月別アーカイブ: 2020年11月

キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「アパート記念日」だそうですよ。
1910(明治43)年のこの日に上野に
日本初の木造アパートが完成したのだそうです。
「上野倶楽部」という名前が付けられており
洋風の外観を持つ5階建て70室の賃貸アパートで
上野公園隣接、洗面所・浴槽・電話は共同だったそうです。
結構大きなアパート。。。というかマンションに近いのでは?
それで風呂共同は結構大変そうですねぇ。。。
もう100年以上前の話ですものね。
それにしても都内(特に23区内)の家賃の高さには
まいっちゃいますよねぇ。。。
もはや私はいろいろなタイミングを逃しちゃったので
一生、賃貸アパート住まいだとは思いますが
都内の家賃払っていることを考えると
地方だったら戸建て買えちゃいますものねぇ。。。
まぁ、仕事のことやら
これから自分が朽ちることを考えると
便利の良い都内からは離れられない気がしますが。。。
いや、ほんと徒歩だけで毎日の生活が完了する環境でないと
いざというとき本当に困るような気がします。。。
(なんといっても気ままな一人暮らしだからねぇ)

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
1978年発売の「カメラ・ロボット」です。
正に当時の最先端の電子技術を満載としたカメラです。
やはり一番の売りは5モードオート露出でしょうか
(プログラムAE、絞り優先AE、SS優先AE
絞込実絞りAE、スピードライトAE)
前年に世界初の両優先AE搭載機のミノルタXDが発売されていますが
それを超えるスペックで登場したことになります。
この時代のキヤノンを代表するカメラだと思います。
私も中学生の頃に憧れたカメラです。
スペックがどうこうというより
単純にカッコよかったとい記憶が残っています。
うちはじいさんがニコン党で
当然家にあったカメラもニコンがメインだったから
スタイリッシュなキヤノン機が妙に羨ましく感じられました。
今、考えると、ただのないものねだりだったのですが。。。(笑)
そんな個人的な家の事情はともかく
高価な高級機であったにも関わらず
A-1はヒットしたカメラです。
70年代のカメラを語る上で決して外せない1台だと思います。

そんなA-1もデビューして40年以上が経過します。
バリバリの電子制御機であるA-1は
やはり電子部品関係にトラブルがあると
修理不能のことも多々ございます。
今回、お預かりしているA-1はご依頼者様が
新品で購入しずっと使い続けているものだそうです。
使う頻度はさすがに落ちてきているのだと思いますが
非常に大切にされ続けているのが美しい外観からもわかります。
さすがに経年劣化はそれなりに起こっていて
キヤノンAシリーズでは定番のシャッター鳴きが発生しており
モルトも全滅の状態です。
シャッター周りに油切れの兆候も見え始めており
高速シャッターでは幕速のバランスも崩れてしまっています。
。。。とはいえ致命的なトラブルもなく
通常の整備一式で
快調な状態に戻るだろうな。。。と思っていましたが。。。
分解前の現状チェックで
低速シャッターの制御で異常があることが発覚しました。
1/8以下の低速時に表示も実測も1/30あるいは1/15で
切れてしまうようです。
もちろん電子制御機なので
低速シャッターはガバナ制御とかではありません。
これは参った。。。明らかに電気的な問題です。
とはいえ、せっかくお預かりしているもので
乗り掛かった舟です。
いろいろ調べてみると(そうとう時間かかりました)
どうやら電子部品がダメなのではなく
フレキの接触(正確に言うとフレキとダイヤル基部の接続部分)に
問題があるようでその部分のフレキを交換することで
症状は改善され全く問題なく
低速シャッターも動作するようになりました。
でも今回は正直言ってたまたまです。
SS制御のできない、あるいはオート制御のできないA-1は
通常は修理不可案件です。

