ニコンEL2のカメラ修理

今日は「日本茶の日」だそうですよ。
1191(建久2)年のこの日に
臨済宗の開祖・栄西が宋から帰国し
茶の種子と製法を持ち帰ったとされています。
これにより茶を飲む文化が一度廃れた日本において
茶の栽培が再び広まり
日本の貴族だけでなく武士や庶民にも
茶を飲む習慣が広まっていったということです。
日本茶…特に普通のお茶は
なんだかんだ馴染んでいるせいもあって
やはり飲みやすいし美味しいですよねぇ…
毎日の中でコーヒーを飲むことも多いですが
なんとなく口が乾いた…とか、何か飲みたいってときには
やはり温かいお茶を飲むことが多いです。
ただ…普段はお手軽な緑茶パックが多いですが…(笑)
ほとんどの日本茶は不発酵茶である緑茶で
緑茶の種類には、煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶などがあります。
でもやはり煎茶が飲みやすくていいですね。
そんなこと書いてたら何か飲みたくなってきたので
ちょっと書くのを中止してお茶入れてきます。
パックでお湯注ぐだけですが…(笑

さてさて

本日は「ニコンEL2」のカメラ修理を行っています。
1977年発売のカメラです。
ネーミングは「ニコンEL2」で銘板も「Nikon」ですが
要は「ニコマートEL」の後継機種です。
個人的には「ニコマートEL2」のほうがしっくりきますね…
機能的にはニコマートELをAiレンズ対応としたカメラです。
地味なマイナーチェンジ版ともいえますが
機能的にはそれしか変更がなくても
中身はもはや「ニコマートEL」とは全く別物です。
機械的な巻上機構とかミラー駆動はニコマートかた引き継いでいますが
電気回路は全面改良で基板もフレキが使われています。
露出計受光素子もCDSではなくSPDに変更されており
中身、特に電子制御関連に関しては「ニコマートEL」よりも
かなり次期モデルの「FE」に近いモノがあります。
それもそのはずで開発はニコンFEと並行して行われたそうで
露出制御用ICはFEと共用なのだそうです。
FEの登場が翌年の1978年なので当然とはいえば当然かもしれません。
FEが翌年発売されたこともあって「EL2」は比較的
見ることの少ないカメラです。

お預かりしている「EL2」は一通り動作はしていて
撮影にも使えるレベルではあります。
ただ長い間未整備な個体のためフィルム室等
分解しなくても見えるモルトは全て劣化しています。
当然内部のモルトもそうだと思われます。
そしてシャッター羽根の汚れ等の影響だと思われますが
高速シャッターが少々不安定です。
加えてネガであればまず問題ないレベルですが
露出計もオーバー目です。
そのあたりの電気的調整も含めてリフレッシュが必要かと思います。

まだ取り掛かり始めでこれから本格的に分解整備を始めます。
この状態でもわかりますが基板付近の様子が
ニコマートELとは全く異なります。
これだけの内部変更を行っている割には
整備性はさほど悪くありません。
さすがにFEのほうが整理されてはいますが…
このタイプのカメラはいったん取り掛かると
効率よく且つ丁寧に作業して
なるべく早く閉じてしまいたいので
これから集中して作業を行います。
(要はあまり分解した状態で放置したくない(苦笑))

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