ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「暑中見舞いの日」だそうですよ。
1950(昭和25)年のこの日に
当時の郵政省が初めて「暑中見舞用郵便葉書」を
発売したことに由来しています。
1986(昭和61)年から、くじ(懸賞)付きとなり
愛称も「かもめ~る」となった。懐かしいですねぇ
しかしながら郵便需要の減少などに伴い
2020年度の発行をもって終了しています。
以後、日本郵便は暑中見舞いや残暑見舞いなどに使える
絵入りはがきを発売しています。
実際に暑中見舞いを出す時期は…
これもいろいろあって
暦の上で一年で最も暑さが厳しいとされる「暑中」の期間とはなるのですが
その「暑中」は「夏の土用」(「立秋」前の約18日間)とする場合や
二十四節気の「小暑」(7月7日頃)から「立秋」(8月7日頃)までの
約1ヵ月の期間とする場合があり
さらに梅雨が明けた後という条件が加えられる場合もあるそうです。
私も現在は暑中見舞いも年賀状も書かなくなったので
使うことはもうないでしょうね…
これも時代の流れですねぇ

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
「オリンパスOM-1」と並んで
「小型軽量機械制御一眼レフ」として
数少ない存在のカメラです。
先行する「OM-1」が唯一の存在だったこのジャンルに
明らかに「OM-1」を意識して開発され
1976年に発売されたカメラです。
ペンタックスMシリーズの初号機ですが
Mシリーズの本流はこのすぐ後に発売された
「ME」でありその後も「ME」の派生機種や後継機は発売されますが
「MX」はそのままとなり
次世代の「Aシリーズ」では「MX」の後継機は開発されませんでした。
純粋な機械制御一眼レフとしてはペンタックス最後の機種ともいえます。

お預かりしている「MX」は
やはり長期間しまい込まれ眠っていたものです。
シャッターは一通り動作しますが
やはり動きは非常に悪く
精度は全く出ていない状況です。
「MX」は使い続けられていた個体でも
先幕・後幕の幕速バランスがかなり狂いやすいカメラで
そのあたりは定期的に点検整備が必要なカメラです。
今回はそれに加えどうやら電池室に
長期間電池が入れっぱなしになっている模様です。
…というのも…電池室の蓋が完全に固着していて
まったくビクとも開かなかい状態です。

電池室は下カバーごと外せばとりあえず
内部の様子は見ることができます。
カバーを外すと中から真っ黒に腐食した
LR44電池がゴロンと出てきました。
もちろん蓋側の端子は腐食で全く導通しない状態です。
電池室蓋は無理にこじ開けようとしても
舐めるのが関の山なので
溶剤を使って時間をかけて緩める処置を行います。
配線等にも当然ダメージがあって
それらの処置を行ってやっと露出計が復活したのですが
今度は露出計がかなりでたらめな値を示す状態です。
いろいろ原因を探っていくと
ひとつはシャッタースピードダイヤル連動の摺動抵抗の
汚れによる接触不良。
そして、プリズム上に配置されている可変抵抗の接触不良です。
ここの可変抵抗は干渉防止に上カバー上に
貼られている巨大なモルトに触れている箇所なのですが
それがいつものごとく加水分解で崩壊し
可変抵抗の接触部に腐食を引き起こしている状態でした。
可変抵抗の可変部を磨き上げることで何とか
復活させることができました。
「MX」はここだけは他の「Mシリーズ」の例にもれず
内部モルトが非常に多く使われているカメラですが
やはり加水分解したモルトはいろいろなトラブルを引き起こします。
他にも問題がないか入念に確認しながら
整備を行っていきます。

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