どうにかこうにか完成となった状態です。
こうしてみるとやっぱり文句なしにカッコ良いカメラですねぇ
SS制御不良もあったので
通常以上にいろいろなパターンのテストを繰り返し
長めに様子見をしている状態でしたが
もう最終チェックを残すのみといった状態です。
ご依頼者様の40年以上の思い出が詰まったカメラです。
これからもまだまだ活躍していただければと思います。

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キヤノン4Sbのカメラ修理

11月は毎日のように「いい〇〇の日」という
記念日が連続する月ではあるのですが
今日も「いいりんごの日」、「いい酵母の日」
「いいたまごの日」。。などなど。。。やっぱりありますねぇ
そんな中に、「いい男の日」なんてのもあります。
今更「いい男」とか言われても(苦笑)
もうそういうものを追い求める歳ではなくなりましたし。。
ただ、この歳になってくると油断するとすぐに
小汚く見えてしまうのでそこは注意するようにはしています。
でもこのだらしない体型を何とかしないと
健康上の問題も含めてマズい気が。。。(汗)
まぁ、どんなおじさん(既にじじい?)でいるのが
世の中の迷惑にならないのかよく考えて行動したいと思います
もうね。世の中を引っ張っていくのは
若い世代であるべきなんだから
あまり余計な考えの押し付けとかしちゃいけないのですよね
それでなくても気が付かないうちに
考え方が凝り固まって
いつまにか新しいものに対する
拒絶反応も出ているはずですし。。。
自分が20代~30代前半の一番パワーがあった頃に
それなりにおじさんの世代がどう見えるものかを
落ち着いて考えてみれば
どうふるまうのが正解なのかが何となく見えてくるような気がします。
そういう意味では「いい男(いいおじさん)」になる努力は
しなくちゃいけないのですよねぇ。。。がんばろ(笑)

さてさて

今日は「キヤノン4Sb」のカメラ修理を行っています。
キヤノンのバルナックタイプカメラの
最高峰と言ってよいモデルですね。
キヤノンお得意の一眼式変倍ファインダーを搭載し
シャッターの最高速は1/1000です。
スロー側も1秒まで対応し
X接点も装備しています。
後継機でもある「4Sb改」と併せて35000台以上作られたそうです。
ボディの造りこみや精度も非常に高いレベルにあり
本家ライツに並んだと称されるモデルです。
(ちなみに4Sbの2年後にライカM3が発売されます)
そんな当時としては非常に高性能で高品質な4Sbですが
発売は1952年で既に60年以上が経過しています。
この時代のバルナックコピー機で最も心配されるのは
やはりシャッター幕の状態です。
今回、お預かりしている4Sbもシャッター幕は酷い状態で
硬化しているとかピンホールがとかのレベルではなく
一部劣化が進んで破れてしまっている状態でした。

何故、今回の画像はこんなに左に寄せてしまったのか。。。(汗)

バルナックタイプのカメラの一部には既に交換歴があって
幕の状態の良いものもありますが
基本的には幕交換が前提の整備・修理となります。
見た目に一応、穴や破れがない幕だったとしても劣化が進んでいて
硬化しているものがほとんどです。
巻きグセがついていたり波打っているようなしなやかさのない幕で
どんなに整備してもまともシャッターが動くわけはありません
逆にシャッター幕さえ交換してやれば
水没品や酷いショック品や分解品は例外としても
普通の状態のものであれば現在でも快適に動作する状態になります。
今回の4Sbも整備後は1/1000の精度もしっかり出ており
使い心地も非常に気持ちよい状態に復活しています。
もともと外装コンディションは悪くなかったですが
組立て時に外装パーツも磨き上げたので
ミラ眼も非常にピカピカになりました。
眺めているだけでも満足感を感じられる状態です。
昨日のニッカみたいに巻上レバーのものも便利で気持ち良いですが
ノブ式はノブ式でこれも良いですよねぇ。。。

