね。
機械以上に維持に手がかかりますし華奢でもありますが…(笑
使用期限の超えた少々動きにくくなってしまった身体や頭と
なるべく長く上手く付き合っていかなければと思います。
今度の検診も大きなトラブルが出なければよいのですが…(苦笑)
さてさて
本日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートブランドはニコンFの時代に
ニコンの中級機クラスに与えられたブランド名です。
機械制御シャッター機の「FT系」と
電子制御シャッター機の「EL系」に大きく二分され
これが後の「FM/FEシリーズ」へと引き継がれていきます。
生産効率を上げてコストを抑えるために
できる限りの外注・外製化を模索していたのだと思われますが
前身ともいえるニコレックスシリーズでは
様々な問題も発生し商業的にも成功と言えない部分もあったため
ニコマートシリーズではシャッターユニットこそ
コパル製の汎用シャッターユニットを使用しつつも
開発製造はニコン基準の品質を確保するために自社内で行われています。
こうして開発されたニコマート、特に先行して発売された
機械制御の「FTシリーズ」は
中級機のスペックではあるものの非常にニコンらしい
頑強なカメラとして評価さることになりました。
商業的にもヒット作となり
特に「開放F値補正操作」(ガチャガチャ)を採用した
「ニコマートFTN」は現存台数も多く
安定した動作から現在でも人気のカメラです。
とはいえ、いかに丈夫にしっかりできたカメラでも
ニコマートFTNも発売から50年以上経つ機械です。
さすがにメンテナンスも何もなしでは本来の動きを保てません。
お預かりしている「ニコマートFTN」も
シャッターはとりえあず動作してはいますが
高速域の精度は出ていませんし
低速時に粘りも出ています。
巻上も明らかに油切れの兆候です。
電池はキチンと抜いて保管してあったようで
電池室へのダメージはほぼ皆無の状態ですが
やはり配線やハンダに劣化があるのか
露出計は動作してはいるものの非常ン不安定且つ
大幅にオーバー傾向(振りが足りない)な状態です。
大きなトラブルはないもののやはり全体的な整備が必要な状況です。
画像はまだまだ取り掛かったばかりの状態ですが
これから機械的な部分と露出計関連の電気的な部分の
整備を一通り行っていきます。
ブラックボディもシルバーに比べると少々レアですが
銘板が「Nikkormat」になっていますね。
輸出版に使われた名称ですね。
細かい部分ですが少しばかり違った雰囲気もあっていいかと思います。
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