日別アーカイブ: 2018年4月27日

フジカST701のカメラ修理

明日からいよいよGWですね!
9連休という方も多いのかな。。。
ちなみにトップページでもご案内していますが
当店は4/29、4/30は通常営業で
5/1~5/5をGW休業とさせていただきます。
5/6からは通常営業です。
まぁ、どこにも行く予定はないですし
多分、ほとんどお店に引きこもっているとは思いますが。。。(笑)

さてさて

本日は「フジカST701」のカメラ修理を行っています。
富士フイルムのカメラということで
「フジカ」ですね。フイルムでは国内№1のメーカーですが
フィルムカメラの印象はちょっと地味かもしれません。。。
(デジタルになってからは非常に存在感のあるメーカーでもありますが)
とはいえ、国内ではかなりの古参メーカーで
フジカシックス、フジカフレックス、フジペット、フジカ35。。。等々
しっかりしたモデルを古くから生産しています。
35mm一眼レフの分野では少々出遅れはしましたが
今回、ご紹介の「STシリーズ」が有名です。
少々わかりにくいのはM42マウント採用機ではあるのですが
絞込み測光のモデルと開放測光可能のモデルが混在し
加えて、フジが用意した交換レンズ群も
絞込み測光用の通常のM42マウントと
独自の開放測光機能を持ったSTマウントが混在してしまっています。
今となってはM42マウント機は
絞込み測光のみのシンプルなもので
汎用性が高いほうがいいような気がしますが。。。。

今回、お預かりしている「ST701」は
「STシリーズ」で最初に発売となったモデルです。
発売開始は1970年です。
絞込み測光でボディの絞込みボタンを押している間のみ
露出計が動作します。
布幕横走りの機械制御シャッターで最高速は1/1000です。
非常にシンプルで使いやすいカメラだと思います。
スタイリングも端正で飽きのこないデザインだと思います。
今回、お預かりしている個体はブラックですが
シルバーもなかなか捨て難いと個人的には思います。

お預かりの個体ですが。。。
まず電池室に腐食が見受けられます。
電池を入れてみたところ電池接触面の一部が腐食しているため
そのままでは通電せず、アルミ箔を挟んでやると通電します。
電池室内の磨きで何とかなるかな。。。と思いきや
上カバーを外してみると
電池室裏面にはびっしりと緑青が付いていました。
(上写真にも小さいですが写っています)
これはもう電池室は交換するしかないですね。
こんな状態でとりあえずでもよく通電するものだと思います。

シャッターは幕軸の動きが少々悪く、清掃・注油が必要です。
ファインダースクリーンは下から拭かれたのか
キズだらけでとてもこのままでは快適にピント合わせができそうにありません。
こちらも中古良品と交換いたします。

M42といえば国産機ではペンタックスSPが有名ですが
フジカSTシリーズもなかなか良いですよ。

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