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タワー5Lのカメラ修理

今日はせていされた記念日ではないのですが
我らが広島東洋カープが1979年のこの日に
日本シリーズを制し始めて日本一になった日です!
忘れもしない3勝3敗の五分で迎えた
1979年11月4日の日曜日、日本シリーズ第7戦
もちろんデーゲームでテレビ観戦でしたが
じいさん、ばあさん、親父、10歳の私で
食い入るようにテレビを見ていました。
4-3で迎えた9回裏近鉄の攻撃、
これを抑えれば4勝3敗で日本一が決定!という場面で
ピッチャーは抑えの江夏豊!
ここで何とノーアウト満塁の大ピンチになってしまいます。
ヒット1本でサヨナラどころか日本一まで持っていかれる
大ピンチです。
結果的にこれを無得点で抑えきって日本一になるのですが
後日、山際淳司による「江夏の21級」として
話題にもなる名場面でした。
(詳しくはWikipedia等で)
今考えてもハラハラドキドキの連続の場面で
日本一が決まった瞬間には家族がひとつになったなぁ。。。と
今でも思い出します(笑)
でも昨日の菊池の9回裏2死からのHRもかなり感動したぞ
広島で生まれ育つとカープが刷り込まれますものねぇ
今年のシーズンは終わりますが来年こそは!がんばれカープ!

さてさて

本日は「タワー5L」のカメラ修理を行っています。
タワー?なんじゃそれ?って思う方もいますよね?
いや、実は私もそう思いました(苦笑)
このカメラ、ニッカ製なのですが
アメリカの代理店「Tower」ブランドとして
発売したカメラです。
「ニッカ5L」というべきカメラなのですが
ニッカにも正規の国内ラインナップに「5L」というモデルはありません。
簡単に言えば「ニッカ5」をベースに
巻上をレバー式に変更したモデルといってよいかと思います。
わかりくいので先に画像を。。。

レンズは当店のテスト用レンズです。
シャッターの最高速は1/1000ですが
シャッタスピードは倍数系列ではなく
高速側で1000、500、200、100、50、25となっています。
ニッカ5がベースのため、もちろん背面はフィルム装填時に
開くことが可能です。これは本当に便利ですよねぇ
修理する立場としてもここが開くと分解しなくても
テスターでシャッタスピード計測ができるので本当に助かります。
やはり巻上がレバーなのはこのタイプのカメラだと思うと新鮮で
またその巻上フィールがなかなか良く
「あ、これは好きな人が多いかも。。。」と一発で思いました。
巻上レバータイプのニッカはこれ以外にも
ⅢFの後期とかヤシカYFとかという選択も
なくはないのですが。。。これはまた少し異なりますね。

そんなタワー5Lですが
お預かりした時点でも一応一通りは動いていました。
心配される幕の状態も悪くありません。
しかしながらさすがに年月の経っているカメラで
近年は全く整備もされていなかった個体だと思われますので
各部の清掃や注油は必要な状態です。
細かいところを言えばニッカ5譲りのシンクロ自動切替の
動作不良でしたがこれも整備して
1/25以下で自動的にX接点に切り替わるようになっています。
整備後は高速シャッターも低速シャッターも
全く問題ない精度で安定して動作するようになりました。
もちろんファインダーも清掃済みで非常にクリアです。

