今日はせていされた記念日ではないのですが
我らが広島東洋カープが1979年のこの日に
日本シリーズを制し始めて日本一になった日です!
忘れもしない3勝3敗の五分で迎えた
1979年11月4日の日曜日、日本シリーズ第7戦
もちろんデーゲームでテレビ観戦でしたが
じいさん、ばあさん、親父、10歳の私で
食い入るようにテレビを見ていました。
4-3で迎えた9回裏近鉄の攻撃、
これを抑えれば4勝3敗で日本一が決定!という場面で
ピッチャーは抑えの江夏豊!
ここで何とノーアウト満塁の大ピンチになってしまいます。
ヒット1本でサヨナラどころか日本一まで持っていかれる
大ピンチです。
結果的にこれを無得点で抑えきって日本一になるのですが
後日、山際淳司による「江夏の21級」として
話題にもなる名場面でした。
(詳しくはWikipedia等で)
今考えてもハラハラドキドキの連続の場面で
日本一が決まった瞬間には家族がひとつになったなぁ。。。と
今でも思い出します(笑)
でも昨日の菊池の9回裏2死からのHRもかなり感動したぞ
広島で生まれ育つとカープが刷り込まれますものねぇ
今年のシーズンは終わりますが来年こそは!がんばれカープ!
さてさて
本日は「タワー5L」のカメラ修理を行っています。
タワー?なんじゃそれ?って思う方もいますよね?
いや、実は私もそう思いました(苦笑)
このカメラ、ニッカ製なのですが
アメリカの代理店「Tower」ブランドとして
発売したカメラです。
「ニッカ5L」というべきカメラなのですが
ニッカにも正規の国内ラインナップに「5L」というモデルはありません。
簡単に言えば「ニッカ5」をベースに
巻上をレバー式に変更したモデルといってよいかと思います。
わかりくいので先に画像を。。。
レンズは当店のテスト用レンズです。
シャッターの最高速は1/1000ですが
シャッタスピードは倍数系列ではなく
高速側で1000、500、200、100、50、25となっています。
ニッカ5がベースのため、もちろん背面はフィルム装填時に
開くことが可能です。これは本当に便利ですよねぇ
修理する立場としてもここが開くと分解しなくても
テスターでシャッタスピード計測ができるので本当に助かります。
やはり巻上がレバーなのはこのタイプのカメラだと思うと新鮮で
またその巻上フィールがなかなか良く
「あ、これは好きな人が多いかも。。。」と一発で思いました。
巻上レバータイプのニッカはこれ以外にも
ⅢFの後期とかヤシカYFとかという選択も
なくはないのですが。。。これはまた少し異なりますね。
そんなタワー5Lですが
お預かりした時点でも一応一通りは動いていました。
心配される幕の状態も悪くありません。
しかしながらさすがに年月の経っているカメラで
近年は全く整備もされていなかった個体だと思われますので
各部の清掃や注油は必要な状態です。
細かいところを言えばニッカ5譲りのシンクロ自動切替の
動作不良でしたがこれも整備して
1/25以下で自動的にX接点に切り替わるようになっています。
整備後は高速シャッターも低速シャッターも
全く問題ない精度で安定して動作するようになりました。
もちろんファインダーも清掃済みで非常にクリアです。
元々外装はキレイな個体だったので
非常に良いコンディションになったと思います。
巻上や上品なシャッター音が気持ちよいので
空シャッターを切っているだけでもなかなかの快感です。
撮影に使うともっと気持ちよいでしょうね
もう少し様子見をしてご依頼者様に完成連絡いたしますが
速くご依頼者様にもこの気持ちよさを味わっていただきたいと思います。
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