元々外装はキレイな個体だったので
非常に良いコンディションになったと思います。
巻上や上品なシャッター音が気持ちよいので
空シャッターを切っているだけでもなかなかの快感です。
撮影に使うともっと気持ちよいでしょうね
もう少し様子見をしてご依頼者様に完成連絡いたしますが
速くご依頼者様にもこの気持ちよさを味わっていただきたいと思います。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は「書道の日・習字の日」だそうですよ。
小学校の頃、左利きを直すために
最初は硬筆を習いに行かされて
そのまま習字(書道)にも通ったなぁ。。。
あの頃の私の地域での小学生の習い事と言えば
「そろばん」と「習字」が定番でした。
(公文行っている連中が少しいたかな)
どっちも近所だったから
学校の続きみたいで楽しかった思い出しかないなぁ(笑)
学習塾らしい塾に行ったのは高校受験対策で
行き始めた中3が最初で最後だったけど
あれは役に立たたなかったな。。。(苦笑)
悪友とつるんでさぼって悪さしたことしか記憶にない。。。
話が逸れました。。。
結局、習字には行かされたものの
左で書くことは直らなかったのですよねぇ
習字教室にいるときだけ右で無理矢理書いていましたけど
学校でノートとったりするのに
右だと早く書けなくて追いつけないし。。。
でも筆の扱い方は覚えられたし
左で書くにしたってキレイな字の書き方が少しわかったし
それなりに今でも役に立ってますよ。
少し前に覚えるために百人一首を筆ペンで
書きまくったのだけど(まだ覚えられていませんが)
久しぶりに習字を習っていた頃のことを少し思い出しました。
いまでも子供向けの習字教室なんてあるのかな。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
孤高のハーフサイズ一眼レフカメラです。
ハーフサイズ専用のカメラとしては
私の知っている範囲だと唯一の一眼レフではないかと思います。
ペンFシリーズはさらにその構造も
通常の一眼レフとは全く異なる方式で作られているので
あの独特のペンタプリズムの出っ張りのない
妙に巻き戻し側にレンズがオフセットされたデザインとなっています。
(これがまた魅力の一つですが)
機械的に他に例のない構造でさらにハーフ判の一眼レフ
人気が出ないわけがないですよね。
当時もそうですが今でも非常に人気の高いカメラです。
構造的なハイライトはやはりロータリーシャッターでしょうか。。。
パックマンみたいに一部が欠けた形の円盤が
くるんと1回転することで露出します。
その構造上、常にシャッターは瞬間的に全開なので
全速でフラッシュシンクロすることができます。
つまり1/500でシンクロできるわけですね。

お預仮している「ペンFT」はちょっとレアなブラックボディです。
FTにだけ設定があったのですよね。
なかなか現物を見ることは少ないです。
その上、非常に外観もキレイな個体です。
ひととおり動作はしてはいるのですが
巻上に妙な引っかかりがある状態です。
一緒にF.Zuiko Auto-S 38mmF1.8 レンズも装着した状態で
お預かりしているのですがこちらも絞りに油シミがあり
絞り羽根の動きも緩慢です。
ボディと併せて整備清掃一式を行います。

写真は整備が一通り完了した後のものです。
うーん、やっぱりかっこいいですね。
巻上の引っかかりはシャッターを切った際の
巻上ロック解除がうまくいっていないことが原因でした。
もう少し詳しく書くとロック機構の一部部品が変形しており
ロック解除しても少し引っかかってしまっている状態でした。
もちろん変形を修正し現在は症状も出ていません。
他、シャッタユニット、ミラー駆動部等
ペンF系は定番トラブルの起こる箇所は決まっているので
そのあたりの予防も兼ねて一通りの整備をしています。
FTで毎回問題となるハーフミラーは
今回は交換しなくてもよいかと思っていたのですが
ファインダー清掃を行いメインのプリズムや小プリズム、
拡大用のレンズ等がキレイになると
妙にハーフミラーの劣化が目立ってきたことと
お預かり時にはあまり気にならなかった
スクリーンにもともとある引っ掻き傷も目立つようになってきたので
スクリーンとハーフミラーも中古良品と交換しました。
おかげでファインダーは非常にクリアになりました。
露出計は元々かなり良い精度が出ていたのですが
ハーフミラーとスクリーンがクリアになった関係で
少しずれてしまったのでさらに精度が出るように調整しています。
元々キレイな外観に負けない中身になったと思います。
レンズの清掃及び絞り羽根清掃も行いこちらもクリアになりました。
絞り羽根の動きが粘っていたのは油のせいもありますが
絞り羽根を抑えているプレートに変形があり
そのせいで特に戻り時の動きが緩慢になっていたようでした。
もちろんこちらも修正して現在は非常にスムーズに動作しています。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は11月1日。。。記念日がたくさん制定されています。
「すしの日」、「泡盛の日」、「野沢菜の日」
「本格焼酎の日」、「ソーセージの日」。。。等々
いやいや、これ飲んで食べて大変なことになりますね!(笑)
そんな中、食べ物や飲み物ではなく
「スーパーカーの日」が制定されています。
スーパーカーブームの真っ最中に
小学生だった私としてはこれに触れないわけには。。。
制定の由来は簡単に言うと
「スーパーカーは全てにおいてナンバー1」ということで
「1」が三つ並ぶこの日に制定されているのだそうです。
今でもスーパーカー的な存在であるフェラーリやランボルギーニ
ブガッティなんていうクルマが
とんんでもない価格で新車でも売られていますが
個人的にはやはり70年代のスーパーカーブームのクルマに
魅力を感じてしまいます。(買えませんが)
カウンタックとか512BBとか930ターボとか
ミウラとかディーノとかヨーロッパですね。
未だにモーターショーとかのイベントで
こういうクルマを見かけると眺めているだけでワクワクします。
でも買えないので
プラモやミニカーに手を出してしまうのですね(笑)
作っていないプラモや箱から一度も出していないミニカーが
たくさんあるのですがどうしましょう。。。(汗)
ほんとね、衝動買いの悪癖は止めないといけません(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズとして最初に登場したカメラですが
Mシリーズの中では意外と異端児的な存在で
シリーズ中、唯一の横走りシャッター機であり
機械制御シャッター機です。
Mシリーズ自体は非常にコンパクトな
一眼レフをラインナップしたシリーズで
特にMXはその分野で先行するオリンパスOM-1を
相当意識して開発されたと思われます。
幅、高さ、奥行きの寸法で全て0.5mmずつ
OM-1より小さくできているのは意識してないわけがないですよね。
巻上フィーリング等の使い心地には
かなり方向性の違いがありますし
露出計は後発のMXはLED式です。
ジャンルとしては同じような感じですがOMとMXは
結構な違いもあります。あとは好みによるところですかね。
あ、ズイコーレンズとペンタックスMレンズの
写りの違いも好みの分かれるところかもしれません。
もちろんカメラとしてはどちらも良いカメラです。

お預かりのMXは
これまでおそらく未整備のMXらしく
一通り動作してはいるのですが
あちこちの動きが悪いものと思われます。
MXは内部に汚れが溜まってきたり
潤滑油が古くなったり、ペンタックス機らしく
大量に使われている内部モルトが劣化してきたりすると
如実にシャッタスピードの精度にその影響が出ます。
お預かりしているMXも高速シャッターの精度は
相当狂っています。後幕の走行不良が主な原因です。
その後幕の走行不良が影響して
スローガバナの動作不良も症状として確認されました。
スローが動作完了した後にも
「ジーッ」とガバナが効いた状態で引きずって戻ります。
さらにガバナとの連携も上手くいかないこともあり
スロー時にガバナが効かず1/60で切れてしまうこともあるようです。
シャッター周りだけでなく巻上やミラー駆動部にも
油切れや動作不良の症状がみられるので
全体的にしっかり清掃・注油した上での調整を行います。

画像は整備も完了して組み立てた後のものです。
装着されているレンズは当店のテストレンズです。
シャッターの精度も高速から低速まで安定して出るようになり
若干のズレのあった露出計も調整してあります。
巻上、シャッター音等の印象もお預かり時に比べると
明らかに変化しています。
しっかし可動部を洗浄して注油を行っているので
動きが落ち着くまで少し時間をおきたいと思います。
そのあとで最終的なチェックと若干の調整を行って完成となります。

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